マガポケベースマガポケの秘密基地! ここだけで読める面白記事あります!

妖しい誘惑の行方は――『流されて金字塔』人気漫画家・京介の転落と、担当編集・栞の復讐

暑い……暑すぎる……。

 

今年の夏は平年よりも暑いそう。少し外を歩いただけで汗だくになってしまいます……。

 

あまりにも暑い日には、背筋がひんやりとする漫画が読みたくなりますよね。
そんなときに読む作品といえば、ホラーが定番ですが、僕がおすすめしたいのはこちら!

背徳のインモラルサスペンス『流されて金字塔』です!

 

●『流されて金字塔』はこんなお話

本作の主人公・高砂京介(たかさご きょうすけ)は、妻・南(みなみ)とともに「南京」というコンビを組む漫画家。

 

京介がネーム原作、南が作画を担当したSFラブストーリー漫画『台風の瞳』は、現在空前の大ヒット中。映画化も決定し、夫婦二人三脚で輝かしい作家人生を歩んでいます。

そんな順風満帆な京介に、あるとき、「南京はパクリ作家」と書かれた手紙が届きます。

 

周囲はただの嫌がらせだと流していますが……

実は、『台風の瞳』は、人気絶頂の中で亡くなった小説家・赤坂紡(あかさか つむぎ)の作品を盗作したもの。

 

京介は、かつて恋人であった紡が遺した小説を、漫画のネームに書き写していたのです。

 

紡が死んだ今、この秘密を知っている者はいません。
誰にもバレるはずがないと信じていた京介は、自分の完璧な秘密が崩れたのではないかと怯え始めます……。

 

そんな中、南京の担当編集者が変わることに。
新しい担当編集として現れた赤坂栞(あかさか しおり)は――

紡と同じ苗字に、そっくりの容姿。
紡の妹ではないかと気づいた京介は、胸騒ぎが収まりません……。

 

そして、その胸騒ぎは的中。
栞は初対面の京介を翻弄し――

京介の秘密を全て知っていると告げるのです。

 

栞の目的は何なのか――
ここから、京介の悪夢のような日々が始まります。

 

というわけで今回は、人気漫画家・京介の転落と、美しき女性編集者・栞の復讐について紹介していきます。

 

●逃れられない罪と、悪夢の始まり

栞が「何を」知っているのか明かさないまま顔合わせは終わりますが、京介の頭を占めていたのは、「栞は盗作のことを知っているのだろうか」という恐怖。

 

しかし、もう引き返せない京介は、また紡の書いた小説をネームに書き写していきます。

 

そして迎えた、次の打ち合わせ。

最初はにこやかにネームを読んでいた栞ですが、突如それを破り捨てます。

 

栞は、京介と紡が交際していたことも、京介が紡の作品を盗作していることも、全て知っていたのです。

 

そして、紡の書いた全作品が入ったUSBを京介に突き付け、「認めないなら編集長に訴えるしかない」と言い放ちます。

人気作家としての地位、愛する妻との生活、その全てを失いかねない事態に、京介は思わず謝罪。
盗作の事実を認め、誰にも言わないでくれと懇願するのです……。

 

必死にお願いする京介を見た栞は、京介をトイレの個室に連れ込み――

 

弱みを握った状態で誘惑し始めます……。

 

栞の目的は、京介が紡を裏切った分だけ、南のことも裏切らせること。

 

京介が快感に流されそうになったところで、栞に仕事の連絡が入り中断となりましたが、悪夢のような時間はこれで終わりではなかったのです……。

 

●密室での「清算」と、奪われた秘密の鍵

ある日、南とアシスタントが働く作画の作業場を訪れた栞は、京介の自室を見てみたいと告げます。
普段は誰も仕事部屋に入れることのない京介ですが、栞が秘密を話すことを恐れて入室を許可。

 

思惑通り部屋に入った栞は、京介の服を脱がせ――

「盗作してる時の哀れな顔」を見せるように伝え、どんな気持ちで盗作しているのかと問うのです。

 

京介は、自分のことを「話を取り込んで漫画に出力するだけのただの機械」だと言い聞かせながら描いていることを打ち明けます。

 

ですが、その話で栞が満足するはずもなく――

隣の部屋に愛する妻がいる状況で、今度は容赦なく誘惑。

 

快感に流されそうになりながらも拒否する京介を見た栞は、ノートを引き出しに仕舞い、引き出しの鍵を強奪します。
そして、鍵を持ったまま、半裸の京介を置いて帰っていくのです……。

 

京介はどうにか引き出しを開けようとしますが、なかなか開きません……。
南に勘付かれては全てがおしまい。引き出しを破壊するわけにもいきません。

 

このままでは、続きを書くこともできない――
盗作によって築き上げた京介の作家人生は、栞の行動によって大きく狂っていくのです。

 

●エスカレートする誘惑と、究極の選択

ネームの完成が遅いことを心配する南。京介は、明日予約しているディナーの時間までにネームを仕上げると宣言します。

 

栞から鍵を返してもらうため、編集部を訪問しますが――

あろうことか、栞は京都に出張中。

 

鍵を返してもらう以外に方法のない京介は、栞を追って京都まで向かいます。

ようやく栞を見つけますが、彼女の機嫌は最悪。
時間のない京介は、なりふり構っていられないと考え、紡との過去を語り始ることに。

 

紡が漫画家になる夢を応援してくれたこと、あるとき『台風の瞳』の原稿を見せてくれたこと、その後すぐに紡が死んだこと、紡の応援に応えるべく漫画を描き続けたこと、それでも漫画家として認められることはなく、『台風の瞳』に手を出したこと――。

その告白を聞いた栞は、涙を流しながらも冷たく断罪。
そして、京介をホテルへ連れ込み――

 

わざと服の中に鍵を落とします。
服を脱がせるよう指示された京介は、シャツを脱がし、キャミソールを脱がせますが、まだ鍵は出てきません……。

 

そしてついに、栞は下着姿に……。

 

何とか心を殺して鍵を取り戻した京介ですが、栞の復讐はここで終わりません。

 

挑発と誘惑はさらにエスカレート。
ついに栞は、京介をベッドへ押し倒しますが――

 

ここで、京介の帰りを心配した南からの着信が。

 

栞はスマートフォンを奪い、このまま南を裏切るか、盗作作家とバレて全てを失うか、究極の選択を迫るのです……。

 

京介が守るのは作家としての未来でしょうか? それとも、南への想いでしょうか?

 

全てを知る栞の行動によって、逃げ場を失っていく京介。禁断の関係を描くインモラルサスペンス『流されて金字塔』は、ぜひマガポケでチェックしてください!

pocket.shonenmagazine.com

 

●『流されて金字塔』単行本第1巻、8月8日発売!

kc.kodansha.co.jp

 

ぜひ周りの人にも教えてあげてください!

感想をツイートする

 

▼マガポケ漫画のオススメ記事はコチラ!

pocket.shonenmagazine.com

pocket.shonenmagazine.com