元号が令和に変わる! この一大イベントを前に、平成の「週刊少年マガジン」の歴史を振り返る特集、第2弾をお届けします!
伝説の作品における幻の巻頭カラー、とくとご覧あれ。
『ラブひな』赤松健先生
1998年47号から2001年48号まで、全14巻の『ラブひな』は、週刊少年マガジンを代表するラブコメですよね!
ツンデレ、クーデレ、妹ポジ、ちょっとエッチなお姉さんと幅広いヒロインが出てきました。みんな可愛かった。でもやっぱり……成瀬川が1番。あとラッキースケベが羨ましかったですね!
小説のほか、2000年にアニメ化。キャラソンも多数販売され、ゲームにもなりました。
▼『ラブひな』はWebでも読める!
『GetBackers-奪還屋-』原作:青樹佑夜先生 漫画:綾峰欄人先生
1999年から2007年まで連載、全39巻の『GetBackers-奪還屋-』。裏新宿を舞台に「邪眼」や「蛇咬(スネークバイト)」などの特殊能力を駆使する蛮と、雷を操る銀次によるハイスピードバトルアクションが痛快でしたね!
「いいユメ見れたかよ?」という決めゼリフ、蛮と銀次の絆、銀次の「雷帝」という裏の顔、得体の知れないDr.ジャッカルこと赤屍などなど…とにかく厨二心を刺激されました!
2002年にアニメ化。ゲームやドラマCDも発売されました!
▼『GetBackers-奪還屋-』はWebでも読める!
『SAMURAI DEEPER KYO』上条明峰先生
刀を使った斬新な歴史バトル漫画『SAMURAI DEEPER KYO』! 1999年26号から2006年23号まで連載。単行本は全38巻です。
謎に満ちた主人公やキャラの成長、仲間との絆、お色気シーンもありと盛りだくさんの濃い内容。そして何より、刀での戦闘がとにかく迫力満点で…!
2002年にアニメ化。ドラマCDやゲームも発売されています。
▼『SAMURAI DEEPER KYO』はWebでも読める!
『RAVE』真島ヒロ先生
『RAVE』は言わずと知れた週刊少年マガジンが誇る王道ファンタジー! 1999年32号から開始、2005年35号まで連載されました。単行本は全35巻です。
主人公のハルはもちろん、シバやジークハルトなど魅力的なキャラクターに加え、エリーの秘密など、伏線やストーリー、世界観にワクワクが止まらない作品でした!
2001年にアニメ化したほか、ゲームにもなっています。
▼『RAVE』はWebでも読める!
『魁!! クロマティ高校』野中英次先生
2000年34号から2006年24号まで連載された『魁!! クロマティ高校』。たった1コマですら笑いを取りに来る、キレのあるギャグが…思い出すだけでニヤけてしまう作品ですね。単行本は全17巻。
新連載なのにコッソリ開始……なんでだよ!!
個人的にはメカ沢が好きでした。
絵本や小説が出たり、櫻井孝宏さんや若本規夫さん、林原めぐみさんをはじめとする恐ろしいほど豪華な声優陣でアニメ化されたり、映画が公開されたり。凄まじい作品でしたね!
マガポケにて『クロマティ高校 職員室』というスピンオフ続編みたいな何かを連載中です!
▼『魁!! クロマティ高校』はWebでも読める!
『ゴッドハンド輝 』山本航暉先生
「1度も患者の死に立ち会ったことのない」天運を持つ輝が主人公の医療漫画、『ゴッドハンド輝』は2001年15号から2011年45号まで、10年以上連載! 単行本は全62巻です。
多くの欠点を持ちながらも、ポジティブで努力家のテル先生が困難に立ち向かう姿にただただ感動。医療系にも関わらず熱血、仲間との信頼関係、ライバルの存在など王道の少年漫画でしたね!
2009年に平岡祐太さん主演でドラマ化されました。
▼『ゴッドハンド輝』はWebでも読める!
『探偵学園Q』原作:天樹征丸先生 作画:さとうふみや先生
『金田一少年の事件簿』を世に出した天樹征丸先生&さとうふみや先生の、『金田一少年の事件簿』とは一味違った推理漫画! 2001年24号から2005年34号まで連載されました。
5人で協力して推理に挑むという斬新な設定! 当時は驚きましたね。練り込まれたトリックのほか、キャラの心理描写や成長ストーリーも楽しめました!
2003年にアニメ化、2006年には神木隆之介さん主演でドラマ化。
▼『探偵学園Q』はWebで読める!
『クニミツの政』原作:安童夕馬先生 漫画:朝基まさし先生
2001年3号から2005年39号まで連載され、全27巻が発売されている『クニミツの政』は、『サイコメトラーEIJI』の安童夕馬先生、朝基まさし先生によるアツい世直し漫画!
政治をエンターテイメントに昇華して成功した数少ない作品でしょう。今読み返すと、「政治なんて興味ない」とか言っている若者たちに勧めたくなります。
2003年にドラマ化! 携帯電話向けアプリゲームも出ていました。
▼『クニミツの政』はWebでも読める!
『スクールランブル』小林尽先生
2002年47号から2008年34号まで連載。全22巻の『スクールランブル』。始まり方、覚えていますか?
純愛モノかと思いきや、個性的すぎるキャラクターが織りなすドタバタ学園ラブコメディ。ギャグと恋愛のテンポが良く、心温まるストーリーまで詰め込まれた漫画でした!
