突然ですが皆さん、サッカーはお好きですか?
ボールを蹴ってゴールに入れるというシンプルなスポーツ。
それがなぜこんなにも面白いのか?
個人的には、このシンプルな動きに魔法のようなプレーが詰まっているからだと思っています!
現実の試合はもちろん、サッカー漫画もしかり!
超絶テクが炸裂するドリブル、ディフェンダーのスーパークリア、キーパーの鳥肌ものの神セーブ……
卓越したセンスとテクニックから生み出される素晴らしいプレーには、思わず本当の試合を観ているくらい熱くなってしまいます!!!
その中でも、もっともテンションが上がる「サッカーの華」といえば、やっぱりゴールが決まった瞬間でしょう!
そこで、今回はマガポケで大好評連載中のサッカー漫画『蒼く染めろ』から、飛高兄弟のベストゴールをダイジェストでご紹介します!
●『蒼く染めろ』はこんなお話!
『蒼く染めろ』は、2021年より連載を開始。現在14巻まで刊行されている、超注目サッカー漫画です!
物語の主人公は、学年が同じ年子の兄弟、弟の飛高蒼士(ひだか そうし)と兄の飛高紅也(ひだか こうや)。
2人は幼い頃からサッカーに熱中しており、その実力は周囲から天才兄弟と呼ばれるほどでした。
しかし、中学に上がると、2人のサッカー人生は別々の方向へ……。
兄の紅也は、小学6年の時にスペインのクラブチームからスカウトされ、中学時代はプロチームの下部組織で過ごします。
それに対して、弟の蒼士は中学校のサッカー部でも、ベンチメンバーにすら入れない落ちこぼれに……。
そう。天才兄弟の栄光はすべて、兄・紅也あってのものだったのです。
蒼士は思い詰めた末に、高校生になると同時に大好きだったサッカーを辞めるつもりでいました……。ところが、海外に留学していた紅也が驚くべき行動に!?
なんと、紅也はヨーロッパの強豪クラブチームからのオファーを全て断り、蒼士と同じ翔凌高校に進学するというのです!
しかもその目的というのが、蒼士と一緒にサッカーをするため!?
紅也は蒼士のサッカー選手としての才能を絶対的に信じているのです。
紅也の夢は2人で最高のサッカー選手になること。
この男、どんでもなく弟思いのアツい兄貴なのですよ!!!
兄の熱い想いと、自分のサッカーへの情熱を再認識した蒼士は、夢を叶えるために再びフィールドに立ちます!
そんなアツ過ぎる絆で結ばれた飛高兄弟のベストゴール、気にならないはずがないですよね!!!
では、さっそく奇跡の瞬間をプレイバック!
●先輩への想いから生まれたゴールが熱い! 飛高蒼士の「触らないファーストタッチ」
紅也とともに翔凌高校サッカー部に入部した蒼士ですが、そう簡単にレギュラー入りはできません。紅也が1軍スタートだったのに対して、蒼士は3軍からの下剋上を目指します。
そんな中、3軍のキャプテンを任されている3年生・仙道 駿(せんどう しゅん)のもとで、地道なパス練習を繰り返す日々。
実践的な練習ができないことに不満を募らせますが、蒼士は仙道がパス練習ばかりをさせる真意に気づきます。
仙道が課すパス練習の意味を考え抜いて、蒼士がたどり着いた答えは「パスを出す前の素早いトラップ」!
“トラップ”――。
その役割は、ボールをただ受け止めることだけではありません。
受けた瞬間に、ボールを的確な位置に置くことができれば、すべてのプレーの質が向上し、その後のアクションが素早く行えるというわけなのです。
そう! つまりトラップは、次のプレーに行くための「ファーストタッチ」なのです!!!
仙道がパス練習を通して伝えたかったことに気づいた蒼士。
また、仙道が紅也にも劣らぬ実力を持ちながらも、度重なる怪我で選手としての活躍を諦めかけていることを知ります。
すべてのプレーへ繋ぐファーストタッチを体得した蒼士は、仙道の想いも背負って、3軍の代表として部内の紅白戦に挑みます。
ですが、試合では翔凌高校のレギュラーメンバーが蒼士の前に立ちはだかることに!
そしてやってきた決定機。そこで蒼士は味方からのパスをスルー!?
と思いきや……?
一度はスルーしたボールに追いついて、ダイビングシュート!!!!
こうして蒼士は「触らないファーストタッチ」でゴールを決めたのです!
瞬時に切り返す蒼士のアジリティ+これまで積み重ねたパス練習の成果を活かした合わせ技!
地道なパス練習で磨いた能力をで、蒼士はインターハイ予選メンバー入りをつかみ取ります!
●飛高紅也が魅せた反撃のゴールがアツい! 誰にも止められない「コンドゥクシオン(運ぶドリブル)」
続いては、世界が注目するスーパープレイヤー、兄・飛高紅也のゴールをご紹介しましょう!
