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原作への「好き」を漫画で再現! 『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』漫画担当・大前貴史先生インタビュー

マガポケにて大好評連載中の異世界ファンタジー『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』。(以下、『ギフト無限ガチャ』)

 

パーティーメンバーに追放された主人公・ライトが、ギフト「無限ガチャ」によって強力な仲間を手に入れ、かつての仲間たちに復讐していく逆転劇です!

 

マガポケでも大人気の本作は、息を呑む展開や個性豊かなキャラクター、かっこいいバトルシーン、美麗なカラーページで、多くの読者を魅了しています。

 

そんな『ギフト無限ガチャ』の作画を担当している大前貴史先生にインタビューを行い、連載までの経緯や印象的なシーンなどについて語っていただきました!

 

●初めての漫画はすべて我流⁉

──大前先生が漫画家を目指したきっかけを教えてください。

 

大前貴史先生(以下、大前):
初めて漫画の面白さを知ったのは、母が持っていた手塚治虫先生の作品でした。『三つ目がとおる』や『ブラック・ジャック』が好きでしたね。その後、『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』にハマり、小学校低学年の頃から自由帳に絵を描き始めました。

 

──実際に漫画家を目指したのはいつ頃ですか?

 

大前:
きちんと漫画を描くようになったのは高校2年生のときでした。進路を決めなければいけない時期でしたが、当時の僕は勉強に対する興味がなく……。ちょうどその頃に『ベルセルク』を読み、キャラクターの動きや感情の表現に感動して、「こんな漫画を描いてみたい」と思うようになりました。

 

──そこから漫画を描き始めたのですね。

 

大前:
その頃は今のようにインターネット上で勉強したり、デジタルで描いたりできなかったので、画用紙にミリペンだけで描くということを我流でやっていました。出来はひどかったと思いますよ(笑)。構成やコマ割りも手探りで苦戦しましたが、「漫画を創ることの面白さ」に感動しましたね。その後、雑誌に載っていた漫画の描き方の記事を参考にして、少しずつ描き方を学び始めました。

 

●作品を投稿し続けた10年間

──完成した漫画を誰かに見せることはあったのでしょうか?

 

大前:
友人に見せることもありましたが、基本的には描いたものをいきなり投稿していました。関西に住んでいたので持ち込みが難しかったんです。描き上がった漫画を手元に置いていても仕方がないので、「送ってしまえ」という感覚でした。今考えると恐ろしいですが……(笑)。

 

担当編集Y:
どんな作品でも投稿してもらえるのは嬉しいですよ。初めて賞を取ったのはいつ頃ですか?

 

大前:
とても遅いです。描き始めてから賞をもらうまで、10年ぐらいかかりました。

 

担当編集Y:
そうだったんですね!? 10年というと、27歳頃ですか?

 

大前:
そうですね。最終選考に残ることはありましたが、そこから先には進めず……。ようやく「週刊ヤングジャンプ」で賞をもらいました。それが最初ですね。

 

●「もうダメかも」と思いながらも続けてきた

──受賞から初連載までは順調だったのでしょうか?

 

大前:
初連載は2017年の『屍領域』なので、賞をいただいてからまた10年くらいかかっています。その間は、東京でアシスタントをしながら漫画を描き続けていました。最初にアシスタントに入ったのは梅澤春人先生のところで、『カウンタック』の連載をされている頃でした。本当に迷惑ばかりかけていたと思いますが、ベテランのアシスタントさんが多くいる現場だったのでいろいろと勉強させていただきました。

 

──作画の面などで影響を受けたことはありますか?

 

大前:
それまではアナログとデジタルを並行して使っていたのですが、完全にデジタルに移行しました。アシスタント現場にはものすごい技術を持つ人がたくさんいたので、「追いつくためには同じことをやっていてもダメだ」と感じたんです。

 

──『屍領域』連載開始までの10年間で、気持ちの変化はありましたか?

 

大前:
挫折しそうになったことは何度もありましたよ。でも、「もうダメかもしれない」と思った瞬間に、「まだ漫画家を続けてもいいんだ」と感じる出来事が起こるんです。例えば、読切が掲載されたり。そこでまたやる気が出て、続けることができました。

 

●“絶望顔”が繋いだ『ギフト無限ガチャ』

──『屍領域』の次の連載が『死神サイ殺ゲーム』ですね。『死神サイ殺ゲーム』は原作と漫画が分かれていますが、原作がある作品の漫画を担当して実感したことはありますか?

 

大前:
原作の方が考えた作品を預かっているという感覚があります。絶対に評判を落としてはいけないし、原作の意図を汲み取りながらより良くしたい。それは常に考えながら描いていました。

 

担当編集Y:
僕たちは『死神サイ殺ゲーム』を見て、大前先生に『ギフト無限ガチャ』の作画をお願いしてみようと思ったんです。

 

──どのようなところが『ギフト無限ガチャ』に合うと思ったのでしょうか?

