2020年になって、早半月!
今年はどんな一年にしますか!?
いざ理想を掲げてみたものの、達成できずに終わってしまった……
2021年を「後悔」で始めたくない!
今回は、寺嶋裕二先生が描く『ダイヤのA actⅡ』、片岡鉄心監督の言葉を中心に集めてみました。
片岡先生は、青道野球部の監督でありながら国語教師でもある!
自らの言葉で、そして時には偉人の言葉を引用しながら選手たちを厳しく、優しく成長させていく……2020年を自分のこれからの人生を歩くために、どんな1年にするかのか? ヒントをもらっちゃいましょう!
「選手たちは「野球ノート」を通して自分と向き合う」
青道高校野球部では、「野球ノート」を通して、日々の目標や課題、所感などを監督やコーチに伝えます。
文字や書き方一つとっても選手の性格が出ますね!
選手たちと片岡監督はこのノートを通して、野球や自分自身と向き合います。
選手たちの言葉を見る片岡監督は何を思うのか……
自信の上には奢りがあり、謙遜の下には卑屈がある。
これは、荒削りだった沢村が才能を開花させてきたときに贈ったひと言。
元々は俳優やナレーターで有名な大滝秀治さんの言葉で、このあとには「決して、自信に堕ちるな、謙遜に満ちるな」と続きます。
大滝さんの言葉を引用し、沢村に「調子に乗らないよう」と釘を刺しつつ、「これからもそのまま精進して欲しい」と力強く後押ししています。
厳しい人に認められたらとっても嬉しい!
でも、認められたからと手を抜いてしまえば逆戻り。
高い闘志を持ちつつも、時に空回りしてしまう沢村に最適なひと言です。
「お前のいう日本一の投手とはどういう投手だ?」
片岡監督が伸び悩む降谷に贈った厳しいひと言。
この前に降谷は「自分が日本一の投手になればチームも日本一にできる」と野球ノートに書いていました。降谷の強い想いを受け取りながらも、エースとして“ひとりで”背負い込もうとする姿勢をなんとかしたい……
高い理想を持つことは大事。理想に向かって全力で走っていても、道を間違えていたら意味がない。定期的に「ちゃんと理想に近付いているか」を確かめながら進むことも大事ですよね。
実は片岡監督は、沢村と降谷に同じことを伝えたいと考えているのだと思います。野村克也元監督は「指導者の最初の仕事は、教えることではなく見つけること」と語っています。
2人を含めた野球部員たちそれぞれの悩みに、すぐさま答えを示すのではなく、「自分自身で見つけられる」ように手を添える。
片岡監督の言葉にはそんな強い想いを感じさせられます。
「凡事徹底」
自分を追い込んで怪我をしてしまった降谷に贈った言葉。
元々は現イエローハットを創業した鍵山秀三郎さんの言葉で、意味は「当たり前なことを徹底的にやる」。
片岡監督は「求めているのは特別なことじゃない。当たり前の事をコツコツと日々積み重ねられる者が本物になる」と続けています。
先の言葉と同様、目標に向かって邁進することは大事だが、「道を見失っていないか?」「こうすると歩きたかった道を思い出せるんじゃないか?」と気付くきっかけを与えてくれる。
壁にぶつかったときに思い出したいひと言です。
「試合に出れば、レギュラーにだって負けない」
これは野球部員たちが片岡監督に向けたひと言。
海外のことわざに「為し遂げたい者は手段を見つけ、何もやりたくない者は言い訳を見つける」という言葉があります。
試合に出たい、レギュラーになりたい!
その想いをどうやったら叶えられるのか。
凡事徹底、練習メニューをこなしてきたか、一球一球を正確に捉えたか、身体を充分に休めたのか。一所懸命に手段を見つけ、徹底的に続けてきた。「だから試合に出して欲しい。必ず結果を出します!」、そんな強い想いがこのひと言に込められています。
その想いを受けた片岡監督は、試合に臨む”レギュラー”たちに「この試合はグラウンドに立つお前達のものだ」と言い、送り出します。
「チームがエースを育て エースがチームを育てる」
これは片岡監督が恩師からもらったひと言。
苦悩する降谷、熱意が空回りしてしまう沢村。2人のエースを見守り育てようとする片岡監督も過去、同じように焦り、苦悩し「周りに助けてもらった」エースだった……
苦悩する降谷には「今一度問う お前のいう日本一の投手とはどういう投手だ?」と問いかける。
着実に成長する沢村には「次の登板も楽しみにしている」と背中を押す。
自分も大きな男に見守られ、仲間たちに助けてもらったからこそ今がある。そんな自分から学んで、自分も恩師も越えた選手になって欲しい。そんな想いが伝わってきました。
2020年はまだ始まったばかり!
沢村や降谷と一緒に、明日へ繫がる道を歩いてみませんか?