マガポケ読者のみなさん、秋を楽しんでいますか?
僕は「食欲の秋」で美味しいものを食べて、「睡眠の秋」で眠ってばかりです!
幸せな生活……ではあるのですが、気になるのはこの立派に膨らんでしまったお腹!
そこで、目を向けてみることにしました──
そう! 「スポーツの秋」に!!!!
秋の過ごしやすい気温は、なにか新しいスポーツを始めるのにもってこい!
「でもスポーツって言っても、何をしたらいいかわからないし……」とお考えのみなさん、ご安心ください!
私もまったく同じ気持ちだったのですが、マガポケ作品を読んでいたら飛び込んできたのです……!
火傷しそうなほどに──
アツすぎる──
マガポケ・週マガのスポーツ漫画たちが……!!!!
サッカー、野球、格闘技、それぞれのジャンルで活躍する主人公たちが、目が離せなくなるほどのきらびやかな光を放っていたのです!
うおっ、まぶし!
……しかし、なぜ僕たちは彼・彼女らに釘付けになってしまうのでしょうか……? その謎に迫るべく、3作品の主人公が持っている「スポーツで活躍するために必要なもの」を徹底解剖!
これを読めば、あなたが始めたいと思えるスポーツが見つかるかもしれませんよ!?
- ●これがストライカーの条件だ! 『ブルーロック』潔世一の恐るべきエゴ!
- ●プロ野球界の常識を打ち破れ! 『ドラハチ』黒金八郎の知略を尽くした愛!
- ●女子格闘技に足りないものとは……? 『はっちぽっちぱんち』黒石希歩(くろいし きほ)のふくれあがる狂気!
●これがストライカーの条件だ! 『ブルーロック』潔世一の恐るべきエゴ!
わずか25年でW杯出場常連国となったサッカー日本代表。
……ところが、日本フットボール連合の新人職員、帝襟アンリ(ていえり あんり)は日本サッカー界の現状に満足していなかったのです!!!
世界トップレベルに“あと一歩”が足りない……だからこそ──
世界一のエゴイストになるべきなのです!!!
というわけで、究極のエゴイズムを求めるサッカー選手のサバイバル群像劇──
『ブルーロック』より──
主人公・潔世一(いさぎ よいち)の登場です!
潔は、一難高校2年生のフォワード(FW)として活躍する若きストライカー。
全国大会出場をかけた県大会決勝戦。終了直前のラストプレイで、シュートとパスの二択を迫られた潔は、フリーの味方にパスを出すことを選択……!
ところが──
味方のFWが痛恨のキックミス……!
これが原因でチームは敗退。潔は「日本代表のエースストライカーになる」という夢から遠ざかることになります……。
チームスポーツだからと自分を納得させつつも、彼はこう考えてしまいます。
あのとき自分がシュートを撃っていれば……。
あの日の選択を後悔する潔でしたが、そんな彼のところに、日本フットボール連合から「強化指定選手」の招待が届いたのです!
自分を見てくれている人がいた……そんな喜びに胸を躍らせる潔を待ち受けていたのは──
同世代300人のストライカーたち。そして──
“ブルーロック(青い監獄)”──世界一のエースストライカーを育成するイカれたプロジェクトだったのです……!
このプロジェクトの全権を握る、絵心甚八(えご じんぱち)は言います。
大切なのは「11人のチームワーク」ではない、相手より点を多く取ることだ──。
日本人の協調性は素晴らしい。日本サッカーの組織力も世界トップレベル。しかし、W杯優勝のために必要なのは、味方にパスを出せば確実に1点を奪える場面で──
迷わずゴールを撃ち抜ける、イカれたエゴイストだけ!!!
絵心甚八のアジテーションを聞いた潔の胸から湧き上がってくるあの日の後悔。気づけば彼は──
イカれた監獄に向けて走り出していたのです!
序盤からなんと痺れる展開! 読んでいるこちらまで血湧き肉躍ってきちゃいます!
