「週刊少年マガジン」編集者・高長が、ゆるゆると語る編集部員ブログがスタート!
「担当編者ってそもそもなんだ?」「打ち合わせって何をするの?」「どんな漫画を描けばいいかわからない」ーーそんな疑問にお答えする全6回のブログ記事第2弾。
意外と知らない“漫画が出来るまで“のこぼれ話もあるかも…!?
※本記事の内容は編集部員個人の見解です
担当編集が最初にすることは
初めまして、これから担当になります週刊少年マガジンの高長です。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
僕の経歴をお話ししますと、最初は小学館という別の出版社に勤めていました。新卒で入って最初の2年間はビッグコミックスピリッツという青年誌、そこからゲッサンという少年誌を創刊から10年近く経験し、2018年に転職して現在の講談社・週刊少年マガジン編集部で勤務しています。
大阪出身で、3人兄弟の長男です。
趣味はプロレスと野球観戦、あとアイドルマスターが好きですね。
音楽はaikoの大ファンで、歌謡曲が好きです。
映画はトゥルーマン……長いよ!!
という声が聞こえてきますね。すみません。
本当に言いたかったのは僕の経歴とか好みとかではなく
担当としてまずはあなたのことを知りたいです!です。
僕が担当編集についてまずすることは、作家さんについてのことをとにかく聞いて知って、さらに質問をして掘り下げる。
作品についてはひとまず二の次です。
「99.9%」というドラマをご存じでしょうか? 松潤主演のめっちゃ面白い弁護士ドラマなのですが、主人公の深山は依頼人(容疑者)との接見時、事件についてではなく「まずは生い立ちからお聞かせください」から入るんですね。それと同じやり方です。
創作はすべて作者から出るものなので、作品よりもまずは作者のことを知りたい。自分のことを話すのは照れも緊張もあるかと思いますが、話しづらいことがらにこそ、創作の肥料が入っていることが多いのです。
まずはじっくり、あなたのことを聞かせてください。
※本記事は高長がnoteで公開したものを転載しています