
マガポケ作品には、僕たちを夢中にさせてくれる熱いドラマが盛りだくさん!!
その中でも、僕が好きなのは崖っぷちから這い上がる「下剋上ストーリー」です!

パッとしなかった主人公が、成長のきっかけをつかみ、みるみる覚醒していくドラマは胸熱です!
今回は、そんな超胸熱の下剋上サッカー漫画の主人公をご紹介しましょう!

マガポケで大好評連載中の『蒼く染めろ』の主人公・飛高蒼士(ひだか そうし)です!
まずは、蒼士がどんな少年なのかから説明させてください!

蒼士には学年が同じ年子の兄・飛高紅也(こうや)がいました。
ふたりは幼い頃からサッカーに熱中しており、その実力は周囲から天才兄弟と呼ばれるほどでした。ところが……

兄の紅也は、小学6年の時にスペインのクラブチームからスカウトを受けるのです!
こうして、紅也は天才サッカー少年としてのエリートコースを歩み始めます。

一方、弟の蒼士は中学のサッカー部でベンチメンバーにすら入れない落ちこぼれに……。

天才兄弟の栄光は、すべて紅也のプレーあってのものだったと自身に落胆します。そして蒼士は思い詰めた末、大好きだったサッカーを辞めるつもりでいました……。

……しかし! 蒼士とサッカーをするために帰国した兄・紅也の熱い想いと、自分のサッカーへの情熱を再認識した蒼士は、夢を叶えるために再びフィールドに立ちます!

そして、紅也とともに翔凌高校サッカー部に入部してから、見違えるほどに素晴らしい選手へと覚醒してゆくのです! それではお待ちかね、蒼士の覚醒の瞬間をご覧いただきましょう!
●3軍で学んだ先輩仕込みの“ファーストタッチ”!
まず、翔凌高校サッカー部に入部したばかりの頃から!
紅也が即1軍入りだったのに対して、蒼士は3軍からのスタート。そこで出会ったのが……

3軍のキャプテンを務める3年生の仙道駿(せんどう しゅん)。
この仙道さん、もとは超優秀なプレイヤーだったのですが、2年前の試合中に膝に大けがを負い、それ以来は部員の指導係を担当しています。

そんな仙道さんのもとで、ひたすら地味なパス練習を繰り返す日々。
パス練ばかりで、なかば嫌気がさしていた蒼士ですが――

ある日、仙道さんから来るパスがめちゃくちゃ速いことに気づきます。
そこで、自分も鋭いパスができるようになろうと努力するのですが、いくらパスの速度を上げても、まるで追いつけない! なんでや!?

このままでは一向に仙道さんのパス回数に追いつけない……。
そこで蒼士は、その速さの秘密を探り始めますが、なかなかうまくいきません。

そんななか、紅也との個人練習中に、自分のパスにすばやく追いつく紅也の姿を見て、あるヒントを得ます! そして見つけたのは……

パスの中にある、パスじゃないもの?
見つけたと言うけれど……それって一体なんなのさ!?
その答えというのが……

相手から受けたボールを正確な位置に止めるテクニック、“トラップ”です!!

仙道さんが飽きるほどにパス練をさせていた理由は、サッカーの基本技術・ファーストタッチを身につけさせるためだったんですね! よくぞ自力で気づいたぞ、蒼士!

こうして仙道さんから教えてもらったファーストタッチを身につけた蒼士は、レギュラー入りを懸けた紅白戦に挑みます!

迎えた絶好のチャンス! しかし、危機察知能力の高い3年の旭彗吾(あさひ けいご)にシュートコースを読まれ、塞がれてしまいます。……が!?

蒼士、ここでボールをスルー!!!
スルーした先には誰もいないはずなのに、どうして!?

なんと蒼士はそのまま、高いアジリティを活かし、すばやく切り返し!
スルーしたボールに自分自身で追いつく……だと!?
これはまさか……

“触らないファーストタッチ”で劇的なゴーーール! ゴルゴルゴルゴルゴーーーーール!!!!!!
それは、仙道さんも教えていない試合の中で覚醒した蒼士が生み出した新テクニックだったのです!

