『涼風』、『君のいる町』、『風夏』など、数々の代表作を持つ瀬尾公治先生。間違いなくマガジンを代表する漫画家である瀬尾先生が、新たなに題材に選んだのが「漫画編集者」!。
2018年から「週刊少年マガジン」で連載中の『ヒットマン』は、憧れの講談社、憧れの「週刊少年マガジン」編集部に配属された主人公・剣埼龍之介がさまざまな出会いや経験を通じて、漫画編集者として成長していく物語。剣埼や漫画家、編集部の情熱がガンガン伝わってくるアツさが特徴です!
瀬尾先生の漫画家としての約25年間の体験を元に描かれたリアルティある世界観は、世代問わず読者をぐいぐいと物語に引き込んでくれます。
でも、『ヒットマン』の魅力はそれだけじゃないんです。往年の瀬尾ファンの方はすでにすっかりお気づきだと思いますが、実はこの『ヒットマン』、ある意味で瀬尾作品の集大成。
なんと、これまでの瀬尾作品の主人公やヒロインが勢ぞろいして登場しているんです!
今回は、『ヒットマン』に登場するサプライズ!なキャラクターたちを紹介していきます!
歴代キャラが成長して登場!
1話目、講談社のロビーには、『風夏』で出てきたバンド・HEDGEHOGSのメンバーが!
剣埼が間違って話しかけたのは『風夏』ヒロインのひとり、氷無小雪(ひなしこゆき)です。
続いて2話目、編集長に連れてきてもらったオシャレなバーのシーン。
剣埼の右隣で飲んでいる男性は同じく『風夏』のHEDGEHOGS元メンバー、西辺誠。日本に帰国してからは、バーに度々通っている様子!
『君のいる町』で漫画家を志望していた天谷栞は中堅作家として登場。
夢が叶った上に、累計500万部を記録する売れっ子漫画家に成長していました!
ちなみに天谷先生は、『風夏』の天谷早織の妹です!
「週マガ」を代表するサッカー漫画、大島司先生の『シュート!』。
瀬尾先生は大島先生の元で、アシスタントとして修行しました。
なんと! 瀬尾先生の過去作も登場!
『ヒットマン』のメインヒロイン、小鳥遊翼が「週刊少年マガジン」編集部に持ち込んだ漫画は、なんと瀬尾先生の新人時代の作品から拝借!
ご自身の過去作品を惜しみなく出してくれた上、キャラクターに「この画力では話にならん」とぶった切らせる。
瀬尾先生の漫画への情熱が感じ取れます。
小鳥遊は作中で新人賞に入選しましたが、瀬尾先生も新人漫画賞で佳作を受賞、デビューしました!
瀬尾先生の『ラブレター』のロゴを使用しています!
短編集作品のひとつとして「マガポケ」でも配信しています!
心にグッとくるシーンも!
14話目、伊豆旅行で剣埼と小鳥遊が自転車の二人乗りをするシーン。
小鳥遊が徐々に剣埼に惹かれている様子が分かるロマンチックな場面です。
こちらは『君のいる町』にも出てきたシーン、学生に戻ったような青春を感じる1ページ。
王道のシーンですね!
15話目、剣埼の回想シーン。
「週刊少年マガジン」は1997年から2003年にわたって、『はじめの一歩』、『金田一少年の事件簿』、『GTO』など大人気作品の後押しもあり、少年漫画雑誌で発行部数トップとなりました!
当時、瀬尾先生は大島先生のアシスタントとして、大島先生と一緒にマガジンを支えてくれていました。
今回は、主に小鳥遊〜剣埼の出会いから、小鳥遊がデビューするまでに登場した過去キャラクターなどを紹介しました。『ヒットマン』はテンポ良くストーリーが進むので、一度読み始めたら止まらない作品です。
後編では、小鳥遊が連載を持ち始めた回以降に登場する、過去キャラクターについてまとめていきます!