小説のほか、イメージミニアルバムCD、ラジオCD、アニメ、舞台、ゲームなど幅広いメディアミックスがされました!
▼『スクールランブル』はWebでも読める!
『エア・ギア』大暮維人先生
2002年49号から2012年25号まで、10年近くもの間連載された『エア・ギア』。単行本は全37巻です。
空を走れるインラインスケート「エア・トレック」、本当にかっこよかった…!漫画を読んでいるだけなのに、風を感じるような作品でしたね! イッキと林檎のラブラブなシーンも良かった。
2006年にアニメ化されました!
▼『エア・ギア』はWebでも読める!
『魔法先生ネギま!』赤松健先生
『ラブひな』の赤松健先生による、ヒロイン約30人の超欲張り学園ラブコメ! 2003年13号から2012年15号まで連載され、全38巻です。
ラブコメ要素だけでなく、魔法を使った迫力のあるバトルやキャラの秘密に迫るといった深いストーリーも魅力的でしたよね!
アニメ、ドラマ、舞台、イメージキャラクターボイスCDなどメディアミックスも豊富。
現在、『魔法先生ネギま!』の未来を舞台にした続編『UQ HOLDER!』連載中です!
▼『魔法先生ネギま!』はWebでも読める!
『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』CLAMP先生
2003年25号から2009年45号まで連載された、『カードキャプターさくら』などでおなじみのCLAMP先生による作品。単行本は全28巻です。
CLAMP先生の他作品のキャラクターが登場するスターシステムや、同先生が週刊ヤングマガジン、別冊少年マガジンで連載していた『xxxHOLIC』とのリンクなど、ファンにはたまらない一作でしたね!
アニメは第一期が2005年、第二期が2006年に放送されました。
『涼風』瀬尾公治先生
陸上をテーマに大和と涼風の恋愛模様を描いた『涼風』。2004年12号から2007年42号まで連載されました。単行本は全18巻で、ガイドブックも2巻出てます!
気が強いけど、たまに弱さが垣間見える…瀬尾公治先生ならではの魅力的なヒロインが確立された作品でしょう。大和と涼風のドキドキハラハラする恋愛模様に毎週、心を揺さぶられましたね!
2005年にアニメ化! 携帯向けのゲームにもなりました。
▼『涼風』はWebで読める!
『OverDrive』安田剛士先生
『OverDrive』は現在、週刊少年マガジンで『DAYS』を連載中の安田剛士先生の連載デビュー作です! 2005年24号から2008年24号まで連載、単行本は全17巻。
熱気の塊を爆発させたような巻頭カラー…!
サエない篠崎が、ロードレースを通じて成長する姿。それぞれのキャラクターの人生。限界を超えて走る疾走感。これ以上ないくらいにアツかった…!
2007年にアニメ化されました。
▼OverDriveはWebでも読める!
『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』はっとりみつる先生
2005年33号から2008年21・22合併号まで連載された『ケンコー全裸系水泳部 ウミショー』。単行本は全9巻です!
お色気がメインにも関わらず、なぜかそれを感じさせない健康的な印象。エロ、ギャグ、ラブ、スポーツ、たまに真面目な話と、様々な要素が盛り込まれた漫画でしたね!
2007年にUHFアニメ化、キャラソンやネットラジオ、舞台化やゲーム化など、ありとあらゆるメディアミックスがされています!
『さよなら絶望先生』久米田康治先生
「絶望した!」でおなじみ、『さよなら絶望先生』は2005年22・23合併号に始まり、2012年28号に終わりを告げました。
女の子が可愛いブラックコメディ。それだけでも面白いんですが、「わかる人にはわかる」ネタがコマの隅々まで盛り込まれており、とにかく密度が濃いんですよね…!
アニメは2007年に第一期、2008年に第二期、2009年に第三期が放送されました。「さよなら絶望放送」という絶望的なタイトルのネットラジオもありましたね!
『ダイヤのA』寺嶋裕二先生
TVアニメ絶賛放映中(2019年4月現在)!
『ダイヤのA』は第一部が2006年24号から2015年7号まで、第二部(actII)が2015年38号から始まり、現在も週刊少年マガジンで連載中です!
努力と挫折、そして勝利。汗と涙。野球に青春を懸ける高校球児のリアルが詰まっています。負けたチームの心理まで丁寧に描写されていたり、空気感が伝わってくるのが良いんですよね。
2013年にアニメ化。第二期が2015年に始まりました。2019年4月から、続編の『ダイヤのA actⅡ』が放映されています。
▼『ダイヤのA』はWebでも読める!
▼『ダイヤのA actⅡ』もWebで読める!
『エリアの騎士』原作:伊賀大晃先生 漫画:月山可也先生
2006年21・22合併号から2017年17号まで連載された本格サッカー漫画『エリアの騎士』。単行本は全57巻です。
これまたアツい青春、ここにあり! サッカー部だったみなさんは、毎週ワクワクしながら読んでいたはずです!
2012年にアニメ化。過去にはソシャゲも配信されていました。
▼『エリアの騎士』はWebでも読める!
振り返ってみると、「この頃の週刊少年マガジンは尖った作品が多かったな」と思います。読み返してみたら、また新たな発見があるのだろうか…。
さて、最終回となる次回は令和へと繋がっていく作品群をご紹介します!