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【第1巻発売記念】最先端バスケ漫画『SECOND BREAK!!』渡邊選手&馬場選手特別インタビューを大公開!! 豪華サイン色紙プレゼント企画も!!

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「週マガ」にて絶賛連載中の最先端バスケ漫画『SECOND BREAK!!』の第1巻が3月17日発売! 今回は、それを記念した渡邊選手&馬場選手特別インタビューを大公開しちゃいます! さらに本誌では、豪華サイン色紙プレゼント企画を実施中です!

 

世界で活躍中のプロバスケ選手
渡邊雄太&馬場雄大インタビュー!

世界最高峰の舞台であるNBANBAGリーグでそれぞれプレイする渡邊雄太選手馬場雄大選手。日本を代表するバスケットボールプレイヤーである二人に、作者・稲木智宏先生と担当編集でインタビューを実施! NBAを目指す為に必要なことやNBAにかける思いなどについて聞いた‼

 

渡邊 雄太
Profile
1994年香川県育ち。高校卒業後に渡米し、ジョージ・ワシントン大学を経て、2018年NBAメンフィス・グリズリーズと契約。
日本人2人目のNBA選手となる。東京五輪では、日本代表のキャプテンを務めた。現在はNBAトロント・ラプターズに所属。

 

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©Yasushi Kobayashi

 

●NBAでも話題になる発想

――この度はお忙しい中、ありがとうございます! 早速ですが『SECOND BREAK‼』いかがでしたでしょう?

 今のバスケの知識を過去に持ち帰るというのが、とても興味深いですね! NBAでもそれは時々話題になるというか、例えば「もしステフィン・カリーが90年代でプレイしたら、どこまで今のプレイスタイルが通用するのか」みたいな話題もあったりして(笑)。 なので、すごく面白いなと思いました!

 

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▲「ステフィン・カリー」は、漫画内でも紹介した、NBAに3P革命をもたらしたと言われる選手。

 

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▲アメリカにいる渡邊選手にリモートインタビュー。身振り手振りを交えながら、真摯に語ってくれた。

 

●NBA選手になる為に必要なものとは?

――本作は、主人公の小嶺望海がNBAを目指す王道バスケ漫画でもあるんですが、NBA選手になる為に必要なことって何でしょう?

 まず当たり前なんですが「英語力」は必要ですね! 通訳の方もコートの中に入ってくることはできないですし、プレイ中に自分の言葉でしっかりコミュニケーションが取れるかっていうのはとても大事です。
 あとはもう本当にバスケットのあらゆる面で、とにかく努力をし続けることですね。特にフィジカルの部分では圧倒的に日本人は劣っているので、いかに努力でそこを補っていけるかが求められると思っています。

 

●フィジカル対策は「慣れ→工夫」の順

――「フィジカル面での対策」とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか? 

 アメリカに来てから始めたウェイトトレーニングはもちろんその一つですが、それよりも僕が一番大事にしたのは「慣れ」です! 最初は嫌でも頑張って当たっていって、彼らの「体の当て方」に慣れる。そうやって色々試しながら当たり続けて、徐々に徐々に慣れていくことで、フィジカルの差はテクニックで補えないか、と考えるようになったんです。
 その結果、今やっているのが「相手との距離をつぶすこと」。誰でもそうだと思うんですけど、助走できる距離があるとぶつかる力は増すじゃないですか。だから、自分がディフェンスしている時は、素早く相手にプレッシャーをかけて、助走できる距離をつぶすことを意識しています。フィジカルで上回る相手をスピードに乗せてしまうと、もうどうにもなりませんから。

 

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▲フィジカルの強い相手にも恐れずに当たっていく望海。

 

●自分で自分の逃げ場を無くす

――フィジカルが強い選手に立ち向かっていくには、恐怖心に打ち克つ勇気も必要だと思います。強いメンタルを持つ秘訣はあるのでしょうか?

