新型コロナウイルスが5類感染症に移行して、初めての夏。マガポケ読者のみなさんはいかがお過ごしでしょうか?
イベントや旅行など、今まで我慢していた趣味を楽しんでいる方も多いかもしれません。
長かったコロナ禍の行動制限も緩和された今日この頃――
コロナ禍の日本を舞台にした衝撃のサスペンス『人間消失』も最終回を迎えます。
本作は、感染症が蔓延する中、突然すべての人間が姿を消した世界で、全く親しくない4人の高校生が――
戸惑いながらも生き抜いていく、“人間消失”サスペンス。
最終回に向けて、彼らのサバイバルはどのような軌跡をたどったのか――
今回は、世界に取り残された高校生4人のサバイバル生活を振り返ります!
●人間が消えた世界で――突如始まるサバイバル生活
自粛続きの毎日で、青春らしいことは何もできません。
●コロナ禍からの解放――4人に訪れた束の間の青春
4人以外に人のいない世界は恐ろしくもあり、同時に“密”から解放された自由なものでもありました。
ショッピングをしたり――
カラオケで歌ったり――
路上で飲み食いしたり――
銭湯の湯船に飛び込んだり――
広いプールではしゃいだり――
学校の屋上で花火をしたり――
4人は、コロナ禍に翻弄された高校生活を取り戻すかのように、人間が消えた世界を楽しみ始めるのです。
●忍び寄る不穏な影――生じ始めた亀裂とインフラの消失
初めて「高校生らしい」青春を謳歌する4人ですが、決して親しいとはいえない彼らの関係に、少しずつ亀裂が生じ始めます。
リーダーを気取る安井が、徐々にエゴを見せ始めたのです。
勝手に役割分担を決めますが、安井の指示は身勝手なものばかり。自分の予想と異なる動きをする者には、激しい叱責を繰り返すように……。
さらに、松岡へ淡い恋心を抱く安井は、自分の望むようにならない松岡に倒錯した感情をぶつけ始めます。
そして、松岡をかばう田畑と、そんな田畑に心を開く松岡の様子を見て、安井の暴走は止まらなくなるのです……。
たった4人のサバイバル生活の中で、人間関係の亀裂は大問題。
不穏な空気が流れ始めますが、そこへ追い打ちをかけるように、さらなる問題が浮上します。
サバイバル生活3日目にして、電気や水道などのインフラが消失。
4人は快適から程遠い生活を強いられることになってしまうのです……。
●夢は叶わず――田畑の精神崩壊と凶行
柔道部員の田畑は、安井からの嫌がらせに耐えながら、サバイバル生活中も欠かさず練習を重ねてきました。
彼がここまで努力するのには、理由があります。
春の柔道大会で、田畑がコロナに罹患したことから柔道部が出場を辞退。責任を感じた田畑は、秋の大会で良い成績を残すと決意していました。
そして迎えた、大会当日。
「大会の日になれば世界が元通りになっているのではないか」と一縷の望みを託して会場へと向かいます。
しかし――
当然のように、会場には誰もいません。
家族のため、仲間のため、どんなときも諦めずに努力を重ねてきた田畑の心は、ここで完全に折れてしまいます……。
そして、学校へと戻り、晴れ晴れとした表情で浜田たちにこう告げるのです。
「みんなが消えたんじゃなくて 僕らだけが取り残されたんじゃないか」と。
その夜、田畑は4人で「新しい世界」へ行くため、包丁を手に松岡を刺します。
血を流す松岡を見た浜田は田畑を止めようとしますが、柔道部の田畑に敵うはずもありません。
浜田も刺されそうになりますが……
それを救ったのは、サバイバル中に田畑を支えてきた松岡。
松岡は涙ながらに田畑を励まします。その言葉と気持ちに、田畑は正気を取り戻すのでした。
これで一件落着、と思いきや――
今度は、安井が田畑を襲います。
浜田が静止してもその手を止めず、ついに田畑は絶命。
浜田たちは、たった4人しかいない仲間のひとりを失ったのです……。
●残された3人で生き残るために――決死の手術
田畑に刺された腹部から大量に出血している松岡。このままでは命を落としてしまいます……。
