TVアニメ『シャングリラ・フロンティア～クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす～』が2023年10月から毎週日曜午後５時より放送開始!! 今回は、TVアニメ最新情報＆麒麟・川島明さんと硬梨菜先生、不二涼介先生による超豪華鼎談を大公開しちゃいます！ さらに「週マガ」32号では、最新単行本第14巻の発売を記念して３大特製プレゼント企画を実施中です！
●TVアニメ2023年10月から毎週日曜午後５時放送開始!!
TVアニメキャラビジュアル第２弾を大公開！
サンラク／陽務楽郎
CV.内田雄馬
クソゲーを愛する主人公。クソゲーで鍛えた超一流のプレイヤースキルで、『シャンフロ』世界の開拓に挑む!!
サイガ-0／斎賀玲
CV.和氣あず未
楽郎に恋する奥手な女子高生。『シャンフロ』内では「最大火力」の称号を持つトップランカー。
アーサー・ペンシルゴン／天音永遠
CV.日笠陽子
ティーンに人気のカリスマモデル。だが、ゲーム内では邪道を愛する女帝。
オイカッツォ／魚臣 慧
CV.小市眞琴
格ゲーの世界で活躍するプロゲーマー。サンラクとはクソゲー仲間。
エムル／エムル（人化）
CV.日高里菜
『シャンフロ』のゲーム内でサンラクの相棒となる兎のNPC。お嬢様言葉で話し、人参に目がない。
さらに！ TVアニメ最新PVも公開中
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©硬梨菜・不二涼介・講談社／「シャングリラ・フロンティア」製作委員会・MBS
●最新第14巻発売記念超特別企画！
『シャンフロ』の魅力を語り尽くす超豪華鼎談！
Profile：麒麟・川島明
1979年２月３日生まれ、京都府出身。NSC大阪校20期生で同期の田村裕と99年にお笑いコンビ・麒麟を結成。『ラヴィット！』（TBS系）のほかにレギュラー番組多数。『川島・山内のマンガ沼』（日テレ系）でW司会を務めるなど、芸能界きっての漫画好きで知られる。
■出会いは「ジャケ買い」詰め込まれた少年の夢
――川島さんが『シャングリラ・フロンティア（以下、シャンフロ）』と出会ったきっかけは何でしたか？
川島：
電子書籍のサイトで、単行本の３巻を見かけたことですね。表紙を飾っているサイガｰ0の絵を見て、「これ、めっちゃかっこええな！」と思って購入しました。重厚感のある鎧の絵が好きで、完全にジャケ買いです！
▲川島明さんが『シャンフロ』を知るきっかけとなった単行本第３巻の書影。
不二：
実は……３巻の表紙にサイガｰ0を選んだ時、少し迷いがあったんです。
川島：
え!? そうなんですか!?
不二：
漫画の表紙はとても重要で、例えば「可愛い女の子が表紙を飾ると人気が出る」なんてこともあります。それと比べてサイガｰ0は、中身は可愛い女の子なんですが、鎧を着ていて顔が全く出てこなくて……。表情のわからないキャラクターを表紙にするのは、結構な冒険でした。
川島：
結果としてそれが僕に刺さったということで、正解だったかもしれないですね（笑）。僕は『シャンフロ』の絵も好きですが、内容もゲーム好きな僕らの世代にブッ刺さる設定で面白かったです。ゲームの小ネタがたくさん入っていますし、硬梨菜先生は相当なゲーム好き…もはやゲーム廃人なんだろうなって。それに、「サイガｰ0」の中身である玲ちゃんって、現実世界では主人公の楽郎のことが好きなんですよね。「ゲームが上手くてモテる」ってのは、全ての少年の理想だと思います！（笑）この少年の夢が詰め込まれている設定も、『シャンフロ』にハマった理由の１つです。
硬梨菜：
ありがとうございます！ 昔から誰かがプレイしているゲームを友達同士で集まって見るのって、楽しい時間だったと思います。さらに今の時代になって、皆が普通にプロゲーマーのプレイ動画やゲーム実況者の配信を見ていますよね。『シャンフロ』の読者も、「主人公サンラクの視点でプレイされるゲームを見る」ことを面白がってくれているのかなと思っています。
