
半年に一度開催されている「週刊少年マガジン」新人漫画大賞。
入選1本、佳作5本を含む総勢16名が雑誌とWEBで掲載決定!
今回は第115回新人漫画大賞の結果を発表します!
【入選】1本
『俺たちは今日セックスをする』50p
鵜野 真(18)
彼女の気持ちを知りたい! リアルすぎる青春ヒューマンストーリー!!

★「別マガ」2月号に掲載&1月8日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
真面目な少年と傷を抱えた無口な転校生少女の恋物語。性の悩みを軸にしながら、繊細な青春模様を見事に描いた素晴らしい作品。特筆すべきはキャラクターの描き方。造形、セリフ回し、表情の機微、どれもハイレベルでとにかく好感度が高かったです。加えて、読みやすさとインパクトを両立させてられているメリハリのついた画面作りや演出もお見事でした。連載を獲得するための能力は既に十分なので、勢いを出すべきところとしっかりと線を綺麗に描くべきところのメリハリがもっと付いていけば、より多くの人を魅了出来る作品が描けるかと思います。
裏那圭先生コメント:
場面の組み合わせにセンスを感じました。どう読ませるか、話の流れを完全にコントロールするのは簡単にできる事じゃない。何よりタイトルで気になって手を伸ばしてみたら中身がタイトル以上に濃厚でまんまと掌で転がされました。邪な気持ちで読み始めて浄化されるこの感じ、気持ち。ぜひいろんな読者に味わってもらいたい。
【佳作】5本
▼さらに 裏那圭賞!!
『DANCE FIRE』50p
光みつる(26)
ダンスに全てを捧げた元少年の激動の人生!!

★1月15日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
フィリピンのスラムに暮らす少年の生きざまに心を揺り動かされるとは思いもよらずで衝撃を受けました。スラム街の喧騒や臭いが伝わってくるような筆致と主人公JDの息をのむようなダンスシーンの迫力が素晴らしかったです。全体のドラマ構成も読者を意識したアイデアがあり高評価。決してあきらめず夢に突き進む主人公を連載でも読みたいです。
裏那圭先生コメント:
“魅せる”事に特化していました。これだけで「今凄いものを読んでいる」と思えるので光さんにはこれを特に大事に持っていて欲しいです。加えてストーリーも「こうなるんだろうな」をことごとく外されてワクワクしました。どれだけ自分ややり方を変えても目標だけはブレない人間に狂気や不安を感じる事がある。だけどそのスレスレの人生に心弾む自分がいる。そんな気持ちにさせてくれる漫画でした。すぐ連載取れそう。
『カク人』50p
とくら(25)
美術部で青春を共にした二人の“描く人”が織りなす感動物語!

★1月26日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
「生涯描く人だといいね。私たち」かつて美術部で腕を競った2人の人生が交錯する物語。感動した!「好きだから上手いのか、上手いから好きなのか」という、ある意味手垢のつききったテーマを、ここまで鮮烈に描けるのは本当に天才。美しい言葉選び、過不足ない説明、そして物語の密度。この内容を50Pにおさめていることは驚き。
裏那圭先生コメント:
2人の羨望と劣等が光る作品だと思うので、そこに行くまで「飽きさせない」「読ませる」事を意識すればもっと良くなると思いました。「絵」を題材にするなら特に「こいつには勝てねえ」と思わせる絵があると主人公の劣等をより引き出せるはず。感情を響かせるための絵、コマ割り、今後の進化にとても期待しています。
『あなたの冒険談を』50p
しゅんき
村の少女・アイラに冒険者だと噓を吐いたテオの胸熱成長譚!!

★1月22日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
落ちこぼれ冒険者が意中の女性に噓の冒険談を話してしまい…。画力・構成力・キャラ描写など全ての能力が高く総合的な完成度が素晴らしい力作。特に主人公の心の動きと人間性の描写が見事。今回の主人公は共感を呼ぶ身近な人物でしたが、連載に向けカッコよさや憧れられる部分・応援したくなる部分のある人物描写にも挑戦してみて。
裏那圭先生コメント:
「挫折した人間が再び立ち上がる」という王道だけどやはり最高に熱い展開にまんまと鳥肌が立ちました。魅力的なキャラクター作りに時間をかけるともっと読者が増えると思います。
『冒険の書』50p
ごとまる(25)
クラスで一目置かれる“騎士活女子”とラノベを通して絆を深め――!?

★1月17日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
何者でもない主人公とヒロインがライトノベルを通じて、青春という大冒険をする物語にとても感銘を受けました。キャラクター、特にヒロインの表情やギャグ描写はページをめくる手を早めるほどのクオリティで、ライトノベルの描写は1枚絵の表現力として素晴らしいと思いました。ごとまるさんが感じる真っ直ぐな感覚で、連載へと歩んでください。
裏那圭先生コメント:
「一緒に続きを描く」という展開になるとは思わなくて良かったです。ツッコミはあったものの、ぼっちでラノベオタクのハニちゃんが堂々と騎士活してても納得いくくらいのぶっ飛んだキャラであればキャラの行動にもっと納得できると思いました。
『私はヒーラーをやめた』50p
岡朶きじゅ(20)
ヒーラーを辞めたリリだったが、国王の命令で王子と冒険に出ることに─!?

