歩いて、歩いて、歩き続けて……
ついに到達、祝・100話!!!
え、急になんの話ですって?
そりゃもちろん! 異世界に召喚され、“どんなに歩いても疲れない”「ウォーキング」というスキルを手に入れた日本の男子高校生・藤宮(ふじみや)そら(以下、ソラ)が、その足で異世界を旅する異世界探訪物語……
『異世界ウォーキング』の話ですよ!!!
今回、100話を記念して特別な記事を作成したわけですが……本題に入る前に、まずはこれまでのソラの旅路を少しだけおさらいしちゃいます!
前述の通り、異世界に突如召喚されたソラ。魔王討伐のための「七人の勇者」として召喚されたはずなのですが……。
「ウォーキング」という、なんとも弱そうなスキルを入手したせいで、勝手に呼び出されたうえに放置されるという、ひどい扱いを受けてしまいます……。
とにもかくにも仕事がなければ生きていけないと、ひとまず冒険者ギルドに登録したソラ。依頼をこなしていくうちに、この「ウォーキング」が非常に便利で有用なスキルだと判明し、ソラはこの世界で強く生きていくことを決意します。
そして、いろんな出会いや別れを繰り返しながらも、ソラとシエル(最初に出会った精霊の友だち)の「この世界を見てまわる」という旅の目的は順調に進んでいました。が、しかし……?
徐々に「ウォーキング」の力を覚醒させるソラを監視していた王様は、その力が国益になると分かった途端に、連れ戻そうと画策していたのです!!! なんて横暴な……!
そして、王命を受けた監視者・13号に「王都に連行する」と襲撃されてしまいます。
13号の猛攻をなんとかしのぐソラ。しかし、つい先日、騎士団を虐殺した恐ろしい魔人まで現れ、状況は絶望的……。
また魔人の話から、13号は「隷属の仮面」という道具で王国に操られているということも判明します。
ソラは交渉の末、「魔王に害を為さない」という制約をソラ自身にかけることを条件に、魔人に見逃してもらえることなりました。
また、魔人は13号の仮面も一緒に破壊してくれたのです!
命の危機が去った後、ポツリポツリと自身のことを教えてくれる13号。しかし、その記憶はおぼろげであり、出身や生い立ちはほぼ何も分からぬまま……。
しかし、ソラの「鑑定」で本当の名前が「ヒカリ」だということが分かりました!
ソラは「これからは好きに生きたらいい」とヒカリに言いますが、彼女は「どうすればいいかわからない」「命令してくれ」とソラに縋りつきます……。
そんなヒカリを見かねたソラは「旅は道連れ 世は情け」と、旅への同行を提案。こうして、2人+1匹の旅が新たに始まったのです!
さて、そんなわけでそろそろ本題!(お待たせしました)
『異世界ウォーキング』では旅の最中、大きく絆が深まるイベントがあります。シエルのときも。そしてもちろん、今回のヒカリでも!
……それが「食事」です!
(シエルはごはん抜き宣言をされていますが……汗)
何を隠そう、以前も『異世界ウォーキング』で登場した料理を、実際に作ってみたという記事があるのですから、その魅力は折り紙付き……!
ソラの美味しそうな料理に、ヒカリも思わず目がキラキラ&よだれが止まりません(笑)。
さて、いったいどれだけ美味しい料理なのでしょうか……とっても気になっちゃったので、今回も2人が一緒に食べた「ウルフのヒレステーキ(ワイルドソース添え)」を再現していこうと思います!
え、肉が食べたいだけじゃないか……って?
何をおっしゃいます! これはれっきとした『異世界ウォーキング』100話突破記念のスペシャル記事ですよ!
もっと凝った料理を作れ? 知らん知らん!!!!
というわけで、はい!
用意したのがこちら。「“ウルフ肉”ということにしたい“牛ヒレ肉”」です!
現代日本でウルフ肉の入手はどうあがいても無理だったため、見栄え優先で選ばせてもらいました。
決して仕事で牛ヒレが食べたかったわけじゃありません。えぇ、決して。
油を引いてフライパンへ。裏表に焼色がつくまで加熱します。
ほら、もう漫画のウルフ肉と一緒でしょう!?
ある程度火が入ったらホイルに包んで休ませます。この間に付け合わせを調理しましょう。
小ぶりのメークインを洗ってレンチンしたもの&カリフラワーを用意します。
こちらも加熱し、いい感じに焼き色がついたら塩コショウとバターを絡めて完成!