川島：
確かに！ めちゃくちゃ上手いゲームプレイ動画を見ていると、そのプレイに見惚れて自然と「頑張れー!!」って応援したくなりますし、クリアした時はゲームを一緒にクリアした気持ちになりますね。『シャンフロ』を読んでいると、それと同じ感覚になります。しかもプレイスタイルに縛りがあるサンラクのハードモードな感じが余計に格好良いんですよ。
■少年漫画ではタブー!? 「成長させない主人公」の魅力
不二：
サンラクの設定について、連載開始前に硬梨菜先生から聞いて驚いたことがあります。それは、「作品内でサンラクは成長させない」ということです。
硬梨菜：
サンラクは作品内で挫折して成長するキャラではなく、作品の開始当時から技術的に完成されたキャラクターと設定していました。色々なゲームで培った経験値を武器に、今度は別のゲームをクリアしていく展開にしています。
不二：
少年漫画って主人公の成長譚がメインで描かれることが多く、サンラクはある意味でタブーのような設定なんです。最初にこの設定を聞いた時は、「サンラクをどう描いたらいいんだろう」と迷いました。
川島：
面白いですね！ 青年誌の医療漫画などでも似た設定がありますよね。主人公の医者の技量が完成していて、その技を生かして患者が抱える難病を治療する姿を読者が楽しむ、というような。『シャンフロ』も「最初から高い技術を持つサンラクが、どんな手段を使って課題を乗り越えるんだろう」というワクワク感を楽しむ作りになっていると。
硬梨菜：
そうです。例えばレーシングゲームをやる時に、違うレーシングゲームの経験から「カーブを曲がる時はこのタイミングでドリフトしたらいいはずだ！」と気付くことがあります。その瞬間って気持ち良いですよね。その気持ちよさを読者にも共有するために、すでに経験豊富な主人公を登場させても良いと思ったんです。それでいて少年漫画らしいワクワク感も読者に伝えられると理想的だなと。
■敵ながら悲哀を感じた「墓守のウェザエモン」
――川島さんが『シャンフロ』で印象に残っているお話はありますか？
川島：
「墓守のウェザエモン」との戦いが好きです！「自らの役目を終えていて、死ぬに死ねず、戦うことしか存在理由がない」。そんな悲哀を背負ったウェザエモンのキャラクター性は、僕を始めとするゲーム好きな人は全員ハマったんじゃないかなと思います。それに、あの迫力ある戦闘シーンがよかったです。これは描きがいがあったんじゃないですか？
▲神ゲーと称される『シャングリラ・フロンティア』を舞台に、クソゲーを愛する主人公「陽務楽郎（サンラク）」が冒険を繰り広げる本作。「墓守のウェザエモン」は、サンラクが最初に激闘を繰り広げたユニークモンスター。
不二：
ウェザエモン戦は描き込む箇所が多過ぎて、週刊連載でやるべきではなかったですね……（笑）。サンラクに「ウェザエモンを早く倒して欲しい！」と一番思っていたのは僕かもしれません（笑）。
硬梨菜：
不二先生にデザインをお願いする時、「ウェザエモンの足をネジ足にしてもらえませんか？」と無茶ぶりをしました。これは「騏驎」という相方と合体するギミックがあるからですが、作品内で合体するシーンはあえて見せないようにしました。
不二：
そうさせないのが『シャンフロ』として正解の攻略法なんです。他の漫画なら「どうにかしてウェザエモンと騏驎が合体したバージョンを出そう！」と考えていたはずですが、そうならないのが『シャンフロ』らしさなのかもしれません。
川島：
少年漫画のセオリーを打ち破る、でもそれが作品としての正解と……。『シャンフロ』ならではの面白い話ですね！
■もともと『シャンフロ』はゲームじゃなかった!?
