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重いテーマを“美しく”50Pにまとめた新人漫画賞・入選作『天使が食べるとき』

重いテーマを“美しく”50Pにまとめた新人漫画賞・入選作『天使が食べるとき』

 

先日発売された「別冊少年マガジン」2019年7月号に掲載されたナギ晃聡先生の『天使が食べるとき』。

 

ナギ先生は、「マガジンデビュー」に度々投函。今年2月には『いつか僕から君にキスを』が見事デビュー争奪杯を通過し、別マガ2月号に掲載されました。

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『天使が食べるとき』は「第102回新人漫画賞」の入選を受賞し、別マガ掲載第二作となりました。
今回は、特別審査を担当してくれた『ドメスティックな彼女』の流石景先生からいただいたコメントを添えて本作をご紹介します!

 

「食べること、生きること」に迫った意欲作

『天使が食べるとき』は「食べること」をテーマにした作品。

 

重いテーマを“美しく”50Pにまとめた新人漫画賞・入選作『天使が食べるとき』

 主人公リコルは天使の少女。
見た目は人と変わらないが、天使の誇りである翼を育てるため、人間を食べて生きている。

 

「14歳で独り立ちしないといけない」というルールにより、家族から離れて、戦争が絶えないある国の離れ島で一人ひっそりと暮らしていた。

重いテーマを“美しく”50Pにまとめた新人漫画賞・入選作『天使が食べるとき』

 そんなある日、偶然草むらで出会った少年兵のササと話すようになり、次第に仲良くなる。

重いテーマを“美しく”50Pにまとめた新人漫画賞・入選作『天使が食べるとき』

 

少しずつ距離が縮まっていく二人だったが、お互い「伝えたいこと」が言いだせない…

そんな中、墓から食料である人間を掘っていたリコルをササが目撃し、「あくま」と言い放ってしまう。
それに絶望するリコルだったが……

 

悪者とは? 生きるとは?

 

編集部と流石先生は本作をどう感じたか

本作は「第102回新人漫画賞」の応募作。

 

「画力、ストーリーともにセンスあり! 残酷なテーマをよくぞエンタメに昇華させた。人を食べなければ成長できない悪魔の少女・リコルと彼女の正体を知らずに恋心を抱く少年兵のササ、2人のキャラクター像が明確で、小さな恋物語と苛烈な運命のコントラストに魅力を感じる。リコルの悪魔の翼がまだ未成熟なところや森の小動物との戯れなど小技にもセンスが光る。バトルシーンが少ない点は物足りないが、それは次回作へのお楽しみ。期待してます!」(編集部)

 

そして、特別審査を担当してくれた流石先生は、本作をこう評価してくれました。

 

「絵や画面演出力は既にプロ級ですね。雑誌に載っていても全く遜色ないと思います。雰囲気を丁寧に伝える細かい描写や、少しずつ明かされていく情報、メッセージ性の強さも素晴らしい。1つあるとすれば、そのメッセージ性をもう少し飲み込みやすく演出できたらもっと多くの人に刺さる作品になるかなと。
これから連載作品に取り組んで行かれると思いますが、予測の裏切りや読後の満足感を意識して作ってみるのもいいかもしれません。連載楽しみにしています!」(流石先生)

 

ナギ先生のデビュー、そして今回の受賞のきっかけになった「マガジンデビュー」は、すべての投稿作に週刊少年マガジンの編集部員はコメントをするという投稿サイトです。
ナギ先生に続いてデビューを目指す漫画家志望の皆様、ぜひ一度、「マガジンデビュー」にご投稿ください! 

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▼『天使が食べるとき』はWebでも読める!

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▼『破天の創像師(前編)』はWebでも読める!

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▼『破天の創像師(後編)』はWebでも読める!

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