「週刊少年マガジン」4月期MGP(マガジングランプリ)で翼先生の『敗北のヒーロー』が佳作を受賞!
『敗北のヒーロー』は44Pの中にヒーローの厳しさと、正義とは、仲間とは、力とは、などの要素を込めた、読み応えのある作品です!
超能力で人々の平和を ”無償”で守るヒーロー!
“ボランティア”で平和を守っているヒーローチーム「超能力戦隊ボラレンジャー」。
リーダーを務めるレッド、蹴技が得意なイエロー、念力を操るピンク…
そして、本作の主人公ブルーは必殺技『爆裂パンチ』を使いこなすヒーローです。
現場に駆けつけたボラレンジャーでしたが、圧倒的な力の差で敗北。
レッドは返らぬ人となってしまいます……
敗北、メンバーの死……
怪人と戦う意欲を失い、心が離れてしまいチームは解散。
メンバーも疎遠になってしまいます。
チーム解散から一年、レッドを死に追いやった怪人オーガが再び町に戻ってきます。
いち早くオーガの存在を察知したイエローは「レッドの仇」とオーガに戦いを挑みますが、あえなくやられてしまいます。
仲間を信じて共に挑む!
「あいつに付けられた傷がうずく」
一年前、一矢報いようとブルーが放ったパンチで傷を負ったオーガは、復讐のためにイエローを生かし囮にします。
イエローの無残な姿を目の辺りにしたピンクは、一年前の敗北を思い出し、オーガの圧倒的な強さに怖気づいてしまいます。
「俺たちはチームだろ。逃げねーぜ俺は」
しかし、ブルーは折れなかった!
おびき寄せられたことがわかっても、果敢に立ちむかう道を選ぶ。
そんなブルーの姿にヒーローとしての心を思い出すピンク。
ピンクがイエローを助け出し、三人でオーガに挑みます。
バラバラだったチームが一丸となる!
具体的な目標が3人をひとつの強力なチームにする!
『敗北のヒーロー』は、一度敗北を味わったヒーローが再起する話。
4人でダメだった相手に3人で立ちむかう。
レッドを倒されたあと、3人はそれぞれ悩み、それぞれの戦いかたで正義に向き合っていく。
「平和とは?」「正義とは?」と苦悩してきた三人が、「レッドの仇をとる!」で「レッドの仇をとる!」という想いを中心にチームとなっていく。
数や力だけじゃない。
想いを合わせることができれば、乗り越えられるんじゃないか。
翼先生のそんな強い想いが伝わってくる一作でした!
次はどんな作品を見せてくれるのか、これからの翼先生にも期待です!