
「TVアニメ化」から、「実写映画化」へ──
そして、ついに──
祝・連載200話突破ァーーーッ!!!
いま――『WIND BREAKER』がアツすぎるっ!!
連載1話から読み続けてきた身としては、胸が熱くならないわけがありません……。
あのケンカ、あの涙、あの笑顔が……。
どの瞬間も、あの街のどこかに確かに残っているんです!

主人公の桜遥(さくら はるか)が、「てっぺん」を目指して門をくぐった風鈴高校――

みんなで笑い合った、東風商店街の喫茶・ポトス――

拳を交えた、廃映画館・オリオン座――

そして、光と影が交差する夜の街・ケイセイ街――
ページをめくるたび、脳裏によみがえるのは「あの場所の空気」なんですよ!!!
というわけで今回は、そんな桜たちの青春を形づくってきた「思い出の場所」を振り返る──

『WIND BREAKER』の思い出聖地巡礼を決行しちゃいたいと思いま~~~す!!!!
『WIND BREAKER』の登場人物や桜の成長、魂のベストバウトを紹介した過去記事もぜひ目を通してみてください!
さてそれでは、見返すだけで血が熱くなる、なぜだか心が温まる、あの青春の舞台を一緒にたどっていきましょう──
●「風鈴高校」──すべての始まりの場所!!

「ド底辺の不良校」――そう聞いていた。
そう! “てっぺん”を目指す少年・桜遥の青春は、“ここ”から始まったのです……!

「風鈴高校」――ッ!!

喧嘩上等の落ちこぼれたちが集まる“最恐”の不良校。
だからこそ桜はその門をくぐり、喧嘩上等で乗り込んだのです!
“てっぺん”を獲る気マンマンで教室のドアを開けたそのとき──

飛んできたのは……まさかの机ッ!!!!?!
いや、どういう挨拶?!?!
実際この学校、見た目からしてヤバいんですよ!


校舎の壁は、どこもかしこも落書きだらけ!

屋上からはなんと……木の根がつたう!
ディストピア世界か!? ……ってくらい荒れ果てているように見えるんですが――

そこには、確かな“人の温もり”が息づいてるんです!
屋上に広がるのは、風鈴高校の“てっぺん”にして防風鈴(ボウフウリン)の総代──

梅宮一(うめみや はじめ)の「家庭菜園」!!!
最強の“てっぺん”が土いじりをしているギャップ、堪りませんッ!

荒々しい外観の中に、仲間を想う優しさがしっかり根づいてる。こうしたみんなを包み込む温かさこそが──

「風鈴高校」という場所の“強さ”を象徴してるんです。
荒んだ景色の中で桜が出会ったのは――

ただ闇雲に「人を殴る」のではなく、“仲間”を守るために拳を振るう仲間たち!
その見た目のせいで周囲から偏見の目を向けられ、孤独を背負い生きてきた桜にとって、その姿はまぶしすぎた……!


この場所で、桜の中で“何か”が確実に変わっていったのです……ッッ!!!(号泣)

風鈴高校に危機が迫れば、この最高の仲間たちと拳を交わして切磋琢磨!
体育館も普通の高校みたいにバスケしたりドッジボールしたりする場所にあらず!!!!

拳がぶつかるたびに響く音は……まさに青春の鼓動ッッッ!!!!
こうして風鈴高校のすべてが、桜にとって守りたい景色になっていったのです!
そして、あの夜──

伝説の反逆児・棪堂哉真斗(えんどう やまと)と焚石矢(たきいし ちか)が、古巣に対する宣戦布告をぶちかました時!!!

棪堂が踏み込んだ風鈴のグラウンドこそ、桜にとって──

決して明け渡してはいけない、心の“聖地”だったんだ!!!
その想いを拳に込めて、桜は棪堂に立ち向かうんです!

そこには、“孤独”を越えて手に入れた“絆の力”がこもっていたんです……!!!
殴り合いも、涙も、笑いも、全部まとめて“風鈴”。
ここは桜の孤独が仲間への「信頼」に変わった場所……。
だからこそ、この「風鈴高校」を見るだけで何度でも胸が熱くなるのです!!
●「東風商店街」&「喫茶・ポトス」──心がほどける、温もりの居場所!


「人を傷つけるもの、物を壊すもの」――


「悪意を持ち込むもの、何人も例外なく」――

「ボウフウリンが粛清する」──!!!!
風鈴高校の生徒たちで結成された「ボウフウリン」の魂に刻まれたこの宣言。
それは、「かつての風鈴高校」によって荒らされた、“この街”を再生させる“誓い”の産声でした。

「まこち町 東風商店街」――。
ここはボウフウリンが守る、桜たちの“もうひとつの戦場”であり、彼らの“帰る場所”。

他校との戦争で町を荒廃させていた風鈴の生徒は、かつて街の嫌われものでした。

けれども数年前の梅宮が、その“すべてを変えた”のです。
過去の彼は、風鈴の“てっぺん”になって──

風鈴高校と商店街を繋ぐ“架け橋”になろうと決意します。
こうして始まったのが──

ボウフウリンによる街の見回り!!!
他所から街にやってきた不良たち、街で暴れまわる不届き者を彼らは許さない。

その迫力、誰もが震え上がるほどに強烈……ッ!
けれども、それはただの“暴力”じゃないんですよ!
ボウフウリンの四天王の柊登馬(ひいらぎ とうま)はこう言います。

「オレたちのケンカは守るケンカだ」――。
不良たちの本気の使いどころが「守るためのケンカ」って……ちょーっとカッコよすぎませんか!?!?!
故にボウフウリンの見回りは、単なる自警団の治安維持じゃないわけです!