肉を焼き、肉汁や脂が残っているフライパンも無駄なく使いますよ!
しょう油、赤ワイン、おろしにんにく、酢、砂糖、などを入れて沸かし、最後にバターを入れ煮詰めたらワイルドソースの完成です!
にんにくの風味が強い、パンチのあるソースになりました。
あとは皿に盛り付けて、ソースをかければ……。
ソラがヒカリに振舞った、「ウルフ肉が食べたい!」という気持ちで作った「牛ヒレステーキ ワイルドソース添え」の完成で~す!
ほぼ焼いただけなのに、美味しそうすぎる……!
早く食べたいところですが、今回は記念記事なのでもう一品!
お肉が冷めないうちに、急いで仕上げましょう!(これも並行作業しました)
今度は牛ひき肉です。現代日本ではウルフ肉は手に入らない(以下略)
作中でソラとヒカリはウルフ肉を手ずから包丁でたたき、ミンチを作っていました……が、私はヒカリのような二刀流の技術がないのでお店で購入します。現代のスーパー、万歳!
塩コショウとナツメグ等のスパイスで味付け!
ソラたちはつなぎになるような食材は入れていなかったので、それに倣って卵やパン粉などは使わずに作ってみようと思います。
スプーンでコネコネしながら混ぜあわせて……。
一口サイズの肉団子に小分けしていきます。
トマト缶に水、赤ワイン、みりん、ウスターソース、ケチャップ、コンソメなどを入れ、ベースとなるスープを作ります。
トマトの名産地・フーセ村が近所になかったので、トマト缶で許してください。
沸騰したら先ほどのお肉をダイブ! ぐつぐつと煮込んでいきましょう!
ソラたちの鍋を見るに、野菜もいろいろ入っていそうですね……。
白い具材がいくつか見えているので、エリンギとじゃがいもを入れましょう。野菜はお好みでいいですね!
だいぶ「具だくさん」な感じになってきましたね……(ジュルリ)。
それにしても赤すぎる!!!!
なんとなく彩を足すために、ネギをざく切りにして一緒に煮込みましょう。
緑黄色野菜、大事。
お肉も野菜もしっかり煮込んで、お皿によそったら……
「(本当はウルフ肉でやりたい!)牛ひき肉のつみれ汁トマト風味具沢山Ver.」の完成で~~~す!!!!
牛尽くし!! ウルフってなんだよ!!!
2品を並べたら、「ソラとヒカリが一緒に食べた野営飯」がそろい踏み!
私も一緒に、いただきまーーーす!
見てください、この綺麗なピンク色!!!
にんにくのパンチが効いたソースとの相性もバツグン!
野生のウルフ肉はもうちょっとワイルドな味付けなのでしょうか?(ジビエ的な意味で)
牛つみれスープの方は、お肉を噛みしめるたびにトマトスープが溢れ出す……そんな幸せが詰まっています!
脂やスパイスがスープに溶けて超美味! 自分で作ったごはん、美味しいんだよなぁ~!
……私が“独り”で作ってもこれだけ美味しかったのだから……ソラとヒカリの2人で協力して作った料理はさぞ美味しかったのだと思います……泣いてなんかいませんよ?(音もなく流れる涙)
なお、この後2人は無事、次の街に到着。身分証を発行できないヒカリのために、「特殊奴隷契約」という制度を活用することに。
最初は「奴隷」という言葉に抵抗があったソラでしたが、ヒカリ本人の意向もあり、彼女を守るために契約を結ぶことにします。
その後はヒカリの身なりを整えたり……(かわいい)。
お祭りでお肉を口いっぱいに頬張ったり……(すごくかわいい)。
髪飾りを買ってあげたり……(かわいさ無限大)。
……と、2人の絆は深まっていくのでした。よかったなぁ、ヒカリちゃん……(泣)。
そんな『異世界ウォーキング』は、100話を突破してもまだまだ続いていきますよ!
さまざまな困難を乗り越えつつ、どんどん頼もしくなるソラやヒカリの活躍に期待していきましょう!
みなさんも、ぜひマガポケで連載をチェックしてください! それでは、ごちそうさまでした!
●『異世界ウォーキング』
単行本第9巻、大好評発売中!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!