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『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

合コンで出会い初体験の相手となった瑠衣、高校の先生で片思いの相手である陽菜。
主人公・夏生の父親が再婚することで、三人は家族となり、同じ屋根の下で暮らすことに……

 

今年1月から3月までアニメも放映された、改めてあらすじを紹介するまでもないほどの人気作『ドメスティックな彼女』の第23巻が発売されました!

 

今回は、流石景先生と担当編集に歴代の表紙デザインについて語っていただきました!

 

各巻の表紙はこんな想いでデザインされました

『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

1巻:
流石先生コメント
「記念すべきドメカノ第1巻の表紙です。色塗り技術などはまだまだですが、小さじ1杯くらいの色気を含んだ良い構図だったかと。ただ夏生の表情から、ドメスティックの意味をバイオレンスと類語のように思ってしまった人も少なくないようです」

 

編集担当コメント
「まだ夏生が振り回されてばかりだった第1巻。表紙だけ見ると陽菜×夏生ですが、カバーを広げてみると瑠衣がもたれかかっていることに気付くという、ちょっとしたギミックも含まれていて、展開にも合致したナイスなカラーです! カバー下とのギャップも必見!」

 

ドメスティックとは「家庭内の」という意味。
ドメスティックバイオレンスとイメージされないよう、流石先生がカバー下に念押ししていました。

 

『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

13巻:
流石先生コメント
「ある時期からカラーを描くときは光を感じる画面にすることを心がけています。これは木漏れ日を活かした絵ですね。このルイのポーズはなかなか難しかったので。自分で同じポーズをして母に上から写真を撮ってもらい、それを参考にして描きました」

 

編集担当コメント
「冒頭からクライマックスで、恋模様に一区切りがつく13巻。背景の桜がいいアクセントになってる! 「マガポケ」内のバナーにも使っているので、読者さんにも顔なじみなカラーだと思います。11〜13巻にかけた瑠衣の表情の変化がね…いいんですよね…」

 

13巻は最後の学園祭と、大学受験、高校卒業と夏生、瑠衣たちにとって大きな節目となった巻。
ロングヘアになった瑠衣の視線の先には誰がいるんでしょうか……

 

『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

16巻:
流石先生コメント
「冬の外の寒さと、室内の暖かさのコントラストを表現した絵です。13〜16巻の四季シリーズカバーのラストの絵で、このシリーズでは顔は出ていないものの、どこかに夏生がいます。この絵では手前の、ヒナの視線の先ですね」

 

編集担当コメント
「16巻は11月中旬発売だったので、季節に合わせて冬テイスト。ゆるめのニットの質感といい、陽菜の口元・左手の指先といい、さりげないフェチ感が詰められていてとてもかわいいのです。…瑠璃子と満雄の脚本、美菜とかも出てくるんですかね?」

 

「13〜16巻は、どこかに夏生がいる」
ということは、13巻の瑠衣の視線の先にも夏生がいるんですね!

 

『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

22巻特装版:
流石先生コメント
「アニメ(DVD)が付く特装版シリーズの最初の一枚です。長いこと4巻続くこの特装版表紙案には悩んでいたんですが、発売時期が季節に合致することもあり、春夏秋冬でいこうと思ってからはわりとすんなり構図が決まりました。アニメに合わせ、夏生と出会ったばかりの、少し尖ったルイの表情が見所です」

 

編集担当コメント
「特装版の別カバーは、『アニメ付きの巻ですし、単行本1巻をもう一度描き直すくらいのつもりでやってみませんか?』と提案した覚えがあります。初期瑠衣のクールな感じをどう表現するか楽しみで、完成データをいただいたときは『やだ…イケメン…!』って感じで最高でしたね…!」

 

22巻が発売された2019年3月はアニメ放映により、『ドメカノ』自体も大きく変わっていきました。
13巻の瑠衣と比べて、初期の瑠衣はクールな印象があります。
同じ人物、表情も近いのにこんなに印象が変わるものなんですね。

 

『ドメカノ』、単行本表紙へ流石先生が込める想い

23巻:
流石先生コメント
「つい最近の絵ですね。手持ち花火を光源にする絵は今回が初めてで、色々写真を参考に色を乗せて行ったんですが、花火の光だと思った以上に照り返しがオレンジになることがわかったりして、勉強になりましたし面白かったです。」

 

編集担当コメント
「花火と陽菜はストーリー的にも関連性がありますし、勝手に色々考察していたカラーです。胸元の明るさと帯部分の影との対比で、着衣なのに陽菜のおっぱいの質感がすごい…。陽菜はちょっと屈んだ上目遣いが似合いますね! 他意はないですよ!」

 

花火の光がオレンジ、意識したことがなかったですが確かにそうですね! 花火のはじけた感じと柔らかな光が心地よいです。
編集担当も読者の視点を考えているなと感じさせられます。

 

物語を追うごとに変化していく『ドメカノ』

 物語を追うごとに夏生、瑠衣、陽菜、それぞれがそれぞれの道を歩き、離れてはリンクして、また成長していく。

 

流石先生も本作を通して、いろいろなチャレンジをしながらキャラクターたちに豊かな表情、魅力を増やしています。

 

これからの展開にもご期待ください!

 

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