――硬梨菜先生が『シャンフロ』でこだわっているポイントはありますか？
硬梨菜：
もともと『シャンフロ』は、ゲームが出てこない普通のファンタジー作品として書こうと思っていました。ゲームにした最大の理由は、現実では躊躇われることもゲームの中なら飛び込めると思ったからです。例えばサンラクは、作品の冒頭で「夜襲のリュカオーン」に挑んでいます。でも、現実の世界だといきなりトラックよりデカい狼が出てきても突っ込める人なんていません。それがゲームだと何回でもリトライできるので、「まずは小手調べだ！」とか「あわよくば初見突破してやる！」と思って突っ込めますよね。他にも、最近攻略サイトの記載が追い付かないような設定盛り沢山のゲームが出てきていますが、あの底の知れなさを『シャンフロ』でも限界まで突き詰めたいと思っていました。
▲『シャングリラ・フロンティア』を始めた直後、サンラクはユニークモンスター「夜襲のリュカオーン」に遭遇し、果敢にも戦いを挑む。
川島：
『シャンフロ』でも、攻略サイトに載っていないユニークシナリオが出てきて、サンラクが「これを見つけたのは自分だけ？」って思うシーンがありますが、あのゲーマーの感覚がすごいリアルに描かれていますよね。
硬梨菜：
そういうイベントを見つけた時、「他の人には秘密にしたい」という気持ちも「色々な人に教えたい」という気持ちのどっちもありますよね。『シャンフロ』では、サンラクは隠す側ですし、キョージュは皆で共有してより深く調べています。そんなプレイスタイルの違いもゲームならではの面白さの一つですよね。
川島：
２回目の「夜襲のリュカオーン」戦の時、ユニークシナリオの存在をサイガ-0に教えたくないサンラクがわざと負けようとするシーンがありますよね。でも、「全力で楽しむ」とサイガ-0に背中を押されたことを機に、サンラクは迷いを振り払ってリュカオーン戦に挑むんですが、あの描写は本当にゲーマーとしての心情の描き方がリアルで好きなシーンの１つです！
▲サンラクは、自分が知るユニークシナリオをサイガ- 0に伝えるか葛藤する。サンラクが下した決断は……。
■芸人と漫画家が語る「ギャグ」へのこだわり
――『シャンフロ』にはバトル以外にコメディ要素も多くあります。川島さんはギャグや大喜利のネタをどうやって考えているのでしょうか？
川島：
漫画や映画のネタを自分の引き出しにしまっているんだと思います。もちろん先輩芸人から見て学ぶこともありますが、自分の中にストックされて口から出てくるワードは、自分が体験したことが中心です。この感覚は「冷蔵庫の中の材料で適当になんか作って」って言われるのと似ています。買い出しに行く暇がないから、自分の手持ちのもので勝負するんです。
硬梨菜：
自分自身が見聞きした経験だからこそ活きるということですか？
川島：
そうです。人生で経験したことを使って、噓をつかずに話します。噓なんかついたら、「お前、それ知らんやろ！」って突っ込まれてスベってしまいますから。大喜利番組に出演する芸人は、フリップという武器を使っているように見えて、皆ほとんど生身で戦っているようなものなんです。
不二：
すごい緊張感ですね。『シャンフロ』を描く中で、僕が一番緊張するのはギャグなんです。基本的にギャグは力を抜いて描く必要がありますが、『シャンフロ』は顔芸も多く、「ビジュアルをどうしたら面白いだろうか」と迷う時が多いです。
▲コミカルな見た目をしているサンラクは、時折芸人顔負け（？）の顔芸を披露する。
川島：
大喜利でイラストを描く時と似ていますね！ 上手過ぎたら「おぉっ！」って驚かれてしまうし、下手過ぎると伝わらなくて、あれは絶妙な画力が必要ですよね……。
硬梨菜：
毎日忙しい中で、新しいネタのインプットにはどれくらい時間を割いているのですか？
川島：
平日は朝の情報番組に毎日出ているので、絶対夜９時には布団入って夜10時には寝ています。この布団に入ってからの１時間にめっちゃ集中してインプットしています。耳栓をして、部屋も真っ暗にするほどですよ（笑）。
硬梨菜：
すごいですね！
川島：
そうじゃないと集中できないんです……。この時ばかりは周囲の情報をシャットアウトしているので、同じ家にいる奥さんにすら「何かあったら電話で報せて」って言っています（笑）。
■新しいフィールドに来たワクワク感を大事に
硬梨菜：
ギャグ描写といえば、１人で突っ走るサンラクを見つけたペンシルゴンとオイカッツォが「あいつどうする？」とやり取りするシーンがありますが、怖い絵面なのに面白く描かれているんです。あの原稿を見て、「どんなネタを振っても不二先生なら絶対面白く描いてくれるな」って確信しました。
▲『シャングリラ・フロンティア』では主人公サンラクが仲間と共に広大な世界を冒険する。だが時として、強力な味方が“凶悪な敵”になることも……!?
