マガポケベースマガポケの秘密基地! ここだけで読める面白記事あります!

編集部員ブログ vol.5 〜打ち合わせの目的とは〜

f:id:magazine_pocket:20200902081253j:plain
「週刊少年マガジン」編集者・高長が、ゆるゆると語る編集部員ブログがスタート!


「担当編者ってそもそもなんだ?」「打ち合わせって何をするの?」「どんな漫画を描けばいいかわからない」ーーそんな疑問にお答えする全6回のブログ記事第5弾。


意外と知らない“漫画が出来るまで“のこぼれ話もあるかも…!?
※本記事の内容は編集部員個人の見解です 

 

打ち合わせの目的とは

お疲れ様です、担当の高長です。
本日もよろしくお願いいたします。

 

時間が空いてしまいました…
文字だけとはいえ、考えをまとめるって結構大変なんですね。
改めて毎週描いている漫画家さんの凄さを実感します…

 

先日、学校で漫画家志望の皆さん向けに講義をしてきました。
人前で話すのは慣れなくて緊張しますねー…


久しぶりだし、生徒さんも皆マスクをしていたので反応がわからず苦労しましたが、なんとか90分話し切りました。いつかは全部まとめたいですが、長くなりそうなのでひとまず前回の続き「担当編集者は打ち合わせの先に何を見ているか」についてお話しします。

 

簡単に言うと、「どんな連載作家になるのかな?」という部分です。


前にお話ししたように、どういう人柄や経験をしているのかを聞きながらどんな題材が合いそうか、どんな個性やこだわり、持ち味を持っているかを確認します。作品からはテクニックを、打ち合わせからはアイデアを見せてもらっている感覚ですね。

 

ここでいう「アイデア」と「テクニック」という用語を自分の中では10年近く使ってきました。わかりづらいかもしれませんが、アイデアは考えやネタなどももちろんですが、題材、個性、作風など作品を作る上での広い意味を含んでいます。

 

アイデア:面白さの核となる部分、作家さんが本来持っているもの
テクニック:アイデアを伝えるための技術

 

と言い換えてもいいかもしれません。
上の2つを磨きながら、連載デビューを一緒に目指すのが担当編集の役割であり、打ち合わせの目的です。

 

編集者にも様々なタイプとやり方があり、作家さんのタイプによって使い分けてもいるのですが、僕はこのアイデア(=作家さんが本来持っている作風や資質、個性)を見せてもらうこと、共有することを一番大事にしていて、初めての打ち合わせから連載デビューした後も、折に触れずーっとここの部分を考えています。

 

もちろんネームや作品の中身も読んで考えてはいるのですが、絶対に作者より考えること、良くすることはできない。その考える作者を、外側から見ているイメージですね。

 

それでは、お疲れさまでした。

 

※本記事は高長がnoteで公開したものを転載しています

  

▼新人賞「MGP」受賞作はコチラから!

pocket.shonenmagazine.com

pocket.shonenmagazine.com

▼キャラクター作りの参考に!プロのお話はコチラ!

 

pocket.shonenmagazine.com

 ▼絵がうまくなりたい方はコチラでも!

pocket.shonenmagazine.com