困っている人がいたら手を差し伸べ――

言葉を交わし、感謝の言葉とお礼をもらう――。

“温かい気持ち”のやり取りが、みんなの“居場所”を作っていく――。
あぁ~!!! もう読んでるだけで胸があったかくなりますよねぇ!!!!
そして、この商店街の中でも特に忘れちゃいけないのが、“あの喫茶店” ――

「喫茶・ポトス」!!!

この店で出迎えてくれるのは、店主の橘(たちばな)ことはさん。

初めて桜がポトスに足を踏み入れたとき、強いヤツを倒して“てっぺん”を取ろうと息巻いていた桜に、ことはさんはそっと、“力だけがすべてじゃない”ということを教えてくれたんです。

ことはさんの優しい言葉と温かいコーヒーに、ほんの少しだけれど“いままでとは違う何か”を感じ取ったあの瞬間――。
あれこそが、桜の“変化”の始まりだと思うんです。
だからこの場所は──

桜にとっても、ボウフウリンにとっても特別な場所。
梅宮と同じ施設で育ったことはさんは、絶品のオムライスを用意して、いつもボウフウリンのおバカな男の子たちを、優しく(?)見守っているわけなのです!

デカいケンカの前で落ち着かないときも――

バカを言い合って、みんなで笑い合っているときも――

「ポトス」は、彼らの“居場所”を作ってくれた。
商店街のざわめき、ポトスのオムライスの味――。
そこは、桜たちをぎゅっと抱きとめてくれる心の居場所なんです。

拳の熱さと人の優しさ、両方が混ざりあうこの場所があるからこそ、風鈴の街は今日も笑顔で溢れているのです!
●「オリオン座」──拳で語り、絆を取り戻した獅子頭連(ししとうれん)の舞台!

“力の絶対信仰”を掲げる危険な集団・獅子頭連。
桜たちと激突した彼らの根城も、ボウフウリンの歴史に刻まれた熱き記憶の1ページなのです!

その根城の名は――「オリオン座」。
飲み屋街の路地裏を抜けた先、ひっそりとたたずむ廃映画館。
通称「オリ」と呼ばれるその中には──

さしずめ、“獅子の咆哮”が木霊する猛獣たちの檻!!

このオリオン座が、獅子頭連の頭取・兎耳山丁子(とみやま ちょうじ)による宣戦布告から始まった、ボウフウリンとの5対5タイマン勝負の舞台になったのです!
獅子頭連vs風鈴高校のタイマン勝負は苛烈を極めました。
そこでぶつかりあったのは、ただの拳にあらず……!!

譲れないものを賭けた“魂の対話”……ッ!
桜が拳を交えたのは、獅子頭連の副頭取・十亀条(とがめ じょう)。

彼が背負っていたのは、自分が汚れ仕事を引き受けてでも獅子頭連を……そして、兎耳山を支え続けるという──

不退転の覚悟……ッッッ!!!
でも、本当は──

十亀自身も「ケンカが強いだけの“力”には意味がない」と理解していたんです。
だからこそ──

十亀の想いを受け止めた桜の一撃は──

その魂にまで響いたんです……ッッッ!!!
しかし、このタイマン勝負の最後には──

絶対の力を持った頭取・兎耳山と梅宮の“頂上決戦”が待ち構えていました!!!

彼が舞台に上がるとき、オリオン座はまるで兎耳山のための“劇場”です。
ところが──

兎耳山の拳が、梅宮を揺さぶることはありません……!
なぜなら──

兎耳山は“力“を求めるがあまり、大切な仲間との”絆“を見失っていたから――。

オリオン座は「兎耳山のための“劇場”」ではなかったんです。
その場所は、本当は──

“みんなのため”の居場所──。

戦いの果てに残ったのは、勝敗ではなく“理解”――。
オリオン座は破壊の舞台ではなく、絆の始まりの場所になったんです……!!!

こうしてオリオン座は、獅子頭連のたまり場としての活気を、また取り戻していくことになったんですね!
そして、拳を交えた桜たちは──


オリオン座の屋上で、みんなで花火を見上げるんですよ……ッ!
それはまるで、ぶつかり合って散らした“火花”が形を変えて夜空に花を咲かせたかのよう……!
かつて敵だった者たちが、いまは同じ空を見上げて笑い合う。
そんな「みんなの居場所」へと、オリオン座は生まれ変わっていったのでした。
●「ケイセイ街」──夜を照らす信念の灯!

