みなさん、ついに始まりましたね!
え、何がですって?
そりゃ、FIFA女子ワールドカップですよ!
我らがなでしこジャパンも出場する、真夏の暑さに負けないほどアツいサッカーの大会、それがFIFA女子ワールドカップ!!!!
選手たちの活躍に期待が隠せないですね!
というわけで、今夏はとにかくサッカーがアツいのですが、彼女たちに負けないくらいアツいサッカー漫画があるのはご存じですか?
そう、マガポケのサッカー漫画といえばコレ!
『蒼く染めろ』ですよね!
本作は、「サッカーの天才」を兄に持つ落ちこぼれの弟が、兄とともにサッカー界に旋風を巻き起こす、新世代の番狂わせサッカー漫画!
本作の魅力はこれまでもたくさん紹介してきましたが――
今回はキャラクターの関係性に焦点を当てて紹介していこうと思います!
皆さんも、サッカーが繋ぐアツい漢たちの絆を感じてみてください!
●落ちこぼれの弟と最強の兄! サッカーに愛された兄弟、飛高蒼士(ひだか そうし)&飛高紅也(ひだか こうや)
まずは何といってもこの2人!
本作の主人公・飛高蒼士と、その兄・飛高紅也。
幼い頃からサッカー漬けの日々を送っていた飛高兄弟。
兄の紅也は、13歳の頃からスペインのプロチームの下部組織にスカウトされ、今や「日本サッカー界の英雄」と言われるプレーヤーに成長しました。
一方、弟の蒼士はというと……。
紅也がいなくなってからというもの、プレーは精彩を欠き、中学の部活ではベンチにすら入れない落ちこぼれに……。
兄と比べられ、思うようにプレーできない自分に絶望した蒼士は、「最高のサッカー選手になる」という夢を諦めかけていました。
しかし、ここで兄弟のアツい絆が蒼士を立ち直らせるのです!
紅也に誘われるがまま、1対1の真剣勝負をした蒼士は、世界代表である紅也を風のように軽やかに抜き去ります。
紅也は弟と本気でぶつかることで、そのポテンシャルを引き出したのです!
蒼士の1対1の強さは、のちの試合でもたくさん見ることができるので、楽しみにしていてくださいね!
こうしてスランプを脱した蒼士は、再び日本一のサッカー選手になる夢を叶えるべく、地元のサッカー強豪校・翔凌高校へと進学します。
そして驚くことに、紅也も海外プロチームのスカウトをすべて蹴り、蒼士と同じ翔凌高校に進学することに……!?
紅也にとっては、世界のプロ選手たちと戦うよりも、蒼士とともに世界を目指すことの方が重要だったのでしょう。
同じ高校の同じ部活に所属することで、ときにはぶつかりながらも、お互いに切磋琢磨し――
兄弟の絆はさらに強くなっていくのです!
天才の兄・紅也を追いかけ、どこまでも強くなろうともがく弟・蒼士。いつかきっと、2人は日本を代表するサッカー選手として、世界へ羽ばたくことでしょう……!
●師弟の絆は、折れた心を奮い立たせる! アツすぎる師弟、飛高蒼士&仙道駿(せんどう しゅん)!
紅也に1対1で勝ったといっても、その他の技術はまだまだ未熟な蒼士。
翔凌高校のサッカー部に無事入部したものの、入部試験の結果、サッカー初心者たちが所属する三軍に配属されることに。
そこで出会ったのが、蒼士の師匠となる先輩、翔凌高校サッカー部三軍キャプテンの仙道駿です。
駿は1年生の時に負った膝の怪我が理由で、現在は三軍のキャプテンを務めていますが、その実力は紅也に勝るとも劣らないレベル!
仙道との練習を通じて、蒼士は「仙道と一緒にプレーがしたい」と思うようになりますが――
仙道は、自分のことを「もうサッカー選手として終わっている」と諦めていました。
しかし、その言葉とは裏腹に、毎日すさまじい数のパス練習をこなす仙道を近くで見てきた蒼士は、仙道が今でもサッカーを愛していることに気付いていたのです。
そして、諦めている仙道をフィールドに上げるため、サッカー部内の試合でハットトリックを決めたら仙道にも試合に出てもらう、と勝手に約束してしまいます。
そうして挑んだ試合。
蒼士は仙道から教わったことを発揮して頑張りますが、ハットトリックまであと1点のところで、体力が尽きかけてしまいます……。
そんな蒼士に心を動かされた仙道は、再びピッチに立つことに!
ついに三軍師弟コンビがフィールドにそろったのです!
最終的には蒼士の決めきれなかったゴールを仙道が押し込み、試合は終了。蒼士のハットトリックは成し遂げられませんでしたが、そのアツい気持ちは、仙道に「もうサッカーを諦めない」と思わせるほどの力を持っていました。
そして、仙道は膝の手術を受けることを決意。蒼士に三軍の卒業を告げ、再びピッチの上で会うことを約束します。
このシーンがアツすぎてアツすぎて……僕は涙が止まりません……!!!
