マガポケで大好評連載中の本格ファンタジー『魔女と傭兵』。
命のやり取りをお金に換えて生きてきた最強の傭兵ジグと、人間に命を狙われ続けながらもすべて返り討ちにしてきた最凶の魔女シアーシャ。無数の命を糧に生き抜いてきた2人は、未知の大陸を求めて旅に出ることに……! 最強と最凶が織りなす、異世界バトルライフです!
今回は、『魔女と傭兵』第3巻発売を記念して、本作の漫画をご担当されている宮木真人先生に、メールでインタビューを実施させていただきます!
●周りの方の助けを経て、デビューへ
Q.宮木先生が漫画家を目指したきっかけを教えてください。
A.元々絵を描くこと自体は好きだったのですが、友人から「漫画描こうよ、持ち込み楽しいよ」と誘ってもらって初めてオリジナルの漫画を描きました。
Q.漫画の勉強はどのようにされましたか?
A.背景などの技術はアシスタント先の先生から、話の構成などは担当さんに教えてもらったことが大きいと思います。
Q.デビューまでの経緯を教えてください。
A.持ち込みでついてもらった担当さんと一緒に作った作品がジャンプルーキーの月例賞に入り、そこからジャンプ+に掲載されたのがデビューです。
Q.宮木先生のお好きな漫画作品を教えてください。
A.
・『ゴールデンカムイ』
・『宇宙兄弟』
・『サマータイムレンダ』
Q.ファンタジー作品はよく読まれますか? 影響を受けたファンタジー作品(漫画以外でも)がありましたら教えてください。
A.影響を受けたかどうかはわからないですが、「Fate/Grand Order」(スマホアプリゲーム)が好きになって「Fateシリーズ」にハマりました。ファンタジー漫画だと『マギ』が好きです。
●連載前から浮かぶ、コマ割りやネーム
Q.本作が連載に至るまでの経緯を教えてください。
A.創作に悩んでいた際、TwitterのDMから相談したのが今の担当さんです。オリジナルの連載作品を一緒に作っていた中でお声がけいただいたのが、今回の『魔女と傭兵』作画のコンペで、キャラ絵だけだと自信がなかったので描きたいシーンのネームも描いて提出しました。
Q.連載が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
A.もちろん嬉しかったのですが、同時に「ヤバイ……!」というのが大きかったですね。連載経験もないし自分の絵で大丈夫なんだろうか、よく選んだなと。
Q.原作を読んだときのご感想を教えてください。
A.元の大陸だと魔女が疎まれていたのに、異大陸に行くと魔術は当たり前で、逆に傭兵が疎まれる存在。立場が逆転しているのが面白いな、と思いました。イサナ戦の戦闘描写で一気にハマって、漫画にするならこんなコマ割りかなと思い浮かぶくらいでした。あとキャラデザがかわいいですよね。
●意識していることは、線をきれいにしすぎないこと!?
Q.原作の世界観やキャラクターを再現する上で、意識していることについて教えてください。
A.とにかくジグを大きく、強く見せることを意識しています。あとは設定などをしっかり作られているので、描く時に気になったことは担当さんを通じて原作の超法規約かえる先生に聞いてもらうようにしています。
Q.描いていて楽しかった回や、大変だった・難しかった回について、それぞれの理由を教えてください。
A.楽しかったのはライエルが登場する回ですね。ジグもシアーシャもクールで強いので、あまり感情がぶれないのですが、ライエルはそういう意味で感情も表に出してくれるので描きやすかったです。
大変だったのはとにかく最初の方、異大陸に着いた直後ですね。魔獣のデザインとか手探りで描いていました。
Q.先生の推しキャラクターについて教えてください。
A.イサナですかね。表情豊かで描いていて楽しいです。
Q.迫力あるバトルシーンを描く際に意識していることはありますか?
A.線がきれいになりすぎないよう心掛けています。細い線で書き込みを増やすよりも、荒々しい線で見せる方が伝わる場合も多いかなと思っています。あと脳の余裕がある時は光の方向、入る場所を意識しています。
●もしも魔法が使えたら……やっぱりスケッチ!?
Q.連載する中で苦労したことを教えてください。
A.連絡関係ですね……担当さんやアシスタントさんにはいつも苦労をおかけしています。イメージの共有を言葉でするのが難しいです。
Q.宮木先生が本作の世界で冒険するとしたら、シアーシャのような魔術を使った戦闘をしたいですか? それとも、ジグのような近接戦闘をしたいですか?
A.どっちも向いていないような気がします。すぐ死にそう(笑)
魔具を作るみたいなサポートが合っているかも……?
Q.もしも、魔術のある世界で暮らすなら、どのような魔術を使いたいですか? また、魔術を使ってやってみたいことはありますか?
A.隠密の術を使って、魔獣を観察してスケッチしたいです。
(担:それ今と変わらないのでは?)確かに!(笑)
●余すこと無く描かれるシアーシャの魅力に注目!
Q.今後注目してほしいシーンや作画の見どころについて教えてください。
A.まだ先になると思いますが、全力で魔女しているシアーシャを描くのが楽しみですね。怖くて美しいシアーシャを早く描いてみたいですね。
Q.最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
A.なかなか更新が遅くてすみません……なるべく休載を減らしてたくさん読んでもらえるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します。本当に頑張ります……!!
●『魔女と傭兵』単行本第3巻、好評発売中!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!