どうにか松岡を助けようとする浜田に対して、気が動転した安井は雄叫びを上げるだけで何もしません。
医者もいない世界で、松岡を救うのは自分しかいない――
考えた浜田は、以前観た映画を参考に、止血と縫合を行います。
これによって、松岡は一命を取り止めるのでした。
翌朝、目覚めた松岡に、浜田は田畑の死について「田畑は自殺した」と嘘を伝えます。それは、これから残された3人で生きていくために必要な嘘でした。
そして、廊下に残された田畑の遺体を学校の一角に埋葬することに。
田畑への弔いのために、最後の作業は安井にやるべきだと伝えますが、現実を受け入れられない安井はどこかに走り去ってしまいます……。
結局浜田がひとりで田畑を埋葬しますが、浜田もついこの間まで普通に生活していた男子高校生。
ハード過ぎるサバイバル生活に、精神の限界を感じるのです……。
●追い詰められていく精神――安井の死
浜田が去ってから田畑が埋葬された場所に戻ってきた安井は、「この世界でひとりは辛すぎる……」と吐露します。
安井もまた、この世界で自分の無力さに押しつぶされそうになっていたのです。
そして、その孤独を埋めるように――
保健室で休んでいる松岡に襲いかかるという暴挙に出ます。
浜田が駆けつけたため松岡は無事でしたが、この行動によって、安井への信頼は完全に失われてしまいます……。
そして、追い打ちをかけるように、学校の近隣一帯で家事が発生。
校舎にいては危険だという浜田の判断のもと、3人は高台にある公園を目指すことに。
その途中、安井に悲劇が襲います。
火事によって崩壊した建物の瓦礫が、安井の上に降ってきたのです……。
安井を救うため、小柄な松岡が隙間に入り込みますが……
安井はこの状況でもなお、浜田と松岡に文句を言い続けます。
そして、あろうことか、松岡を道連れにして死のうとするのです……。
松岡は思わず安井の顔を殴って脱出。
正当防衛とはいえ、一緒にサバイバルしてきたクラスメイトを助けなかったという事実は、松岡の心に重くのしかかります。
瓦礫の中に残された安井に、炎が迫り――
もう救えないと判断した浜田は、松岡を支えながら公園に向かうのでした。
●この世界で生き延びるために――残された2人の未来
学校周辺の街から公園に避難した2人は、松岡の傷を治療するために繁華街へ。
しかし、治るどころか悪化している松岡の傷を見て、浜田は追い込まれていきます。
しかし、そんな浜田に対して、松岡は――
「逃げるな」と一喝。
自分の怪我はそっちのけで、雨の中飛び出した浜田を追いかけ、2人で生き延びようと伝えるのです。
浜田も松岡とともに生き延びると誓いますが――
無理をした松岡は、その場に倒れてしまうのでした……。
死を覚悟したように「家に帰りたい」と言う松岡を見て、浜田は再び手術をすることを決意。
医療関係の書籍を読んで必要な道具をそろえ、傷を治療し、懸命に看病を続けます。その甲斐あって、松岡は少し回復。
2人は、松岡の家へと向かうことにします。
念願の自宅で松岡が見つけたのは、母親が松岡のことについて綴っていたノート。
「あのこがいなければもっと楽なのに」という文字にショックを受けた松岡ですが、浜田の「お母さんが秘密のまま終わりにしていたのは、松岡のことを想っていたからじゃないかな」という言葉を受け止め、前を向き始めます。
そして、松岡の要望で、2人は浜田の家へ。
そこで浜田もまた、現実と向き合い――
夢の中で、家族に別れを告げたのです。
さまざまな困難を乗り越えて、生き延びてきた浜田と松岡。懸命にサバイブする2人に、これからどのような運命が待ち受けているのでしょうか?
最終回まで目が離せない『人間消失』。2人の行く末は、マガポケでチェックしてください!
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください!
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