ネオンがまぶしく光る夜の街――「ケイセイ街」!
昼間の東風商店街が“温もりの居場所”なら、この歓楽街は“生き方を試される場所”と言っていいでしょう!

ネオンの看板が光り、音楽が鳴り響き、人と人の夢が交差する。
そんなきらめく夜の中で、桜たちはまた──

新たな「強さ」と出会うことになるのです……!
そのきっかけは──

えッ! 空から女の子がッ!?

彼女の名前は、成田(なりた)しずか。
ケイセイ街において、ひときわ輝くショーパブ「Show Pub OUGI」のステージ立つ女の子です!

彼女の美しい歌声は瞬く間に人気を集め、たった3ヶ月で一番人気のシンガーに!
そこはまさに、夢がきらめく光のステージ……!
そして、なんとその場所では──

ボウフウリン・四天王のひとり――

椿野佑(つばきの たすく)が、“ありのままの輝き”を放つ場所でもありました!!!
煌びやかな照明の中、引き締まった肉体を美しく見せる衣装をまとい、ポールの上で誰よりも自由に舞うその姿はもう……言葉にならないほどの美しさ……!(うっとり)

幼い頃からカワイイものが大好きで。しかし、そのせいで「男のくせに」と言われ続け、傷ついた椿野が──

いまでは“好き”をまっすぐ表現するために行動する姿が、もう眩しすぎて直視できねぇ……ッ!!!
お酒と芸事に溢れるこの街には、同じように夢と表現の熱気が渦巻いている。
なんてステキなんだろう……。そう思わずにはいられないわけですが──

“芸事の街”と“荒事の街”は、得てして「表裏一体」なんですよねぇ…ッッッ!!!!
光が強いほど、闇もまた濃くなっていくとは、まさしくこのこと……!
きらびやかなネオンの裏に潜む影、傭兵チーム・GRAVEL(グラベル)が、しずかを狙って動き出したのです!

このGRAVELを率いるのは、貧困街出身の硯秀平(すずり しゅうへい)。
けれども──

「好きなもの」や「夢」なんて、腹の足しにもならない──

そう言い放つ硯に、椿野は真正面からぶつかっていくんです!
そんな争いの中、ケイセイ街の“もうひとつの影の守り手”たちも動き出します。

街を裏から支える義侠の集団・六方一座(ろっぽういちざ)。

座長を務めるのは、夜の街の大黒柱・中村幹路(なかむら かんじ)!!

腕っぷしも超一流! だけど、その本気は“誰かを守るため”にある!!!
GRAVELの襲撃に対して、桜たちと六方一座は共に立ち上がることになります!

が、しかし──

彼らの敵は、あまりにも多い――。
次々と押し寄せる傭兵たちに押され、こちら側は疲弊していくばかり!

「どうすれば勝てるのか」と必死に頭を巡らせていた桜に、中村が静かに言葉を投げかけるんです。

「ケンカの勝ち負けなんてどうだっていい」――。
街としずかが無事なら、それでいいんだ──。いっぺんの迷いもなくそう言い切る姿に、桜は戸惑います。
それは奇しくも──

梅宮が“てっぺん”であり続ける理由と重なるものだったのです!!!!
その瞬間、桜の中で“何か”が変わります。
強さとは“勝つこと”じゃない。信じたものを“守り抜く”こと。そして、そのために“拳を握る”ことだと──。

中村が背中で見せたその覚悟こそ、ケイセイ街という街の“誇り”を映していたんです。
そして、戦いの果てに残ったのは──

“優しさ”でした。
貧困街で生き抜くために夢も希望も切り捨ててきた硯に、椿野はそっと手を差し伸べるんです。それは暴力でも説教でもなく、心の抱擁。

「好きなもの 諦めないで欲しい」──
その言葉が、夜の街を覆っていた孤独を静かに照らしていくのです……ッ!(涙)
それでも、いまさら真っ当な仕事なんてできるはずがないと、硯はその手を跳ねのけようとするのですが──

ここは夜の街「ケイセイ街」。どんな“はみ出し者”でも受け入れる場所――。
中村は彼らの働き口を用意して、ただ静かに新しい道を示すんです!
あまりにも大きいその背中は、まさに歓楽街の漢……!!!

ネオンがまだ少しだけ瞬く――早朝のケイセイ街。
誰かの夢を守る拳、誰かの痛みを受け止める腕、そして誰かを抱きしめる優しさ。

そのすべてが、この街の“あたたかい夜明け”を作っているのです!!!!
さて、『WIND BREAKER』の聖地巡礼はいかがだったでしょうか!?
拳で語り、仲間と笑い合ったあの場所は、いつまでもボウフウリンの……そして私たちの記憶に残り続けていくでしょう!
桜たちと思い出の場所を巡ってみたくなったときは、ぜひ「マガポケ」をチェックしてみてくださいね♪
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください!
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