 精神面に関して僕は「言葉を口に出すこと」をすごく大事にしています。とある試合で、ブロックをかわされ、上から強烈なダンクをくらったことがあって、すごい周りから馬鹿にされたことがあったんです。でも、試合後の取材で僕は「何と言われても、あの状況僕は絶対ブロックに飛びます。100回ああいう場面があって、仮に99回ダンクされようが、1回でもブロックできるチャンスがあるなら飛びます」って答えました。あえてそう口に出すことによって、もう絶対やらなきゃいけない状況を作ってしまう。みんなにあれだけ言い切ったんだからやらなきゃいけない、と。僕は自分がそんなにメンタルが強い人間だとは思っていなくて、だからこそ、あえて大きく言ってしまうことによって逃げ場を無くしちゃう、みたいな感じですね(笑)。

 

●スターじゃなくてもチームに必要とされる選手になりたい

――言葉に関連して、本作でも小嶺望海が「世界最強の選手を目指す」と宣言するシーンがあります。渡邊選手ご自身は、NBAでどんな選手になっていきたいですか。

 こんなことを言った後なので、「世界ナンバーワン目指せよ」と言われたらどうしようもなくなるんですけど(笑)、現実的なことを言うと、NBAは自分がチームのエースになってやっていける世界では正直ないので、「エースを支えるロールプレイヤー」ですね。バスケットってスタメンの5人とベンチから出てくるメンバー全員で成り立っていて、スターだけのチームでは絶対勝てないと思っています。スターをしっかり支えるロールプレイヤーがいてこそ、いいチームになると思うので僕はスターじゃなくてもチームに必要とされる選手になりたいです。そして、チームの一員としてNBA優勝を果たすというのが、NBA1年目から持っている大きな目標です!

 

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▲かつて望海は大木戸を恐れ「世界最強のセンター」が目標と言っていたが、己に打ち克ち「世界最強の選手」と宣言する。

 

●日本人はまだまだ甘い

――渡邊選手含む日本人選手の海外の活躍もあり、小嶺望海と同じようにNBAを目指す高校生が増えてきているのではと思うのですが、そんな人たちにアドバイスはありますか。

 とにかく「競争心」を持ってほしいです! アメリカに行って感じた日本との圧倒的な違いが、練習での競争だったんです! 日本人はすごく一生懸命練習しますし、どれだけ長い時間でも最初から最後まで手を抜かずに絶対やりきる。そこは日本人の強みだと思います。一方で、アメリカ人は手を抜くところは正直手を抜くというか……それを僕はいいと思わないんですけど、でも練習で5対5が始まると、頻繁に喧嘩が起こるぐらい真剣にやり合うんです。喧嘩自体はあまり良いと思いませんが、いつも一緒にいるくらい仲良しな二人が練習で敵同士になったらガンガン身体をぶつけ合って、お互い色々言い合って喧嘩をする。アメリカではもう常に練習からそういう競争が行われているので そういう意味では「日本はまだまだ甘いな」と思います。繰り返しますけど、喧嘩はいいとは思わないんですけど(笑)。
 アメリカは競争することが小さい頃から文化として育まれているので、僕もそこにアジャストするのはすごく大変でした。大きくなってから意識を変えるのは難しいと思うので、競争っていう部分は高校生の頃から、すごく大事にしてもらいたいなと思いますね。

 

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▲御手洗監督が、入部早々にサバイバル3on3を望海たちに課したのも、競争を促す為。

 

●夢を持ち続けよう!

――最後に全国の少年読者にメッセージをお願いします!

 夢を持つことはもちろん夢を持ち「続ける」ことを大切にして欲しいです! やっぱり段々大人になっていくにつれて、現実が見えてきて夢を諦めることが増えていくと思うんですけど、そこで夢を持ち続けられる勇気のある人が何かを成し遂げるんじゃないかな、と僕は思っています。僕も高校生の時「NBA選手になりたい」とか言って「いやいや……なかなか厳しいよ」みたいな反応をされましたが、 今はNBA選手になれているので。夢を持ち「続ける」ことを大事にして頑張ってください!