こうして“ブルーロック(青い監獄)”に放り込まれた若き才能たちは、全25チームに分かれて共同生活を送ることに。ここではすべてがランキング化され、最終的にランキング上位5名にU-20W杯への出場権が与えられます。一方で──
脱落者はこの先一生、日本代表入りの権利を失うという過酷なルール……!
本当の生き残りをかけたサバイバルが始まるわけですが、潔が入れられたのはBLランキング底辺が集められたチームZ……。
しかも、潔のランキングはそのなかでも底辺中の底辺……299位だったのです。
強烈な“武器”を持つチームメイト──
次々に立ちふさがる規格外のライバルたち……!
この“ブルーロック(青い監獄)”で、潔はスピード、パワー、テクニックのどれをとっても勝ち目がないという、非情な現実を突きつけられることになるのです。そして彼はこう思います――
「俺の武器ってなんだ……?」
早くもたちこめる暗雲。しかし、そこでチームメイトの蜂楽廻(ばちら めぐる)が見抜いたのは──
潔のなかに眠れる“かいぶつ”。
“かいぶつ”とは一体……? その言葉の意味は、一次選考の総当たりグループリーグマッチのなかで次第に明らかになっていきます。
そんなグループリーグ第1試合──。脅威のフィジカルを誇る馬狼照英(ばろう しょうえい)を中心としたチームXが潔たちを圧倒……!
初戦で大敗を喫したチームZは、次に負けたら即脱落という崖っぷちの状況で、チームYとの対戦に臨みます。
ずば抜けたシュートテクニックを持つ大川響鬼(おおかわ ひびき)、そして影の司令塔の二子一揮(にこ いっき)に翻弄され、決着の一歩手前まで追い詰められたその時──
潔の眠れる“かいぶつ”が目覚めるのです……!
潔は“ゴールの匂い”をかぎ分けることで、二子の作戦をゴール手前で阻止。ノーマークになったところを敵チームのゴールエリアまで走り込むという──
信じがたいゴールへの執念で──
決勝点をねじ込むのです……!!!!!
この「ゴールの匂い」をかぎわける執念こそが潔世一のエゴイズム。エースストライカーとして輝くための武器なのです!
ゴール手前で自我を押し通せなかった、あの日の潔はもういない……! 自分の特殊なセンスに気づいた潔はグループリーグのなかで──
己のエゴ(才能)を覚醒させていきます……!
日本のサッカーを進化させる潔世一のエゴ。ますます熱く燃え上がるストライカーたちから自分をまっすぐ貫くエネルギーをもらっちゃいましょう!
●プロ野球界の常識を打ち破れ! 『ドラハチ』黒金八郎の知略を尽くした愛!
みなさんの力が湧き上がる源は何でしょうか……!?
黒金八郎(くろかね はちろう)ならばこう答えるでしょう──
“愛”なのだと……。
次にご紹介するのは、頭脳派の捕手に焦点を当てたマガポケの本格野球漫画──
『ドラハチ』。
本作の主人公・黒金八郎は、万年最下位のプロ野球球団・カーボンズにドラフト8位で捕手として入団したプロ野球選手。
八郎自身、高校野球で目立った活躍もなく、身体能力もプロからすれば低い部類なのですが──
彼はスポーツ担当の記者に驚きの宣言……!?
万年最下位のカーボンズを優勝させるのも至難の業ですが、そのうえ、その年最高のプロ野球選手に贈られるシーズンMVPまで取ろうというんです!
そんな奇跡は起こりようがない……。そもそも──
カーボンズにはベテラン正捕手がいるのです。
そんな逆境にあり、それでも黒金がシーズンMVPを目指す理由。それが──
娘さんと結婚……!?!?!?!
何を隠そう、八郎には少年時代から片想いしている女の子がいたのです。
彼女の名前は土門鈴(どもん すず)。
自立心が旺盛な彼女は、高校在学中にプロ野球選手である父の年俸を元手に会社を設立。さまざまなコンテンツ事業を手掛ける、今話題のベンチャー企業を引っ張る女子高生社長なんです!