紅也のポジションはミッドフィルダーですが、中盤であればどこでもプレーできるユーティリティープレイヤー。翔凌サッカー部では、圧倒的な実力で即1軍入りを果たし、上級生とも問題なく連携プレーをこなします。
さすが、日本サッカー界の至宝!
紅也が世界から注目されるサッカー選手であることを改めて知らしめた試合。それが王者・明英高校との一戦でした。
県予選の決勝前半戦は、2-0で明英のリード。
王者・明英に翻弄され続けた翔凌はピンチで後半戦を迎えます。
監督は、紅也のポジションをトップ下から3バックに移動するよう指示します。
初めてセンターバックを任されることになった紅也。
これには、紅也の高いパスセンスと優れたプレー視野を活かしてDFラインから攻撃を組み立てるという、監督の算段がありました。
もちろんセンターバックであっても紅也の仕事は、守備やパスを出すだけではありません!
紅也はここでパスを出しません! 前へと運ぶドリブル(コンドゥクシオン)で一気に駆け上がります!
さらに、エース壱村とのワンツーでゴール前に抜け……
1点を返し、翔凌の反撃の狼煙を上げました!
プロリーグのスカウトを断って、翔凌サッカー部に入った決断が間違いではないことを見事に証明しました!
人格もテクニックも超一流の兄・飛高紅也!!
もはや、向かうところ敵なしのスーパープレイヤーです!
●これが日本サッカー界の至宝だ! 飛高紅也の華麗なる異次元スーパーボレーシュート!
さて、引き続き鷹蔭戦で紅也が魅せたスーパーゴールを紹介させてください!
紅也は「黄金の時代(エルドラード)」と呼ばれる、スペインリーグで活躍するU-18世代の天才選手の一人。
もちろん、相手チームの選手からもその存在は強く意識されています。
この試合でもボールが紅也に向かうのですが……
紅也はこれをスルーして、センターフォワードの壱村へ!
この後、紅也と同じ「黄金の時代(エルドラード)」の一人、レオナルドとのポストプレーに競り勝った壱村が、中央へ走っていた紅也へ再び繋ぎます!
すると、今度は弟の蒼士にパスを出すかと見せかけた視線誘導で相手を翻弄!!!
逆サイドの砥上へのパス。そして蒼士にゴールチャンスが訪れますが、ここでは決まらず、ボールは再び砥上へ!
砥上の出したボールは壱村とレオナルドの頭上を越えて……
いえ、本当の目的はその向こう……!
黄金の時代(エルドラード)・紅也のもとへ!!
そのまま華麗なボレーシュート!!!
からのゴーーーール!!!!!
紅也から砥上へと左右に大きく振るパス回しに必死に食らいついた鷹蔭ですが、最後の一手で紅也が上回り、翔凌の同点ゴールが決まります!
ここは、ヨーロッパの一部リーグかと錯覚するほどの芸術的なボレーシュート! 熱さを通り越して、もはや脱帽でございます!
●紅也に追いつきたい! 試合中に覚醒した蒼士が「黄金の時代(エルドラード)」を撃破!
鷹蔭戦といえば、もう一つ忘れてはならないゴールがあります!
最後はやはり、蒼士と紅也の飛高兄弟のホットラインが生み出したゴールを紹介させてください!
スペインリーグで活躍するU-18世代の天才選手の一人、レオナルドに強力にマークされ続け苦戦を強いられる蒼士……!
ところが……!!!!
パスをもらうために突如、高速バックステップでレオナルドを振り切る!
ここからパスを要求して、いざゴールへ……
…えっ??? ボールがすでに蒼士の足下に!?
おわかりいただけたでしょうか……?
もはや、2人以外の人間には何が起こっているのか瞬時にはわかりませんよね……?
それもそのはず、蒼士と紅也はアイコンタクトなしで連動したのですから!
少しかみ砕いて説明させていただくと……。
蒼士は「紅也がパスを出すであろう場所」に移動し、
紅也は「蒼士が動くであろう場所にパス」を出したのです!
血を分け合った者同士だからこそなせる、愛(アイ)ソレーションといえましょう!!!!
今までは紅也のサポートによって、自由にプレーできていた蒼士ですが、今は違います。
蒼士は試合の中で、紅也のイメージするプレーに追いつこうと必死に成長を遂げていたのです!
まさに兄弟の愛がなせるプレー!
そして、覚醒した蒼士は、レオナルドとの1on1を突破して……
この飛高蒼士こそ、天才・飛高紅也が認めた「一緒にプレーしたいスゴいヤツ」なのです!!!
紅也のパスに唯一反応して、試合の中で成長を続ける蒼士。
これこそ、2人で最高のサッカー選手を目指す紅也と蒼士の絆
飛高兄弟にしか生み出せないプレーの真骨頂なのです!
今回紹介した飛高兄弟のゴール以外にも、『蒼く染めろ』には、各校の選手たちの激アツなプレーが満載です!
サッカーファンのみならずとも、チームの熱い絆や青春ドラマに胸が熱くなる『蒼く染めろ』を、ぜひマガポケでチェックしてみてください!
●『蒼く染めろ』最新単行本第14巻、好評発売中!!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!