こうして蒼士は、翔凌高校サッカー部のレギュラーに昇格!
そして、3軍での日々を経て、仙道さんとは実質的な師弟関係となりました!
●“オフ・ザ・ボール”で自分の武器を使いこなせ!
周囲からは「落ちこぼれ」のレッテルを貼られていた蒼士。
しかし、本当にどうしようもない選手だったら、いかに実兄とはいえ、本当の天才である紅也が選手としての蒼士に注目するはずがないですよね。
そう! 実は蒼士には、本人すら気づいていない「武器」があったんです!
その武器というのが――

“1対1の強さ”でした。
なんと蒼士は相手を躱して突破するプレーにおいては、世界レベルの実力を持っているのです!
しかし、それを活かせる状況を自分ひとりでは作り出せていないのが弱点……。
周りの選手がパスを出してくれるおかげで、ようやく蒼士は自分の武器を使えていたのですね。

そこで、路田(ろた)監督が蒼士に出した課題は、誰かのサポートなしで自分だけで1対1の状況を作り出すということ!
つまり、「どの選手からでも、パスを引き出せるようになること」でした。

そのために、蒼士は紅也から「オフ・ザ・ボール」の動きを学びます。

相手に合わせてもらうのではなくて、自分が確実にパスをもらえる位置を把握できるようになれってことですね!
まっすぐすぎる男・蒼士が駆け引きを覚えるために努力します!

そうして、オフ・ザ・ボールを身につけた蒼士。その成果をインターハイ茨城予選・準決勝、因縁のライバル鹿山実業との一戦でお披露目します!


まずは、蒼士の新ワザ「プルアウェイ」で交代早々決定機を作り出します!
このチャンスは惜しくも阻まれますが、オフ・ザ・ボールの動きが早々に機能した形です。
しかし、それだけではありません!
……もうひとつのオフ・ザ・ボールが飛び出すのです!

それが、裏へ抜けると見せかけて足下でボール受ける「プッシュアウェイ」!
蒼士のアジリティの高さを生かした、新たな切り札です!

体を当てられても倒れず、そのままスピードに乗ります!
体幹を鍛えるトレーニングがここで生きてきたぞ!

前に出したボールに追いつき……

シュート!!! ……かと思わせて、ボールを相手の後ろに転がす、通称「裏街道」が2連続で炸裂!! 華麗なドリブルテクで抜き去ります!
そして――

ゴォオオオオオオオル!!!!!!

ゴールを見た瞬間、僕も蒼士と一緒に叫んじゃいました!
この試合で2点を決めた蒼士は、「落ちこぼれの弟」から、正真正銘の「翔凌のエース」へと大躍進したのです!
●負けても“敗者”にならない! 悔しさをバネにメンタル覚醒!
鹿山実業に勝利した翔凌は、インターハイ茨城県予選・決勝を迎えます!
その相手は――

“絶対王者”明英高校。
恐るべき力を持つ彼らに相手に翔凌も全力で食らいつくのですが……0-2という厳しいスコアで前半を終えます……。

しかし、明英戦での蒼士はこれまでにないほどの集中状態に突入!
スポーツでよく聞く「ゾーンに入る」というやつでしょうか。
ロッカールームで揉め事があってもなにも聞こえないほど、自分の世界に没頭しています。

厳しいスコアではありますが、試合の流れは翔凌に向いてきつつあります!
そんな追い風を体現するかのように――


蒼士と同じくサッカー選手の兄を持つ砥上優(とがみ ゆう)が、明英三英傑のひとりで実の兄・秀(しゅう)を破り、2-2の同点に追いつきます!


その状況でボールが蒼士に渡りました!
今の蒼士は最高のコンディション! 逆転を期待せずにはいられない!

周囲の熱を自分のものにするかのように、過去イチで覚醒している蒼士。紅也との連係も、いつにも増してスムーズです!
ところが……?


明英のキャプテン・遠呂達磨(おろ たつま)が「2年前に仙道さんにケガを負わせたのは自分だ」と言い出します。
なんでこのタイミングでそれ言うの!? 絶対わざとやん!(怒)
その話を聞いた蒼士はショックを受け――

たかと思いきや、驚きはしたものの試合には全集中!
良い流れをこんなところで断ち切るわけにはいかない! 翔凌の勢いは止まらない!

“神の子”とも呼ばれる、高1の天才プレイヤー・真田聡明(さなだ そうめい)との1対1を切り抜け、ついにゴール前!