 

【インタビューこぼれ話】
取材中の雑談にて。渡邊選手がNBAに入ってすぐの頃、チームメイトに命令され苦手なダンスを披露させられた件に稲木先生が触れると、「黒歴史です!」と大笑い! 
ダンスが気になる方は調べてみてください!!

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馬場 雄大
Profile
1995年富山県生まれ。2017年、筑波大学在学中にB.LEAGUEのアルバルク東京と契約。2019年にはNBAサマーリーグに挑戦し、ダラス・マーベリックスと契約。B.LEAGUEの日本人選手初のNBA契約選手となった。2020年、NBLメルボルン・ユナイテッドを経て、現在はNBAGリーグ、テキサス・レジェンズに所属。

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●バスケの今と昔が描かれている

――お忙しい中『SECOND BREAK‼』を読んでいただき、ありがとうございます! 早速ですが、作品を読んだ第一印象を教えてください。

 今までにない斬新なバスケ漫画で、すごく面白かったです! 第1話は特に予想を裏切る展開で、最初読んだときはこのままコーチとしていくのかと思いましたよ! 「えっ、コーチで面白くなるのかな!」とか思いながら(笑)。もちろんそれはそれで面白いとは思うんですけど、自分が選手をやってる以上、やっぱりプレイヤーの漫画を読みたいので。でもその後、交通事故に遭ってタイムリープするところからはもうガラッと漫画が変わっていって、引き込まれましたね。あと、昔と今のバスケの変化がよく分かる漫画で、そこも面白いなと思います。やってる側としては、少しずつルールやスタイルが変わってきた印象で、9年単位で見た時の変化になかなか気付けません。この漫画を読んで「あー確かに!」って思うことは多いです。

 

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▲帰国されていた馬場選手に対面でインタビュー。明るく朗らかに話してくれた。

 

●NBAへの可能性を切り拓く

――本作は高校生の小嶺望海がNBAを目指す物語でもあるのですが、馬場選手はいつ頃NBAを意識し始めましたか。

 僕も同じ高校1年生の時ですね。その頃、U-18の日本代表で一緒だった雄太(渡邊雄太選手)がアメリカに行ったんですよ。一緒にプレーした選手が、アメリカで活躍してるのを見たときに「僕はどこまで行けるんだろう」って思ったのが、海外に目を向け始めたきっかけです。

 

――馬場選手は日本のBリーグ出身ですが、今の日本の高校生がNBAを目指すとき、どういったルートがあるのでしょうか?

 決まったルートはなくて、色々な可能性があると思いますね。例えば、富樫勇樹選手みたいに高校でアメリカ留学に行ったり、雄太の場合は高校卒業後にアメリカ留学しています。塁(八村塁選手)はU-17世界選手権での活躍から世界に注目されるようになりましたし、もちろん僕みたいに日本のBリーグを経て海外に行くっていうケースもありだと思います。僕らの世代が、下の世代の人たちに色んな選択肢を見せてあげられたらいいですよね。

 

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▲「どこまで行ける?」自分の可能性を確かめたい気持ちは馬場選手も望海も同じ。

 

●全部が上手くなくていい

――NBA選手になる為に必要なことって何でしょう?

 これはこの数年間、海外でやってきて実感したことで、たぶん100%あってると思うんですけど、NBA選手を目指すとしても、全部が上手くなくていいんですよ。例えばシュートがものすごく入るとか、パスセンスが突出してるとか、ディフェンスがとにかくうまいとか、本当に何か一つずば抜けて輝ける能力があればNBA選手になれると思います。だから、僕も得意なところを伸ばして、「ここだけは負けない」っていうプレーを作っていく事が今の目標であり、NBA選手になる為に必要なことだと思いますね。
 自分の強みを具体的に言うと、ディフェンスと、コートの流れや空気を変えるハッスルプレイにあると思っています。成績に残りづらい部分ではあるんですけど、チームの勝利に貢献できる所なので、誰よりも意識してやっています。

 

