「マガポケ」で連載中の『侍ナウ』、みなさん読みました??
本作は第97回新人漫画賞で手前野陽大先生が見事佳作を受賞したタイトル。
実は漫画賞のときから手前野先生の連載を楽しみにしていたんです…
とにかくかっこいいんです。
台詞とキャラがタランティーノ映画みたいでかっこいい!
黒沢明映画みたいに豪快なんだけど繊細でかっこいい!
という訳で、「侍ナウをどうしても紹介したい!」と頼み込みました。
『侍ナウ』、主人公は真継姉弟。
6本の剣を駆使する蘭丸と沈着冷静な杏は双子の姉弟。
暴力団の幹部にも「テメェらがあの」と言われるほど名前が通った凄腕の剣士。
いきなり暴力団の事務所に乗り込む二人ですが…
目的は両親の仇を探すため。
現場に残された刀の鍔(つば)を手がかりに追っていきます。
という説明はこのぐらいで!
かっこいい部分を紹介していきます!
とにかく豪快!
『侍ナウ』、とにかく豪快なんです!
冒頭からしてコレです。
斬られているのは黒船。
当時最新鋭だった黒船ですら、侍が一刀のもとに切り伏せる。
しかも、斬った侍は「あんがとね」に「あいな」のひと言で去って行く。
映画「七人の侍」の久蔵を思い出すかっこよさ!
ビルだってスッパスパ斬ります。
これで「”少し”やりすぎたか」…かっこいい!
台詞がとにかくかっこいい!
双子の姉弟だからこその掛け合い。
「ヘソの尾で互いの首を絞め合ってた」なんて発想はなかった…
しかも「泣いたからやめてあげた」に、「ありゃ産声だ」と返す。
このセンスかっこいい!
ライバル心を隠さないけど、どこか滑稽。
二人の掛け合いがまさにタランティーノ映画っぽい!
「傷一つない、本当の斬り合いなんてやったことがねえんだろ?」
「傷だらけの車を見たら、運転が下手って思うけど?」
絶妙にハズして言い返す!
劣勢でも気丈に立ち向かう。
敵との掛け合いもかっこいい!
こだわり、小ネタが凄い!
筆者がひそかに第一話で一番「かっこいい!」と思ったシーン。
手前の骸和が微妙にボケてるんです!
漫画なのに映画っぽい!
アクション映画さながらの迫力、躍動感でかっこいい!
そんなアクションシーンのあとに醤油、え?醤油だ!
耳に醤油ぶら下げてるヤツなんて初めて見た。
しかも律儀にかけてるし…
ちなみにこのシーンの前にも、チョイチョイ左耳が出てるんです。
確かに醤油入れが…
小ネタが凄い。
ちなみに醤油のエピソードは映画「冷たい熱帯魚」の設定でも出てきます!
手前野先生は相当な映画好きなんじゃないか…
そして、気付きました??
モノクロなのに血が赤いんです。
担当編集に聞いたら、「モノクロ漫画だけど、斬り合いが多いし血だけカラーにしてみた!」。
これぞ圧倒的なバッサリ感!
かっこいい!
(コレ単行本のときどうするんだろう…)
蘭丸と死闘を演じた骸和、去り際にこんなかっこいい台詞を残すんだけど…
実は最期まで名前が出てこないんです。
強敵、キーマンとして出てきそうなのにモブ扱いで退場…
潔さがかっこいい!
二人は仇を見付けられるのか!
これから、どんな「かっこいい!」が見られるのか!
毎週月曜更新、「マガポケ」で連載中!
週明けが楽しみでしょうがない…
▼ 『侍ナウ』はマガポケで読める!