「百合」――。
それは、女の子と女の子の間に生じる、繊細で尊い関係性……(※ちなみにお花の話じゃないです)。
漫画の中にひっそりと咲く「百合の花」を見つけた時、僕は昂ぶる感情をぐっとこらえて、仲良く寄り添う二輪の花をそっと見守っています……。
というわけで今回は、マガポケ作品の中でもひときわ美しい百合の花を咲かせている『念願の悪役令嬢(ラスボス)の身体を手に入れたぞ!』をご紹介したいと思います!
『念願の悪役令嬢(ラスボス)の身体を手に入れたぞ!』は、前世で病死してしまった16歳の少女が、乙女ゲーム世界の悪役令嬢に転生し、無双ライフをエンジョイしてゆく痛快活劇!
現在、連載50話を突破し大注目のマガポケ作品のひとつです!
物語の主人公は、悪役令嬢、エリザベート・マクスウェル。
転生する前は、病のせいで無念のまま短い生涯を終えてしまった彼女……。
ですが、今世で健康な身体に生まれ変わったことが嬉しすぎて、夢中になって戦いまくった結果――
と~~~っても健やかで、最強の悪役令嬢(?)になりました~~~!!
そんなエリザベートでしたが、乙女ゲーム世界で意外なルートに突入してしまうのです……!
●悪役令嬢は正ヒロインと百合ルートへ! エリザベートとカレンの運命的な出会い
エリザベートが転生した先というのが、RPG風学園ファンタジー乙女ゲーム『聖女と4人の騎士たち』。
その中でエリザベートは、ゲームの主人公(正ヒロイン)の行く手を阻み、最終的に世界を滅ぼす「最強ラスボス悪役令嬢」になる極悪ポジションのキャラクターだったのです……!
そんなヤバい未来を抱えつつも、ゲームの舞台となる「ゼルビア王国王立学院」に入学するエリザベート。いよいよゲーム本編がスタートというわけですね。
なお、入学までに鍛えすぎたせいで、この時点で既にレベル945(桁数制限解除)の最強悪役令嬢に成長していました!
も、もう正史とかけ離れている……!?
しかし、歴史の強制力とでもいうのでしょうか。エリザベートは出会ってしまうのです……。
乙女ゲーム『聖女と四人の騎士たち』の主人公で正ヒロイン、「聖女」カレンと!
さて、ここから戦いの火蓋が切って落とされる……かと思いきや?
ポッへェ。
「……わ、あの子かわゆい……」
漏れ出てしまう本音。なんと実感のこもったつぶやきでしょう……(わかる)。
実はカレンにとっても、エリザベートは入学前から気になっている存在でした。
そんな2人が初めて言葉を交わしたのは、魔力測定試験でのこと。
本来のゲームではこのイベントがきっかけとなり、聖女・カレンと悪役令嬢・エリザベートの因縁関係が始まるのですが……
陰口を叩かれるエリザベートに、カレンが勇気を振り絞って掛けた「がんばって」という言葉に……
ビシッ?
からのガッシャァァン!!!???
魔力を測定する結晶が粉々に割れちゃった!?????
な、なんという運命のイタズラでしょう!
宿敵同士のはずな2人が、お互いに一目惚れ!
なんか違う因縁(ルート)入ったーーーー!?
こうして、ゲームの役目上、対立するはずだった2人は、めくるめく百合ルートへ突入することになるのです!
●霊長類最強の悪役令嬢(ラスボス)? 鍛え上げた肉体でヒロインを守る!
そんなこんなで、ゲーム開始早々に運命的な出会いを果たした、聖女・カレンと悪役令嬢・エリザベート。
この後、彼女たちがどのようにして関係性を深めていったのかをご紹介したいと思います!
それは、エリザベートの無実を主張しようとして、カレンがチンピラ学生に絡まれた時のこと。
傷ついたカレンを目の当たりにしたエリザベートは――
自重? なにそれ美味しいの?
エリザベートのデストロイスイッチが即ONに……。
片手で巨木を引っこ抜き、そのまま容赦なく――
ズドッ!
念のためお伝えしますが、これは魔法ではありません。
エリザベートが飽くなき健康への希求の果てに身につけたただの『腕力』です!
うん、そう。めちゃくちゃ鍛え過ぎているだけ。筋肉は裏切らないのです!
ドン!
チンピラなんて、あっという間に埋めてしまいます(物理)
これ、乙女ゲームの世界のはずなんですけど、さっきからオノマトペが完全にバトル漫画!!!
エリザベートが自重できなくなっちゃったのは、初めてのお友達のカレンを傷つけられたからという言葉に、カレンも思わず「トクン……///」
なんだ、乙女ゲーっぽいオノマトペもできるじゃない!(相手が悪役令嬢だけど)
このように、開始早々2人は絆で結ばれたわけなのです!
そして、カレンも守られてばかりではありません!
戦闘で怪我をしたかも知れない(たぶんかすり傷ひとつないと思うよ!)エリザベートを、魔法で治癒しようとします。
聖女カレンちゃんは優れた治癒術士のうえ、完璧主義で真面目なので――
治癒魔法がきちんと効いたか、目視確認をおこたりません!
「脱がせますね?」
エリザベートの返事よりも先にスパーン!
なんか脱がせ方がかっこいい!!! さすが主人公(ヒロイン)!
さっきまでパワーで無双していたエリザベートを、いともかんたんにぺろーんです!
サンキュー、カレンちゃん!
史上最強の悪役令嬢が、正ヒロインの前ではまるで赤子のよう……。
さすがヒロイン!!! さすヒロ!!!!
