今とってもアツいスポーツといえば、サッカー!
昨年開催された国際大会では日本代表が驚異の快進撃を見せ、大きな盛り上がりを見せました!
その熱もまだ冷めやらぬうちに、今シーズンのJリーグが開幕。日本代表の活躍でサッカーを好きになった人も、以前からサッカー好きだった人も、今サッカー熱が上がりに上がっているはず!
そんなサッカー好きのみなさんにオススメしたい作品が――
現在マガポケで大好評連載中の『蒼く染めろ』です!
●『蒼く染めろ』はこんなお話!
本作の主人公は、高校受験を前に「夢探し」をしている少年・飛高蒼士(ひだか そうし)。
蒼士がひたすら夢を探すのには理由があります。
それは――
ずっと憧れていた「サッカー選手になる」という夢を“諦める”ため。
蒼士の双子の兄は、天才サッカー選手である飛高紅也(ひだか こうや)。
紅也がヨーロッパのクラブにスカウトされて世界的なトッププレイヤーになる中、蒼士は日本の中学校サッカーチームでベンチ入りすらできない「おちこぼれの双子の弟」になっていました。
誰もが蒼士にサッカーの才能はないと見限りますが、ひとりだけ蒼士の才能を信じている人物がいます。
その人物は――
双子の兄・紅也!
蒼士の才能を信じる紅也は、突如帰国して蒼士に勝負を持ちかけ、隠れていた才能を引き出します!
この勝負をきっかけに蒼士はサッカーを続けることを決意! サッカー強豪校である翔凌高校へと進学します。
さらに――
ヨーロッパでいくつものビッグクラブからオファーを受けていた紅也まで、それらをすべて断って翔凌高校に入学……!?
こうして2人は、兄弟で一緒に最高のサッカー選手になるための第一歩を踏み出したのです!
いきなりトッププレイヤーが入部してきた翔凌高校サッカー部には、紅也と蒼士に負けないほど個性豊かな選手がたくさん!
これまでにもかっこいいプレーを魅せる選手たちを紹介してきましたが――
今回は可能性を秘めた1年生に絞って、試合で魅せたベストプレーを紹介していきたいと思います!
●類稀なるスピードと1対1の強さで攻める! 期待の星・飛高蒼士のベストプレー!
飛高兄弟の弟・蒼士は、驚異的な加速力を誇るドリブラー!
守備ラインの裏に抜け出すダッシュと、ボールを持ってからの高速ドリブルが持ち味です。
さらに筋トレで強化した体幹によって、スピードを殺すことなくボールをキープすることも可能に!
「落ちこぼれ」と言われていたとは思えないほど様々な技術を身につけていく蒼士ですが、最大の武器は「完全な1対1」になったときに発揮される究極の集中状態!
蒼士は優柔不断な性格から、プレー中の選択肢が多い場面では遅れを取ってしまいがち。しかし、完全な1対1では「仕掛ける」以外の選択肢が絞られるため、本来の力を発揮できるのです!
そんな蒼士のスピードとフィジカルが同時に発揮されたのが、インターハイ茨城予選・準決勝の対鹿山実業戦!
紅也からのパスを受けた蒼士は、鹿山実業のディフェンダーと正面から対峙。
体を当てられて弾き飛ばされますが、驚異の体幹で体勢を崩すことなくスピードに乗り、ゴールキーパーと1対1に!
ゴールキーパーの裏にボールを蹴り出した蒼士は、そのまま加速してディフェンダーもゴールキーパーもいなくなった無人のゴールへ――
華麗にシュート!
試合を観た人全員に“飛高蒼士”という名を刻んだベストプレーでした!
目の前の課題を解決しながらどんどん成長していく蒼士。これからどんなプレイヤーになるのか、楽しみです!
●この兄、最強につき! すべてに秀でた世界レベルのスーパースター・飛高紅也のベストプレー!
世界中のビッグクラブが注目する中、翔凌高校でのプレーを選んだ飛高兄弟の兄・紅也。
高校生ながら、視野の広さ、テクニック、フィジカル、すべての能力が高い世界トップクラスのサッカー選手です!
世界中のサッカーファンの期待を背負った天才が、その才能を見せつけたのは――
対鹿山実業戦、ラスト5分間!
実は、紅也は試合前、「他のメンバーが3点を取るまで本気を出さない」と宣言していました。翔凌高校で「世界」を目指すと決めている紅也にとって、自分の活躍で圧勝するよりも、メンバー全員がレベルアップできる試合をすることの方が重要だったのです。
そんな紅也の作戦通り、ラスト5分で蒼士が3点目のゴールを決め、ついに天才が本気を出す瞬間が訪れます――。
まずディフェンスラインまで下がってボールを奪い、3人に囲まれながらもその守備を軽くかわしてドリブルを開始! 高校サッカー界トップレベルの実力者である鹿山実業のキャプテンの守備もあっさりとかわします!