絶好のチャンスで蒼士の放ったシュートで、翔凌の逆転ゴール!!!!
と、誰もがそう思ったのですが……


なんと、ゴールライン目前でボールが静止!?
目を疑いたくなるような最悪の光景……。
どうやら降り続いた雨が芝生の上にたまり、ボールの滑りを悪くしたようですね。
明英にとっては勝利の女神が味方をしたも同然。
この出来事の直後に、明英のカウンターで逆転ゴールを決められてしまいます……。

翔凌は、あと一歩のところでインターハイに手が届かず、県大会決勝戦でフィールドを去ることになったのです……。うぅ……。
その後、人前ではいつも通りに明るく振る舞う蒼士ですが……

本心では、ゴールを決められなかった無念を、これでもかというほどに引きずっていました……。
そして、偶然にも部活の帰りに会った仙道さんの前で本心を吐露。

本当の敗因は、雨ではなく「自分の弱さ」にあると蒼士は自分を責めます。しかし、そんな蒼士に仙道さんは……

「もっと自分のためのプレーに集中しろ」と。一心不乱にプレーしろと、そう告げます。
この言葉は、蒼士の後の成長に大きなヒントになるんです!

目の前で絶好のチャンスを逃してしまった……。そんな悔しさを抱えた蒼士。
ですが、この後の戦いで “真の覚醒”を遂げるんです!
●高校サッカー界を揺るがす偉業!? “落ちこぼれ”から“MVP”へ――伝説の6人抜き!
さて、最後は僕が一番好きなエピソード……!
蒼士の選手としての実力を全国に知らしめた、「伝説の6人抜き」をご紹介しましょう!
全国高校サッカー選手権の茨城県大会に挑む翔凌。……ところが!?

えぇ!!! 準決勝から紅也が不在!?!?
どうやらスペインで大事な用事があるらしく、なんと翔凌は残りの試合を紅也なしで戦わなくてはいけなくなってしまったのです! オーマイゴッド!
……しかし今の翔凌は、紅也抜きで負けるようなチームではありませんよ!
順当に勝ち進み、決勝の舞台、日立高校戦に辿り着きます。

彼らは新監督のもと「手段を選ばないサッカー」を身につけていました。それは、相手の嫌がることを全力でやるという、勝利への執念を感じるサッカー。
このプレーが翔凌を苦しめます。

日立戦後半。ハーフタイムの後、本来の攻撃力を見せつけ、翔凌のペースを取り戻すのですが、そこで事件は起きてしまいました!

3年の副キャプテン・旭が明らかな決定機阻止で即レッドカード退場!
最後の試合に臨む想いの強さが災いしました……。
こうして翔凌は守備の要を失ってしまうのです! 大ピンチ過ぎる……。

そして、さらに追い打ちをかけるように砥上がスタミナ切れ!?
誰もがもう翔凌に勝ち目はない……と思った、その時!?

“至宝”仙道駿の帰還です!!!!!
作品ファンがこのときをどれほど待ち望んだか……!!!!! 本当に震えました……!
こうして後半残り28分、砥上が下がり仙道さんがピッチに立ったのです!

2年間のブランクをものともしない、仙道さんの神がかり的な活躍! まさに救世主の降臨です!

瞬く間に復活ゴールを決めた仙道さん。こうして試合の流れを一気に取り戻しました!

しかし、それでも現在のスコアは3-2。あと2点も入れないといけません……!
相手も必死に……それこそファウル上等で止めようとしますが、そこでこの男が飛び出します!!

仙道さんからのパスを、ただひとり感じ取っていた蒼士が決めて3-3の同点ゴール!
3軍での日々を思い出すと胸が熱くなる……最高の師弟コンビのゴールです!(泣)
そのゴールの余韻に浸っているのもつかの間――

え、「次はお前“だけ”の番」!?
それって、前に言っていた「一心不乱にプレーしろ」と関係が?
どうやら仙道さんは、翔凌の逆転ゴールを蒼士に託しているようですね……!

一方、同点に追い込まれた日立もまだまだ心は折れていない!
蒼士と中学で同じサッカー部だった柳生祷吾(やぎゅう とうご)との因縁対決も乗り越えて……

ついに「天才の“弟”」と呼ばれ続けた飛高蒼士の――

一心不乱の覚醒が始まります――。

この先、蒼士がどのようにして6人抜きを果たしたかは……この記事で語るだけでは、あまりにもったいなさ過ぎる!
ぜひ本編163話「蒼穹を翔ける」で確認してください! 飛ぶぞ?(タイトルもかっこよすぎな?)

この試合で、茨城県大会のMVPに選ばれた蒼士!
「天才兄弟」の名に恥じない素晴らしい選手に成長を遂げました!
現在、『蒼く染めろ』の連載では全国高校サッカー選手権大会が開幕中!
蒼士のさらなる覚醒の続きは、ぜひマガポケでお楽しみください!
●『蒼く染めろ』最新単行本第17巻、好評発売中!!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!