川島：
あれはすごいシーンですよね。カメラの置き方が凄いと思います。「よくこんな下からカメラで撮るな……！」と驚きました。
不二：
ネームを描く時は、自分の力量を全て無視して理想の絵を描いています。感覚としては、「ネームを描いている自分」と「原稿を描いている自分」で別の人間がいる感じです。だから原稿を描いている時に、「ネームを描いている自分は、なんでこんなに難しい角度の絵を入れたんだ！」と恨むことが多いです（笑）。でも、そうやって意識して難しい絵を描くようにしないと、連載中に絵の技術が上達しなくなってしまうので。
川島：
『シャンフロ』の原稿を描かれる中で、他に意識されていることはあるんですか？
不二：
そうですね。意識しているのは、新しいフィールドに来たらまず全貌が分かる一枚絵を描くことです。漫画ってフィールドはあくまで背景なのであまり重要じゃないこともありますが、『シャンフロ』はゲームが舞台だから少し違います。ゲームを遊んでいて新しいフィールドに来た時に感じる、「うわ！新しい場所に出たな！」という感動をしっかり演出したいと思っています。
▲VRゲームが舞台となる『シャングリラ・フロンティア』では、新しいエリアに出た時にその全体像が分かる場面が登場する。
――川島さん、最後に『シャンフロ』を読んだことがない読者向けにこの作品のおすすめポイントを教えてください。
川島：
まず何より絵がめちゃくちゃ綺麗です！ そして、ゲームが好きで『シャンフロ』を読んでいる人は多いと思いますが、ゲームをやってない人にも実はおすすめです！ 最近、現実の自分がいて、SNS上で見せる自分がいて、友達の前だけで見せる自分がいて……と皆がアカウントごとに違う自分を持っています。『シャンフロ』も現実、ゲームとしての『シャンフロ』、そして他のゲームごとに違う自分がいる感覚を楽しめる作品なので、今の時代に読むにはピッタリの作品だと思います！
──本日はありがとうございました！
川島＆硬梨菜＆不二：
ありがとうございました！
撮影／神藤 剛
●単行本第14巻発売記念!!
超豪華３大特製プレゼント!!
３つの中からご応募する賞品をお選びください
A：麒麟・川島明さん×『シャングリラ・フロンティア』原作・硬梨菜先生×漫画・不二涼介先生コラボサイン色紙
抽選で２名様
ここでしか手に入らないサイン色紙を君の手に!!
B：超美麗アートボード
抽選で30名様
「週マガ」32号の美麗なカラーイラストを使用した限定品!!
※デザインは変更になる可能性がございます。
C：特製アクリルキーホルダー
抽選で100名様
「GGC」で大活躍!! 最新単行本の永遠＆クロックファイアのイラストを使用!!
※デザインは変更になる可能性がございます。
応募方法：
郵便ハガキに「週マガ」32号についている応募券を貼り下記を明記の上、あて先までお送りください！
※電子版には応募券はついていません
・郵便番号
・住所
・氏名
・年齢
・学年（職業）
・電話番号
・A、B、Cの内ご希望の賞品を１つ明記
・『シャングリラ・フロンティア』の感想
あて先：
〒119-0181
東京・小石川郵便局 私書箱11号 週刊少年マガジン
「シャングリラ・フロンティア」プレゼント㉜号係
締め切り：
2023年７月29日 ※当日消印有効
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
※応募券のコピーは無効となります。
※営利目的での転売やインターネットオークション等への出品はいかなる場合においても禁止いたします。
※雑誌公正競争規約により、この懸賞に当選された方は、この号の他の懸賞に当選できない場合があります。
※お送りいただいたハガキは、企画終了後、速やかに破棄します。
●累計450万部突破！
『シャングリラ・フロンティア』最新単行本第14巻７月14日発売!! 「エキスパンションパス」も同時発売!!
＜通常版＞
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください！
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