そして、そのプロ野球選手の父親と言うのが、「ミスターカーボンズ」と呼ばれた伝説の野球選手・土門大也(どもん だいや)。
そして幼き日に八郎が聞いた、鈴の口からふと漏れた言葉──
「結婚するならお父さんみたいなプロ野球選手がいいな!」
八郎がこれを聞いたのは5歳のとき。そのあとの彼は、鈴と結婚するため本当にカーボンズに入団し、プロ野球選手になってしまったのだからすごすぎます!
こんな真っ直ぐな瞳で言われたら、誰だってキュンとしてしまうでしょう……!
けれど、鈴もまた小学生の頃の計画を着々と進めており、いまでは天才女子高生社長と呼ばれるまでに成長しています! 「結婚している暇はない」と豪語する鈴ですが、八郎の熱意はしっかりと胸に届いて──
かなり厳しい条件を突きつけていますね……!
まるで拒絶しているかのような条件ですが、そんなことで諦める八郎ではありませんでした。
そうして、幼い頃から鈴を追いかけてきた八郎。そんな彼には、人に気づかれにくい才能がありました。それが──
目的を達成する尋常ではない実行力……!
ドラフト8位の捕手が1シーズンで1軍にあがるだけでも、本来ならば夢のまた夢。普通の選手ならば諦めてしまうところですが──
八郎は監督の行動から、1軍選抜の紅白戦が実施されることを予測するのです!
彼の予測通り、2軍キャンプでは紅白戦がスタート。カーボンズの選手について調べ上げてきた八郎は、キャッチングしにくいことで知られる三河(みかわ)投手を相手に完璧なリードを実行してみせるのです!
これに驚いたのは、むしろ投手の三河でした。
なぜなら三河には、自分の衰えを隠すためにわざと制球が乱れたフリをして、調整のために自分から2軍落ちしたという、誰にも話していない秘密があったからです……。
そんな三河の嘘を、当たり前のように見抜いていた八郎は──
新人捕手ながら、三河の気持ちもリードしちゃうんですよ……!
それにとどまらず八郎は──
守備を混乱させる掛け声でシングルヒットをツーベースヒットに!
ファーストフライでありえないタッチアップを成功させるのです……!
これらの活躍はすべて偶然ではなく、膨大な調査と分析から導き出された結果。同期の喜住竜司(きずみ りゅうじ)も──
八郎の緻密な戦略に驚きを隠せません!!!
こうして、見事1軍キャンプ入りを果たした八郎。しかし、正捕手の座を勝ち取るために打たれる布石はまだまだ続きます!
例えば、コーチ陣とマスコミへのアピールとして──
超違反バットでバッティング練習をしたかと思えば──
開幕投手に選ばれた江田伸次郎(えだ しんじろう)に接近。
心の襞(ひだ)に入り込んで懐柔を試みるのです……!
まったくなりふりかまっておりません!
しかし、手段を選ばず知略を尽くして、目的へ向かって一直線に進んでいけるのが、黒金八郎という男の“強さ”。
それもこれも、すべては鈴との結婚を実現するため……! そう──
野球で活躍するために必要なのは、“真実の愛”なんですよ……!(力説)
運頼りでは、愛も勝利も手繰り寄せられない……! その深すぎる愛から、野球の奥深さまで感じ取れる唯一無二の本作にご注目ください!
●女子格闘技に足りないものとは……? 『はっちぽっちぱんち』黒石希歩(くろいし きほ)のふくれあがる狂気!
最後にご紹介するのは──
新感覚格闘漫画『はっちぽっちぱんち』の主人公──
黒石希歩ちゃんです!
希歩ちゃんは、柔道部に所属しているのに一度も試合に出たことがなくて──
放課後には友だちと戯れたり──
癒やしのマッサージをしたりする愛らしい女の子なんです。
しかし、そんな内気で優しい彼女にある日、悲劇が訪れます……!
夜の公園で物陰に隠れていた男が突然──
最低最悪のグーパンチ……!?
