「マガジンライズ」は新人漫画家に向け、毎月開催している新人賞。
今回は2月開催のマガジンライズの結果を発表します!
▼ゴールド賞(賞金30万円)
『BLOODY CROSS』49P
三月酔(21)
「たすけて」に応えるのが主人公! 新時代の王道爆誕!
悪魔祓いの少年と、学園を牛耳る生徒会長の少女の物語。線やトーンはまだまだ粗削りなものの、キャラデザやカメラアングルなど光るものがあります。展開もオーソドックスではありますが、テンポが良くて、見せたいセリフをしっかり描くコマ割りと相まって、後半に行くほど楽しくなりました。人物の主線がガタガタなのと、トーンなど仕上げに慣れていないようなので、修行して腕を上げてください! 楽しみにしております!
『不辜の咎人』50P
Nichica(18)
超絶画力で描かれる、罪と願い!
特筆すべきは圧倒的に緻密な作画。この若さでこれだけ細かい描写が出来るのは素晴らしい才能。キャラやクリーチャー造形もアクションも一切の妥協を感じない超良作でした。次作では、是非「読みやすさ」に徹底して重きを置いて欲しいです。重厚に描くべきところと描き過ぎないところの区別や、位置関係がもっと良くわかるような引きの絵を上手く使うと格段に作品としての質が上がると思います。次回作、超期待しています!!
▼シルバー賞(賞金10万円)
『Since I'm a witch』70P
1111104(27)
「いつか絶対に魔女になる!」少女の運命が、動き出す!
キャラデザがいい! 魔女ものとして、魔術の解釈に独創性があるところも好印象です。一方、台詞で物事を説明しすぎている印象でした。動きのある絵を鍛えればもっと絵で物事を説明できるようになると思います。あと、ファンタジー作品ではその世界の常識ラインを明確に定義できるとさらに読みやすくなるはずです!
『ブリーズ』52P
輝月 昴(16)
少年はグリフォンに出会った。心温まる友情と成長の物語。
人々から恐れられるグリフォンと内気な少年の友情を描いた一作。丁寧に描かれたクリーチャーたちがキチンと恐ろしく、それでいて愛嬌たっぷりに描き込まれていたのが好印象でした! 主人公の性格を各所で表現していて、読者に好かれるキャラクターを作り上げることに成功しています。10代とは思えない完成度でした!
『お城の頂上まで』47P
黄鈺荃(22)
廃墟遊園地にはお化けがいる。この世界は一体…?
読者を驚かせるためのアイディアに溢れた良作。前半は明るいキャラクターで物語を読ませ、後半ではいい意味で読者の予想を裏切る展開。作者の構成力が光っています。画力向上の余地はありながらも、キャラデザも魅力的なので非常に完成度の高い作品でした。次回作ではキャラの感情・ドラマをもっと深掘りしてみてください。
▼ブロンズ賞(賞金3万円)
『エスパージョーカー』50P
内村徹(25)
能力者の“孤独”。埋めるのは愛!
心が読める主人公が出会ったのは、自分への好意がダダ漏れの男で…。その男の正体の意外性や、心が読めない敵との駆け引きなど、ページをめくる度にハッタリのきいた展開が用意されているのが良かったです! 表面的な共通点で惹かれている男性キャラにもう一歩深みがあれば、恋愛ドラマとしてもっと充実したはず!
『パーバートピアス』52P
田中らっこ(20)
迫力満点“霊媒”アクション!
“いい子”に縛られる霊媒体質の主人公と、痛みで昂る霊媒師。フェチを感じる良バディでした。照れ顔・蕩け顔が魅力的。一方、終盤は霊媒師のキャラのパンチに主人公が負けていて残念でした。あくまで主人公の覚醒をメインに据える意識を!
『FRECHE!!』50P
荒院 成(23)
本格「フェンシング」スポ根!
フキダシの配置や話の展開などが丁寧で、とても読みやすかった。ただ、型に収まり過ぎていて、先の展開が読めてしまったという印象もあった。「こんな反応するんだ」など、読者の予想を裏切るようなシーンを入れるよう心がけてみてください。
▼アイアン賞(賞金1万円)
『華美と星』50P
黒玉 橘(21)
『兄弟除霊師』53P
桜田夏丸(22)
『超人コンプレックス』50P
海出 身(20)
『パープルラビット』38P
式古成(24)
▼ネクストライズ賞(賞金5000円)
『アンチダブルス』ポン(21)
『ばつバツ部』上柏 里奈(22)
『インフェルノの盟約』水野シン(24)
『一寸先は縺顔ォゅ>』Ö(24)
『剣豪幼女』でおたま(25)
『討ち取りし勇者』嶽丸石喜(19)
『不毛』1日1食(25)
『蜜柑と藍苺』伊沢皓介/上ノ山悠ト(20)
『泉の魔女』横田 圭(21)
『ろす・で・ぼすけ』とまごろう(26)
次回以降、更に上の賞を取ると「ライズボーナス」として段階ごとに+1万円贈呈!
●ネーム部門 心動かすストーリーの俊英はこちら!!
▼シルバー賞(賞金10万円)
『獣人少女』44P
戸田 健太(23)
友情は、時に“種”を越えて…。
人種を越えた二人の友情という難しいテーマの作品でしたが、両キャラクターの心情描写が素晴らしく納得感のある物語になっていました。お互いの本音が読者に全て伝わるからこそ、世界の常識を超えた“優しさ”に感動しました。障壁である領土戦争について、もっと具体的な説明があると、二人が成し遂げたことの説得力が増したように思いました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
さらに進化(ライズ)した投稿お持ちしております!!
マガジンライズ3・4月期は4月30日締め切り!! ※当日消印有効
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