「週刊少年マガジン」5月期MGP(マガジングランプリ)でとどろきゆうき先生の『HOPE』が佳作を受賞!
『HOPE』は50Pの中に未来の見出し方や勇気、国のあり方をギュッと詰め込んだ作品。
テンポの良い展開で一気に読み進めてしまいます!
“平和のシンボル”が束の間の平穏を与えていた
主人公の矢野幸優は高校生。
まだ、入学から一週間。
友達は小学生からの幼なじみで親友の西川仁太だけでした。
稲葉先生はちょっとウザいけど、明るくムードメーカーな良い先生でした……
稲葉先生と歩いていると、生徒たちが突然襲ってきます。
慣れた手つきでように軽々といなす先生。
そして幸優に銃を向け、「君に”ヒビ”を入れる」 。
ヒビとは?
絶体絶命の幸優を助けたのは仁太。
しかし、彼も銃を所持し、幸優に銃を向けます……
一体先生と仁太は何物なのか……
誰が敵で誰が味方なのか……
そして、自分はいったい何物なのか?
目が覚めると車の中で、手錠がされていました。
そして、仁太にいま国家で起こっていることを聞かされます。
いまから14年前に起きた日本大震災。
首都東京は壊滅し、人口の半分以上の人が亡くなりました。
震災の痛手は大きく、国も”人”も変えてしまったと仁太は話します。
その矢先、先生がまた襲いかかってきます……
圧倒的な力により、仁太の仲間は倒されついには……
眉間に弾丸を受けてしまった幸優。
自分は何者なのか?
幸優はどう生きるのか!
最後の瞬間に彼が思い出したこととは?
希望とは?それぞれの道を歩む!
本作のキーになっている「震災」。
震災を忘れた者
忘れさせた者
忘れられた者
震災により人々は3つに分かれました。
苦しみや痛みを忘れることは平穏なのか。
大切な人への想いを忘れていいのか、なかったことにしていいのか。
前を進むために悲しみに立ち向かい、強く生きるもの。
対して、国の政策を民意と信じ、多くの人の平和のために戦うもの。
それぞれ信じた道を進む姿に胸が熱くなります。
これからのとどろき先生の活躍に注目です!