女の子の顔になんてひどいことを……! なんと希歩ちゃんは、このあたりをうろつく外道の通り魔に襲われてしまったのです!
この最悪の外道に希歩ちゃんは……
笑顔で一言……。
「正当防衛だ…」……ですって!?
そして繰り出したのは――
グーパン返しからの……!?
喉突きからのマウントポジション!
そして歓喜の振り下ろしぃ~~〜!!!!??
……私、びっくりしすぎて、目が点になってしまいましたよ!!!?
はい、実は彼女は誰にも言えない欲望を隠し持っていたんです。
その欲望というのが──
「人を殴りたい」という暴力的欲求……!?
通り魔であれば「正当防衛」だから殴ってもいいんだ……! そんな理由から、希歩ちゃんは人を殴れる喜びに打ち震えていたわけですよ!!!
しかし、こんな危うい欲望を野に放ってしまえば、大変なことになるのは火を見るより明らかです……。そこで希歩ちゃんがラッキーだったのが──
女子格闘技の元・世界王者REINA(レイナ)と出会ったこと……!
REINAは世界王者のタイトルをいくつも獲得し、一斉を風靡したカリスマ格闘家。すでに引退した身ではあるものの、彼女はいまでも女子格闘技の“限界”と戦っていました。
女子格闘技は“男子格闘技の劣化版”でしかないのか……?
世界王者ですら金も名誉も得られないこの現状に変革をもたらしたい……そんなREINAの野望が導き出したひとつの答え。それが──
“女の狂気”……!
女子格闘技を変えるために必要なのは、単純な強さでも、それどころかスター選手でもない。それは大衆を巻き込む“狂気”だと結論づけます。
そんなREINAの狙いは──
スポーツを“殺し合い”に変えること……!?
この発想がもう狂気じみています! 恐ろしい……!!!
しかし、そんなREINAの狂気が求めていたものこそ、黒石希歩という“人の皮を被った獣”だったのです!
こうして、“殺し合い”の才能を見出された希歩ちゃんは──
“REINA CHILDREN育成計画”へと招待されることになるのです!
そこに集められたのは10名のアマチュア女子格闘選手。彼女たちのなかで勝ち残った1名に、世界主要4団体の王者が参加する女子格闘技史上最大のトーナメント「RMAWS(レディース・マーシャルアーツ・ワールドシリーズ)」の参加資格が与えられるというビッグチャンス!
ただ、希歩ちゃんはことの重大さを何もわかっていない様子!(かわいい)
そんななかで、REINAに憧れてこの場に参加している選手たちは──
ただ「人を殴りたい」なんていう、格闘技の素人の存在を許せないわけです!
希歩ちゃんの“ナメた態度”に怒り心頭の小林愛理(こばやし あいり)は、「負けたら参加を辞退する」条件で対戦を申し込むことに……。
愛理は、極真空手をバックボーンに持つ西日本最強の選手!
そんなアマチュア女子格闘界のホープが相手では――
数日の練習でどうにかなるワケもなく……!
手も足も出ず、バチボコに殴られてしまうのですが――
しかし希歩ちゃんは──
何度ぶち倒そうとも──
狂気に瞳を燃やし、何度でも立ち上がってくるのです──。
つまるところ──
希歩ちゃんを倒すためには超える必要がある──“スポーツの限界”を……!!!!
それを悟った愛理は、REINAのプロジェクトが作り出そうとしている「化け物」の正体を悟り、戦慄することになります!
希歩ちゃんの狂気が生み出すのは女子格闘技の明るい未来か、はたまた──
踏み越えてはいけない格闘技の伝統か……!?
限界ギリギリで揺らぎ続ける希歩ちゃんの狂気から、僕たちはもう目を離せないのです!!
さて、「スポーツの秋」におすすめしたいマガポケ漫画3作品をご紹介してきました!
これを読んで、“エゴ”、“愛”、“狂気”が生み出すスポーツのドキドキに刺激されてしまったみなさんは、ぜひマガポケで本編をチェックしてくださいね!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!
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