「週刊少年マガジン」で連載中の大久保篤先生『炎炎ノ消防隊』のアニメが、ついに7月5からスタートしました!
『炎炎ノ消防隊』は大ヒット漫画『ソウルイーター』を描いた大久保先生、入魂のバトルファンタジー漫画。
消防士をテーマにした漫画は珍しい!
しかし、大久保先生が描く消防“官”はひと味ちがう!
今回は、『炎炎ノ消防隊』を改めて紹介します!
文明と大陸が崩壊した世界を”鎮魂”する消防官たち
時は太陽暦佰九拾八年。
原因不明の“大災害”により世界は崩壊し、多くの大陸も消滅。
人類は東京皇国を含め、残された僅かな土地で生きていた。
しかし、恐怖が消えた訳ではない。
人々は、いつ起きるかがわからない人体発火現象におびえていた。
人体発火現象を起こしたものは「焰ビト(ほむらびと)」となり、自我を失い暴れ回る。
人間時の自我が残り、炎を使って悪事を働くものも……
焰ビトは通常の消防“士”では対応できない。
軍隊、軍需企業、消防庁、聖陽教によって編成された消防“官”隊が焰ビトを苦しみから救うため、鎮魂を行う。
第8特殊消防官隊の面々
主人公、森羅 日下部(シンラ・クサカベ)は、12年前に火事で大切な母と弟を失ってしまう。
発火能力を持つ“第三世代”の能力者だったため、火事の原因と疑われ、「母親と弟を殺した」と周りから言われながら育つ。
本人は母と弟を守り切れなかったことを悔やみ、「たくさんの人々を守れるようなヒーローになる!」と強い信念を持って消防官に志願。
新設の第8特殊消防官隊に配属される。
同じく第8に配属された新人、アーサー・ボイル。
森羅とは訓練学校時代からの喧嘩友だちであり、第三世代能力者。
戦闘中に利き腕を忘れるほどの超おバカだが、数字の羅列を見て「これは円周率だ」と見抜いたり、超高温のプラズマブレードで強敵と渡り合ったりと、頼りになる第8の”騎士王”。
第8のシスター、アイリスは無能力者ながら、焰ビトの魂を鎮めるため、第8メンバーとともに最前線に出ていく。
穏やかな性格ながら好奇心旺盛で、「デンジャー!」なボタンを押しまくるなど暴走することも……
茉希 尾瀬(マキ・オゼ)は軍隊から転籍してきた一等消防官。
発火能力は持たないが炎を操れる第二世代の能力を持つほか、格闘技にも精通していてものすごく強い。
頭の中は乙女なので、筋肉のことを言われるとキレる。
武久 火縄(タケヒサ・ヒナワ)も、マキと同じく元軍人で第二世代能力者。
事務全般、装備の管理など幅広く第8をサポートする中隊長。
鎮魂時には多彩な銃器と第二世代の能力を組み合わせ、中距離から遠距離までをカバーする。
私服に無頓着すぎて、穏和な桜備大隊長に怒られることも。
普段はまったく感情を見せないが、仲間を想う気持ちは大隊長並み。
第8の大隊長、秋樽 桜備(アキタル・オウビ)は元消防士。
無能力者で火への耐性がないものの、30kgの装備を身につけ常に先頭に立って第8を引っぱっていく。
筋トレと明るさを欠かさない大人物で、第8メンバーや消防庁からの信頼も厚い。
人体発火現象の被害者や仲間への想いが強く、ヒトが大事にしているモノをぞんざいに扱う相手には鬼の形相で憤怒する。
魅力ある大久保先生の世界
大久保先生が描く世界は、細部まで丁寧に作り込まれているのも魅力のひとつ。
読んでいて「あ、これは!」があって面白いです!
火縄の愛銃のひとつ、マイクロウージー。
フロントグリップがついていて、かっこいい!
消防官隊の消防車は、装甲車の元祖とも言われるsd kfz222がモチーフにされているのでは?と筆者は推察します。
このマッチボックスも消防官隊を守る重要なメンバーの“一人”です!
大久保先生が描く「かっこいい!」には意味がある。
火縄が愛用する拳銃にもアーサーがこだわる「騎士」にも綿密なエピソードがあり、読んでいるこちら側にもキャラの感情、道具の表情が伝わってきます。
そして、各メンバーや焰ビトのエピソードも綿密で心が揺さぶられます。
「お肉の焼けるいい匂いッ」
お母さんも人体発火現象で亡くし、父子二人で頑張ってきたのにまさか父親まで……
焰ビト化しても椅子に座ってじっと熱さに耐えているお父さんには涙がじわりと……
増え続ける焰ビト、人体発火現象の解明、特殊消防官隊の暗部、謎の勢力の襲撃……
それぞれが想い、責任、軋轢を抱えながらも「第8」は挑んでいく。
読者の日常を沸騰させるほどの熱気を持つ『炎炎ノ消防隊』、アニメも連載もよろしくお願いします!