半年に一度開催されている「週刊少年マガジン」新人漫画賞。
入選2本、佳作4本を含む総勢18名が雑誌とWEBで掲載決定!!
特別奨励賞は12本!! 奨励賞は7本!! 受賞者のすべてをここに発表!!
今回は第103回の結果発表をご紹介します!
入選2作
入選 裏那 圭先生『獅鬼童』50p
"最強の剣士"『獅鬼童』を目指し奮闘する姿を描いた少年たちのバトル・アクション作品!
宮島礼吏先生コメント:
絵が一番上手い。デザインセンスも個性も有る上に現代的なキャラ感を含めた作風と一貫性が有るのが尚素晴らしい。無駄に舞台を拡げず、キャラのやり取りで作られたネームも自分の武器を分かってる。瞳の描き方が好き。でもこの瞳を描く人の課題は感情移入。でも読者に優しい話作りが出来ているし出来るはず。画力が羨ましい。
編集部コメント:
圧巻の画力だ。特徴的な絵柄で、刀を携えたキャラ達が実に生き生きと原稿用紙の中で駆け回っている。最強の称号「獅鬼刃」を目指す主人公とそのライバル達によるバトル漫画。題材としては非常にオーソドックスだが、前述の通り、圧倒的な表現力が作品に個性を与えている。人はすぐ“その気になる”生き物だ。実際、この作品を読むと、少し自分が強くなった気分になる。そしてその感覚は、バトル漫画に求められる最も重要な要素の一つでもある。バトルの展開に少しアイディア不足を感じたものの、今回の受賞の勢いそのままに、一刻も早く連載を獲得してほしい。
入選 大熊サイヤ先生『ホリゾンブルー』50p
美術科高校に通う「描くこと」が取り柄の主人公。
人一倍頑張るもコンクールではいつもヒロインには負けていて……キャラクターの心情の変化を丁寧に描いた作品!
宮島礼吏先生コメント:
状況ではなく価値観が移り変わっていく筋が書けるのは作家として強い。両者ともエグ味の有るキャラなのに嫌味の無い描き方が上手い。詰め込みの割に読み易い。「楽しくしてなきゃ死ぬ程惨め」は向こう半年自問自答したい。感情移入のピークがヒロインにあるのが寂しい。結局はお互いが与え合ってるという着地は爽やかだけどもう一歩見たい。ラスト鳥肌、絵だけでその意味を伝え切った見開きは最高。
編集部コメント:
傑作。主人公の物語とヒロインの物語が共鳴して進み、最後には彼らだけの結末を得る。絵を描くだけの物語が、ここまでの深みに達した。特に主人公が葛藤する1枚絵がすごい。感情がダイレクトに伝わってくる、技巧を越えた魂のこもった表情に震えた。明るく読みやすい導入部、丁寧な画面作り、キャラの掘り下げ、好感度の高い絵、そして読者を引き込む展開力。ケチのつけようがない。またひとり、素晴らしい才能を世に送り出せることに喜びを感じています。編集部一同、連載を心から楽しみにしています。
大熊さんは9月期MGPでも佳作を受賞しています!
佳作4本
桜井 ミヤト先生『絶走』50p
「走る」ことをテーマに、主人公とライバルによる爽やかな友情ストーリー!
シャリオ先生『野村ナオと京極ヒナは』38p
学生である主人公の家庭環境の葛藤と、友情を描いた作品。
表情の描き方が上手で、キャラクターのセンスが光ります!
原口 鳳汰先生『FULL TEEN』50p
「忍者」として平和を守ろうと頑張る主人公。ある日戦い中にパートナーの姉が怪我をしてしまい…
迫力ある画面構成でどんどん読み進めたくなる作品!
橿原まどか先生『4人はそれぞれウソをつく』24p
女子校に通う主人公にはある秘密があって…
登場する女の子たちがどれも可愛く魅力的です!
特別奨励賞12本
※タイトルをクリックすると作品が読めます!
大上 明先生『UNDEAD!!』49p
絵は、まだ雑。しかしネームは抜群に面白い! 差別を受けているマイノリティーの不死者の絶望感がよく表現されている。(編集部)
西川 純二先生『地球滅亡ちょっと前』45p
非常に野心的な作品。遊び心満載の自由な発想の連続に、最後のページまで驚かされ続けました! (編集部)
山石 ふるみつ先生『走馬灯撮影スタジオより』 36p
短いP数でしっかり満足感のある展開を入れられていて素晴らしい。(編集部)
了解 太郎先生 『トムライマンザイ!』48p
行動を熱量でなく、独自のアイデアで描いた点を高評価しました。(編集部)
餅月 舞茶先生『Slave×Brave』 49p
貧しい暮らしから抜け出すため、「オレ、奴隷になる!」と明るく堂々と宣言する主人公のパワーがとても気持ちが良かったです。(編集部)
池田 達哉先生『Lap Dog』46p
とにかくテンポがとても良い! 無駄はなく、かと言って不足もなく。 (編集部)
海老 せん先生『蝶の夢』 50p
冒頭の蝶の回想から始まり、儚いラストシーンまでドラマチックに描き切った筆力は期待大。(編集部)
船越 竣介先生『あの勇姿をもう一度』50p
勇者を題材にしながら、その実、中間管理職の悲哀がテーマになっているのも面白かったです。(編集部)
モトナリ先生『一頻りのお憑き合いを』41p
テンポの良いストーリー展開、とにかく読みやすい絵の入れ方、そして躍動感溢れる主人公。完成度においては今回の応募作の中でも屈指といって差し支えない。(編集部)
大西 隼先生『秋英伝』50p』
主人公のキャラクターが丁寧に魅力的に描かれ、特にラストのヒロインが馬車から飛び降りる場面は印象的でした!(編集部)
三宅 澄先生『エヴァ』48p
まず目を引いたのが絵の良さ! 動きのあるシーンは固いものの、表情は魅力十分。(編集部)
中崗 孝先生『殺し屋アンダー ザ キャット』49p
キャラクターの好感度が非常に高く、特に主人公が好印象。セリフ回しもセンスを感じます。(編集部)
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