その後、蒼士は一軍に昇格して試合に出場。仙道は手術を受け、リハビリを続けていきます。
それぞれの場所で努力を重ねる2人ですが、三軍で繋いだ絆は今も変わっていません。
そのアツい絆を感じるのが、インターハイ茨城予選・決勝の明英戦で傷ついた蒼士を仙道が励ますシーン。
明英戦の試合中、相手選手から仙道の怪我に関する事実を告げられた蒼士は、動揺のあまり、試合最後の大事なゴールを決めることができませんでした。
その結果、チームは予選敗退となってしまったのです……。
自責の念に駆られた蒼士は、サッカーボールを蹴ることすらできなくなってしまいます。
そんな蒼士の前に現れたのは、手術とリハビリでしばらくサッカー部に顔を出していなかった仙道。
ここでようやく、蒼士は誰にも明かせなかった胸の内を吐露することができたのです。
そして、かつて深い絶望の中から救い出してくれた蒼士を、今度は仙道が師匠として救います……!
2人のエピソードは涙なしでは見られません!
再び師弟コンビをピッチの上で見られる日が楽しみですね!
●あの日誓った、夢に向かって――ライバル兼永遠の仲間、黒川鉄平(くろかわ てっぺい)&永木亮星(ながき りょうせい)
アツい関係性を持っているのは、蒼士だけではありませんよ!
次に紹介するのは、翔凌高校1年生、黒川鉄平。
そして、その相手となるのは、インターハイ茨城予選・準決勝で対戦した鹿山実業の1年生、永木亮星。
黒川と永木は、中学時代の同級生で、サッカー部の仲間でした。
かつては「最強のツートップ」になるべく切磋琢磨していた黒川と永木ですが、あるときからお互いにいがみ合うようになってしまいます……。
その理由は、黒川が突然、ボランチに転向すると言い始めたから。
黒川とともにフォワードとして切磋琢磨していくと思っていた永木は、これを「裏切り」と受け取り、「結局オレのサッカーは孤独だ」「誰もオレの隣にはいない」と思うように……。
しかし、黒川の本当の思いは、それとは正反対のものでした。
黒川は、自分にフォワードの才能がないと気付き、ボランチで最高の選手を目指すことで、永木との約束を果たすつもりでいたのです。
永木は、試合を通してその思いを知ります。試合後には黒川と和解し、再戦の誓いを立てるのでした。
ライバルであり、夢を誓い合った仲間――
約束を果たすためにただひたすら突き進むこの2人、アツい、アツすぎます!!!
●兄に呪縛された弟――因縁深き兄弟、砥上秀(とがみ しゅう)&砥上優(とがみ ゆう)
本作には、飛高兄弟以外にも兄弟選手が登場します。
その兄弟の名は――
砥上兄弟!
弟の砥上優は翔凌サッカー部の1年生。対する兄の砥上秀は、王者・明英高校サッカー部に在籍する2年生。
本作を少し見てもらえればわかる通り、蒼士と紅也はとても仲がいい兄弟なのですが、この砥上兄弟は非常に険悪そう……?
優も、昔は兄のプレーを見て純粋に憧れていた少年だったのですが、今のような関係になってしまったのには理由があるようで……。
それは、優が中学1年生のときのこと。
これまでサッカーを教えてくれていた秀が、自分のことを「兄がいないと何もできないプレーヤー」だと思っていることを知ったのです……。
そのことに気が付いた優は、兄の呪縛を断ち切るため、翔凌高校に進学することを決意。
そしてついに、インターハイ茨城予選の決勝で、兄のいる明英高校と対戦することになります。
試合では、兄を意識しすぎるがゆえに、チームメイトに八つ当たりする場面もありましたが――
仲間たちのフォローによって、ひとりよがりなプレーではなく、チームの力で兄を抑えて明英に勝たなければならないと気付きます!
その結果、先輩の小織(こおり)とともに、秀のドリブルを止めることに成功!
さらに、兄の思惑を読み切って、明英からゴールをもぎ取ったのです!
これには蒼士も「オレより先に兄を越えやがったな…!!!」と内心悔しがっています……!
近い存在だからこそ、「兄弟」は意識してしまうもの。
今はまだ苦しい関係かもしれませんが、砥上兄弟がまた一緒にサッカーを楽しめる日がくるといいですね!
憧れ、師弟、ライバル、因縁……などなど、いろいろな絆がありますが、サッカーが繋ぐ少年たちの関係性はどれもアツいですね!
『蒼く染めろ』はマガポケで大好評連載中! 皆さんもサッカー少年たちのアツさに痺れてください!
●『蒼く染めろ』最新単行本第8巻、好評発売中!!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!