★1月12日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
トラウマを負ったヒーラーが王子とパーティを組むお話。メリハリのある構成・確かな画力・明るいコメディーなど、総合力の高い作品でした! 特に構成力は即連載に挑めるレベル! 今回はカッコいい葛藤を持つ主人公でしたが、現実の読者が共感しやすい泥臭さも描けるとキャラに幅が出ていいと思います。読者を魅了できる絵柄の探求も続けてほしい!
裏那圭先生コメント:
途中まで「よくある展開かな」と思っていたのに主人公の振り切りが思った以上に振り切ってて思わず「かっけえ!」となりました。こんなヒーラーは滅多にいなくて良かったです。
【特別奨励賞】10本
『ベランダのあの子』50p
御伽虎狼来(22)
引っ越し先のお隣のベランダには鎖で繫がれている少年がいて…?

★1月18日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
子どもに暴力を振るう親。一方でその世界しか知らない子どもは無垢そのもので。読んでいて本当に心が痛くなるテーマでした。それなのに、シリアスな演出が素晴らしくページを捲る手が止まらない……感情を揺さぶられ続ける作品でした。このジャンルで連載を目指してほしいです!
『天狗が強すぎる』34p
秋良 ジュン(23)
恐怖を乗り越え刀を握る!!

★1月9日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
天狗討伐アクション! 巧みな省略表現によって短いページ数でこのドラマを描けているのが素晴らしい! そのスキルは週刊連載ですごく役立つと思います。アクションシーンも圧巻! あとは魅力的なキャラとキャッチ―な企画が作れれば大ヒット間違いなし!
『デラシネはここにいる』50p
葵雫(21)
日本のコンビニでバイトするユーゴは、連邦国家のスパイだった――!

★1月21日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
日本に取り残された最強スパイというシチュエーションがまず面白い! 突飛な設定だけどキャラ描写が秀逸で、愛すべきキャラクターを描けています。絵柄もあって淡泊な画面になりがちなので、キャラデザ含め華のある絵を描けるとさらに上を目指せるでしょう。
『欲望教会』50p
田中らっこ(21)
孤児院から追い出された少女が迷い込んだのは、欲望まみれる怪しい教会!

★1月25日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
教会の聖職者たちに振り回されたり守られたり…。画力やキャラデザが本当に素晴らしかったです。主人公がショタぽくて可愛くエロく、聖職者たちのテンションも高く、明るくて楽しい作品でした。次はもっと強固なストーリーも描けたら最高だと思いました。
『デウスロウルト』50p
MOR(20)
共に時間を過ごした研究者と人工異能兵器の間に生まれた絆――。

★1月13日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
対怪物用実験体兵器として生きる少年・プシー。残酷な世界の中、主人公プシーは無邪気さと儚さを兼ね備えて愛すべきキャラクターに描けています。エール博士のやさしさもいい感じ。バトルシーンは少々物足りないものの、メジャー感のある絵柄は好印象です!!
『CUTE vs. COOL』50p
波雲晴風(22)
服飾学校のトップ2は、好みが真逆の2人の少女!

★1月19日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
タイプの違う服飾デザイナー2人による熾烈な戦い。勝敗をつけるのが難しい題材をピンチの連続というアイデアや構成力の巧みさで描き切っていて素晴らしい。最後のライバルを助ける展開も熱かったです。絵の向上と、より応援できる主人公を作れれば連載できる日も近いはず。
『52Hzフレンド』50p
深埋暁(23)
砂浜で見つけたあの子は、マッコウクジラの子供だった─。

★1月14日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
素晴らしい表現力!!! クジラの少女というファンタジックな存在が、まるで本当に目の前にいるかのように感じられる力作でした。この絵力は本当に稀有な才能だと思います。一方で、願わくばもう少し、何を楽しむべき作品なのかを強く主張してほしいところではありました!
『紡ぎ繫ぐラリー』50p
夏橙 シキ(19)
死んだ弟が兄の体に憑依して、バドミントンでアイツに勝つ──!

★1月27日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
正反対な性格の兄弟の物語。華やかな絵柄に加え表情が豊かで、キャラクター性を絵で示せていたので読みやすくキャラも親しみやすかったです。試合シーンは少し見劣りがするのでロングの構図もしっかり入れて、全身を描くことで動きやスピード感を入れるとさらに良くなります!
『おにたん、村をでる』44p
赤城すー(29)
鬼の娘・おにたんが、村の外に初めてのお出かけ!

★1月16日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
村を出たことがない鬼の娘の都会冒険譚。とにかくおにたんが可愛い。初めて見たものに対するリアクションが愛らしく、好感度の高いキャラを描けている。また友人との絆の描き方も上手く完成度の高い作品。強いて言うならラストの展開にもう一つ驚きが欲しかった。
『24分の1』50p
萩原慶汰(28)
アニメ制作業界のリアルと熱き想いがここに!

★1月24日に「マガポケ」に掲載!!
編集部コメント:
アニメの制作現場をめぐる物語。アニメ業界が丁寧に描けており、「本当にこんな会話がありそう!」「本当にこんな人がいそう!」と思わされました! 仕事への向き合い方のズレや、上司からの理不尽など、お仕事ものにある普遍的なドラマもしっかり描けていて、満足度の高い一作でした!
このほかにも、9作品が奨励賞を受賞しました!
たくさんのご応募ありがとうございました。
裏那圭先生の総評:
「漫画として読みやすい」、わしが最初持っていなかったものが総合的に備わってて感服しました。その上で漫画に必要な「ここは絶対魅せたい」がそれぞれあり、長所、改善点などいろんなものが見えてわしも勉強になりました。
第116回新人漫画大賞原稿大募集!!
第116回新人漫画大賞の締め切りは2026年3月31日(当日消印有効)。
特別審査員は『薫る花は凛と咲く』の三香見サカ先生にお願いしています。
ご応募、お待ちしております!

イラスト/三香見サカ『薫る花は凛と咲く』
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!