注意書きによると、本編(本来の乙女ゲーム世界の正規ルート)では、カレンに服を脱がされてさわさわされるのは男性キャラだそうですが……。
百合の間に男なんて必要ねぇんだよ!(過激派)
とまあ、こんな具合でエリザベートとカレンは、お互いに大切な存在であると認識するようになったのです。
さて、もはや親友のような2人ですが、ここからどのようにして、さらに深い仲へと進展してゆくのでしょうか……期待に胸が高鳴る……!
●思わず「咲いてるにゃあ…」が飛び出す!? 新入生歓迎パーティでイチャラブダンスを披露♡
それから数日後。今夜は新入生歓迎パーティ。
エリザベートもカレンも、ドレスアップして登場します!
エリザベートは、漆黒のロングドレスで颯爽と登場! スリットから垣間見えるおみ足が美しすぎる……!
さすがの悪役令嬢、品格が漂いますね!
そして、ヒロインのカレンはというと……?
うああーーーーーーーーーーーー(心の声)
羽織り物のショールを脱ぐと、肩出しのミニドレスって!!!!!
ちょっ、待って!!!!!(動悸、息切れ)
これはもうエリザベート同様に言葉を失ってしまいますね……。
衝撃が大きすぎて、エリザベートのお淑やかお嬢様モードも、あっという間に崩壊。
それにしても脳内音声がうるせぇ!!!!
こんなに美しい&かわいらしい2人でしたが、「いわく」のせいでダンスパーティではお声が掛からず……。
いや、声なんて掛からなくてもよかったんです。なぜなら……?
カレンがエリザベートをダンスにお誘いするのですから!
か、かっこいい……! カレンちゃん、聖女じゃなくて騎士だったのか……?(困惑)
普段はほわほわでかわいいのに、今夜は攻め攻めなカレンの誘い……こんなの胸キュンが止まりませんよ!!!
そして、ビシっと決めたはずが、あっという間に「あわわわ!」となっちゃう2人(アルカイックスマイル)。
もはや、無粋な解説は不要ですね?
エリザベートのサポート役、神使・ルナが言っているように、百合の花を背に「咲いてるにゃあ…」の一言です。
さあさあ! もう、いつ恋仲に進展してもおかしくないところまで来ましたよ!
果たして、お互い想いを伝えることはできるのでしょうか!?
●ついに告白!? 海でのバカンス中に起きたハプニング!
乙女ゲームの常識として、勇気を出して告白に踏み出すには、いつもとは違うシチュエーションが必要ですよね! (断言)
ザーーーーン
という波の音、空を舞うカモメ、そしてキラキラと輝くヒロインの笑顔……。
そう彼女たちは――
「海だーーーーーーー!!」
公爵家所有の、ダンジョンとビーチ付き別荘にバカンスにやって来ました~~!
ということは……皆さま、わかりますね?
水着イベントさ!(ニャン)
ルナくん、言いたいことを大体言ってくれるから助かる。
剣と魔法が存在する中世の世界観に、水着で海水浴をする文化があったかどうか……。それはさだかではないのですが、細けぇことはいいんだよ!
ここは天下の“乙女ゲーム世界”! 直射日光よりも眩しい少女たちの麗しき水着姿を、とくと御照覧あれい!
そもそも、2人がバカンスに来ることになったのは……。
もう一人の悪役令嬢、マリアンヌ・デュークハルト公爵令嬢が招待してくれたからです!
マリアンヌは、ルクス・ゼルビア殿下(エリザベートを気に入っている騎士で、ゼルビア王国の第3王子)に恋をしています。
なのですが、このマリアンヌが思い込みと勘違いの激しいお方でして……。いろいろな問題が起こってしまいます(汗)。
どうやら、「カレンがルクス殿下を狙っている」と思い込んでいるみたいなんです。んなわけないのに(笑)。
実際に「勘違いだ」と伝えているにも関わらず、なかなか誤解は解けません……。
そしてそのマリアンヌは、エリザベートを「お姉様」と呼び、べったり!
どうやら彼女、将来は自分とエリザベートがお互いルクスの妻(一夫多妻制なので)になるので、「実質姉妹関係だ!」と言って憚りません。(この思い込みの激しさがかわいいところ)
そんなわけで、このようにカレンの目の前でエリザベートに抱きついちゃったりするわけです!
当然カレンは、マリアンヌとエリザベートがイチャイチャするのが気に入りません。
そんなカレンは思わず……
拳をパシン! カレンちゃん、ご立腹です!
なんかエリザベートが感染ってませんか……?(笑)
そして、こんな状況でさらに――
まるで筋違いなことを言われたものですから、つい感情的になってしまったカレンは……?
ばんっ!
と力強くテーブルを叩き、そして……!
好きなタイプは「エリザ様みたいな――」と、堂々と宣言してしまうのでした!
おっちょこちょいでかわいい!
そんなカレンの発言に対して、エリザベートもボソッと本音を告げてくれます。
2人ともルクス殿下のことなんか最初から眼中になく、相思相愛なのです♡♡♡
とまあ、これでようやくマリアンヌの誤解は解け、めでたしめでたし。側近のお2人もお疲れさまでした。
……ところで、本来、悪役令嬢(ラスボス)であるはずのエリザベートとマリアンヌが、主人公のカレンとめちゃくちゃ仲良しになっちゃってますよね……。
正規のルートから外れまくってて大丈夫なのか、サポート役のルナなら何か知ってるでしょうか?
彼も知らないみたいです。
サポート役でも何が起こるかわからず、その結果、乙女ゲーム世界で百合の花を咲き散らかしている2人の今後の展開が気になった方は、ぜひマガポケで『念願の悪役令嬢(ラスボス)の身体を手に入れたぞ!』をチェックしてくださいね!
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ぜひ周りの人にも教えてあげてください!