「週刊少年マガジン」MGP(マガジングランプリ)の受賞作品を紹介!
6月期のMGPはいさむひとし先生の『白いセカイの守り人』が佳作を受賞!
世界の命運を懸けた戦いの中で仲間同士の友情を描いた作品。
自分の夢や目標について、いま一度、考えさせられます!
セカイを平和に導く使命に生きる!
「地上は荒れる」
聖人の予言を聞き、人類は地下に潜った。
何年、何百年、数万年も……
ヨウ、テナ、主人公のシロイはセカイを平和に導くことを課せられた「守り人」。
地上にはびこる業(カルマ)を浄化し、再び人類を地上に戻す役目を担っている。
10年の修行を経て、ついに「守り人」になれた!
喜びとやる気に満ちたヨウとテナと比べて、どこかシロイは上の空。
地上に出ると一面吸い込まれるような白さ。
始まりのような終わりのような、どこまでも続く、白い白い世界。
別世界であることを改めて実感します。
しかし、地上は安全な場所ではなく、人々を襲う業(カルマ)が溢れた世界。
ヨウの掛け声にハッとした二人は戦います。
業を浄化した3人でしたが、自分たちはすでに子どもではなく、それぞれが1人の「守り人」として歩み始めていることを実感します。
守り人の小屋で休息していた3人は、先人の手記を見つけます。
守り人の目標である”聖人の墓”に守り人はいない。
業しかいない。
もう手遅れであることを知ります。
目標を失ってしまった。
もともと上の空だったシロイはヨウ、テナ以上に愕然とします。
「また逃げるつもりかよ」
逃げようとするシロイにヨウは怒りをぶつけます。
しかし、その怒りはシロイを認めているからこそ。
強力な業に独りで挑むヨウ。
しかし、先の戦いで怪我を負っており、劣勢に追い込まれる……
たとえ負け戦であったとしても、使命だから自分がなんとかしないと。
それしかもうないんだ。
胸が締め付けられます…
「もうダメだ」
そのとき、シロイが駆け付けます。
ヨウの背中を見て、ヨウの声をきいて、シロイが意志を受け継ぎます。
信じて、望みを託す!
自分の未来を見つめ、一歩を踏み出したシロイ。
いざ駆け出す!
使命を持つことは世界を変える!
形が見えない、実感がわかないと「なぜこんなことをやっているのか」と、自分の存在理由が見えなくなってしまいますよね。
でもそこで虚無感にとらわれず、信念を持って進めたら。
シロイの心の枷、弱さを知りながらも「仲間」として信じ、見まもってきたヨウとテナの姿に勇気をもらいました。
この世の全ては無数の見えない何かが繋がり合って出来ている。
一人ひとり試練、使命を持っていて、それを乗り越えようとしている。
そしてわたしたちもいまこの瞬間、今日一日の小さな行動がきっと世界を変える。
あなたにも自分にしかできないことがたくさんある。
そういった想いが伝わる作品でした!
いさむ先生のこれからの活躍を期待してください!
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