――NBAを目指すにあたって、高校生の時に学ぶと良いことはありますか。

 高校生の時かどうかはわからないんですけど、大事なのは実は「料理」です。日本と異なる海外の食材を、自分で調理して、栄養バランスを整えていかないといけないので、それなりの知識と工夫が必要なんですよね。
 あとはやっぱり「英語力」。単語がちょっとわかるだけでも、海外のコーチとも話しやすくなるので、少しずつでも学んでおくといいと思います。
 バスケの技術面に関しては、ドリブルとハンドリングと3Pシュートかなと思います。それこそ漫画でも描かれていたように、今のバスケはポジションレスの世界になっているので、日本でセンターの選手が海外で必ずしもセンターをやれるわけじゃありません。だから常にどのポジションでもできるような準備をするという意味で、ドリブルやボールの扱いはある程度できないといけないし、3Pシュートが打てないといけないと思います。

 

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▲NBA選手輩出を目指す御手洗監督も、望海にテニスボールを使ったハンドリング練習を課している。

 

●100%NBA選手になる!

 あと、これまでの話は全て、大前提として「NBAへの強い気持ち」があってのことです。簡単に言うなって思われるかもしれないですが、海外で戦う上で、大事なのは技術よりも気持ちです。特に日本人は慣れない文化に飛び込んで行くわけなので、上手い選手でも気持ちの準備が出来ていなかったら、バスケ以外の部分でもうまくいかなくなります。「絶対NBAに行く」という確固たる決意が無いと、NBAには行けないと思います。

 

――NBAを目指すには、たくさんの困難や苦しいこともあると思います。にもかかわらず、強い気持ちを持ち続けられるのは何故でしょうか。

 僕は負けず嫌いな性格で、やるからには人種関係なく、トップに立ちたくて、NBAをずっと目指しています。 ただ、どうしてその気持ちを持ち続けられるのかと改めて問われると……。いやぁ、言葉で表現するのがとても難しいんですが、僕の中に「自分は100%NBA選手になれる」っていう根拠のない自信があるんですよ。考えてみるとこれは一つの才能なのかなと思います。例えばGリーグの最初のシーズンでなかなかプレータイムをもらえなかった時とかも「NBA行けないかもな」って思った事は一度も無かったです。この状況を打開するために何をしたらいいかをひたすら考えていました。だから、繰り返しになりますが、言葉にするのはすごく難しいんですけど……本当に言い切れます。「僕は100%NBA選手になるんですけど、今はその過程を楽しんでいる途中なんだ」という考え方です。すみません、分かり辛いと思うんですけど。

 

――いえいえ! 深い自信と決意が伝わってきます!

 まぁ、そう言って自分にプレッシャーを与えている部分もあります(笑)。

 

――最後に全国の少年読者にメッセージをお願いします!

 人生は自分の選択次第で、無限の可能性が広がっていると思うので、「本当に自分が楽しいと思うこと」を見つけて欲しいです! 本当に楽しければ時間も忘れて、自分の全てを注ぎ込めると思います。もし楽しくない、苦しいって感じるなら辞めて、また新しい道を探せばいいです。型に因われず自分だけの道を作って歩んで欲しいなって思います!

 

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●『SECOND BREAK‼』第1巻発売記念!
馬場雄大選手サイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント!

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応募方法:
郵便ハガキの裏に「週マガ」16号についている応募券を貼り下記を明記の上、あて先までお送りください!
※電子版には応募券はついていません

 

・郵便番号
・住所
・氏名
・年齢
・職業(学年)
・電話番号
・『SECOND BREAK!!』の感想
 

あて先:
〒119-0181
東京・小石川郵便局 私書箱11号
週刊少年マガジン「『SECOND BREAK!!』サイン入り色紙プレゼント」16号係

 

締め切り:
2022年3月26日 ※当日消印有効

 

※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
※応募券のコピーは無効となります。
※営利目的での転売やインターネットオークション等への出品はいかなる場合においても禁止いたします。
※雑誌公正競争規約の定めにより、この懸賞に当選された方は、この号の他の懸賞に当選できない場合があります。
※お送りいただいたハガキは、企画終了後、速やかに破棄します。

 

●『SECOND BREAK‼』第1巻3月17日発売!

kc.kodansha.co.jp

 

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