その先には相手5人による包囲網が構築されていましたが――
完全に囲まれた状態にもかかわらず、右サイドを駆け上がる仲間にノールックでパス!
そこからさらにリターンパスを受け、いともたやすくゴールを奪取! たった5分間で、圧倒的なテクニックを見せつけます……!
天才・紅也の“本気”が発揮されたベストプレーです!
●弱点を克服して最強のボランチへ! 闘犬・黒川鉄平(くろかわ てっぺい)のベストプレー!
現在ボランチを務める黒川鉄平。元々はフォワードの選手で、パワフルなプレーから「闘犬」の異名をとっています。
そんな鉄平のベストプレーは、インターハイ茨城予選・準決勝での幼馴染み対決!
対戦相手の鹿山実業には、中学時代に鉄平とともにフォワードを担っていた幼馴染・永木がいます。かつては「最強のツートップになろう」と約束をして厳しい練習に励む仲でしたが、鉄平がボランチの道を選んだ頃から2人の間には大きな溝ができていました……。
鉄平は久しぶりに対峙した永木を意識しすぎたのか、2失点に……。
さらには鹿実にPKを献上してしまいます。
ひどく落ち込む鉄平はどんどん負のスパイラルに陥ってしまいますが……
仲間たちの活躍で目を覚まし、立ち直ります!
そして後半、鉄平と永木は1対1で対峙することに。永木は “元フォワードの鉄平はキックフェイントに弱い”と読んでプレーの裏をかきますが……
今の鉄平のポジションは、ボランチ! 中学時代とは違い、自分の戦い方を知っているのです!
試合後、鉄平は永木に自分がボランチに転向した理由を語ります。
それは、フォワードとしての才能がない自分では、永木の隣には立つことができないから。
永木はずっと鉄平に裏切られたと思っていましたが、鉄平の中には常に、永木と交わした「ツートップになる」という約束があったのです。
敗北を乗り越え、ついにライバルに追いついたこの試合。プレーのかっこよさだけでなく、アツい友情も見せてくれました!
●強心臓を持つ静かなる天才! ゴールキーパー・桧本将稀(ひのもと しょうき)のベストプレー!
鉄平と同じ中学校から翔凌高校サッカー部へやってきたゴールキーパー・桧本将稀。
紅也の実力すら認めない鉄平が、唯一自分より上だと認めている選手です!
そんな天才・将稀のベストプレーは、鹿山実業との試合で鉄平がPKを与えてしまった場面。
ゴールキーパーが負傷したため、将稀が急遽試合に出場!
いきなりPKという大ピンチの状況ですが……
左に飛んでくると読みながらも、中央に蹴られたボールを右足でスーパーセーブ!
さらには、相手の中に飛び込んでこぼれ球をキャッチ!! 翔凌高校のピンチを防ぎ、試合の流れを変えてしまいます!
将稀がここで自分の力を出し切ったのは、幼馴染みである鉄平と永木の関係を終わらせたくなかったから。
冷静な判断と驚異的な反射神経、そして仲間へのアツい想いが、翔凌高校に勢いをもたらしたのでした!
●これからの活躍に期待! 注目株の1年生たち!
蒼士の逆サイドとなる右サイドのウインガー・砥上優(とがみ ゆう)。
インターハイ茨城予選・決勝の明英戦では、天才と名高い実の兄・砥上秀(とがみ しゅう)と対決することに。
秀との関係に問題を抱えている優は、試合中も秀に翻弄され、空回りしてしまいます……。
今は思うようにプレーできていませんが、これから先、トラウマを乗り越えた優がスーパープレーを見せてくれることを期待したいです!
小学生の頃から蒼士に憧れを抱いている、「フジ」こと藤本竜輝(ふじもと りゅうき)。
まだ公式戦の出場はありませんが、サッカー部への入部試験では蒼士と息の合ったコンビプレーを見せています!
試合相手を蒼士とともにチェックし、ボールを奪取。そのまま前線に走り込む蒼士に絶妙なパスを出し、見事にアシストを記録!
フジのような選手が成長していく姿を見るのも、スポーツ漫画の醍醐味。公式戦でもベストプレーを見せてくれることに期待しましょう!
今回紹介した選手たちの他にも、翔凌高校にはこれから試合に出て活躍していくであろう1年生の選手たちや、1年生のプレーを後ろから支える2・3年生の選手たちがたくさんいます!
インターハイ予選は始まったばかり。これからいろいろなポジションの選手たちの活躍が見られるはずです!
迫力満点の試合シーンがアツい『蒼く染めろ』は、ぜひマガポケでチェックしてみてください!
●『蒼く染めろ』最新単行本第6巻、好評発売中!!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!