 

担当編集Y:
『ギフト無限ガチャ』は、復讐劇という性質上ハードな味付けが必要になるので、それを描ける漫画家さんがなかなか見つからず……。そんなときに『死神サイ殺ゲーム』で絶望的な状況に陥ったキャラクターの表情を見て、「大前先生ならば!」という話になりました。

(『死神サイ殺ゲーム』)

 

大前:
「小説家になろう」の勢いは知っていたので、お話をいただいて二つ返事で引き受けようと決めました。

 

●自分が原作を好きになることで、読者にも楽しさが伝わる

──最初に原作を読んだときの感想を教えてください。

 

大前:
作品の「面白さ」がとてもわかりやすく伝わってきたので、すぐに好きになりました! そして、漫画でも原作の良さを活かして読者に届けることができれば、絶対に人気が出ると確信しました。……僕が下手なことをしなければ、ですが(笑)。

 

──原作の良さを届けるために、どのようなことを意識しているのでしょうか?

 

大前:
やはり、「自分が原作を好きになること」がとても大事ですね。自分が原作を読んで感じた「好き」の感情を、漫画という形で再現できるよう意識しています。それと、僕はどうしても描き込みたくなるタイプなのですが、原作の持つ雰囲気と絵柄を合わせるため、やりすぎないようにしています。

 

──作品について、原作の明鏡シスイ先生とすり合わせることもあるでしょうか?

 

担当編集Y:
各話のネームを明鏡先生にお送りして確認していただいています。セリフなどを一部調整していただくことはありますが、大きな変更は今までありません。初めて明鏡先生とお会いしたときも、ずっと大前先生を褒めていらっしゃいました(笑)。

 

大前:
明鏡先生はひたすら褒めてくださるんですよ(笑)。明鏡先生に楽しんでいただけるのはとても嬉しいです! 原作のある作品では、まずそこが大事ですから。

 

──本作には多くのキャラクターが登場しますが、描き分けで意識していることはありますか?

 

大前:
キャラクター原案のtef先生が描いてくださったベースがあり、それに合わせて描くので大きな苦労はありませんでした。tef先生は、各キャラに特徴付けをするのがものすごく上手で。シルエットだけでもキャラクターがわかるので、登場キャラクターが多くても「誰かと誰かが一緒に見える」ことはないと思います。

 

●初めて「ざまぁ!」を感じたシーンは……

──お気に入りのシーンやエピソードはありますか?

 

大前:
面白く描けたという意味では、サーシャ編で描かれたナズナのシーンですね。自分でもうまくハマったなと感じました。

 

──マガポケに掲載されているコミックスの宣伝漫画では、ナズナの登場回数が多いですよね。大前先生はナズナ推しなのかな、と思っておりました。

 

大前:
ナズナは動かしていて楽しいキャラですね。ナズナ以外では、ライトの斥候役・ネムムも描いていて楽しいです。盾役であるゴールドとの掛け合いは漫才っぽいですよね。

 

担当編集Y:
真面目なキャラクターが多いので、面白さを出せるキャラがいるのは良いなぁと思います。


──反対に、復讐などのシリアスな展開でお気に入りのシーンはありますか?

 

大前:
「上手く描けたな」と感じたのは、ドワーフ王国のダンジョンで、ヒューマンの少年・エリオが冒険者狩りをするエルフ・カイトに尻餅をつかせるシーンです。描き始めていちばん最初に「ざまぁ!」と感じたシーンなので、印象に残っています。

 

──これから先の展開で、読者に注目してほしいシーンはありますか?

 

大前:
ライトたちはまたダンジョンに潜り、新たな冒険が始まります。復讐とは異なる、冒険の「楽しい」部分にも注目してほしいですね!

 

●盛り上がってもらえるのが何よりの応援

──大前先生がマガポケで注目している作品はありますか?

 

大前:
マガポケでは異世界作品をチェックしています。『ギフト無限ガチャ』より前に連載がスタートした作品では、『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』や、『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~』を読んでいます。最近始まった作品では、『転生皇子が原作知識で世界最強』が面白いですね! ギャグっぽい感じは漫画家さんが味付けしているのかな? 多くの人に読んでもらいたい作品です。

 

──最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

 

大前:
いつもコメントやメッセージをいただき、ありがとうございます! 週刊連載は、毎週みなさんの反応を見られるのが良いですね。僕が力を入れて描いたシーンでみなさんが盛り上がっているのを見ると、「頑張ろう!」と思えます。これからも優しく応援してください(笑)。

 

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