「週刊少年マガジン」で好評連載中、『ダイヤのA』の続編『ダイヤのA actⅡ』。アニメがテレビ東京系列にて毎週火曜日17:55〜から絶賛放映中です!(※2019年5月現在)
そこでマガポケベースでは、『ダイヤのA』の主人公・沢村栄純と青道高校の試合を中心に、歴史を振り返っていきます。
第1回目の今回は、青道高校へ入学した沢村の初試合から、東西予選開会式までの様子をお送りします!
※全編ネタバレとなっております。
青道高校 1年 対 3年
青道高校に入学した沢村の初試合は、第10話から始まった上級生との一戦。
野球部の練習の初日から遅刻するなどトラブルを起こし、一度は投手を諦めざるを得ない状況にまで立たされた沢村が、高校入学後、初めてマウンドに立った試合ですね。
降谷が一球投げただけで一軍昇格となり、沢村としてはとても悔しかったでしょう。
1年生は結果的に1点しか取れませんでした。
しかし、この1点…
3年に圧倒的な点差をつけられ、絶望ムードに浸っていた1年生を沢村が鼓舞。ここで小湊が存在感を出してきます!
小湊が代打、塁に出ていた沢村が全力でホームに帰ってもぎ取った、貴重な1点でした。
ピッチングはまだまだ未完成でしたが、「諦めの悪さ」が評価され、二軍の練習に参加できることになった沢村。エースへの第一歩となった試合ですね。
この後、沢村はクリス先輩とバッテリーを組むことになりました。正捕手・御幸と組みたかった沢村がいじけたため、クリス先輩とは当初、険悪としか言えない状態。
しかし、クリス先輩の二軍に居る事情や背景を知ることによって……
僕はこういう沢村の真っ直ぐなところが好きです。やっぱり見ていて気持ちいい!
沢村は小湊から「夏までに二軍から、2人が一軍入りできる」という情報を聞きますが、自分の持ち味を模索しながら投げた青道(二軍) 対 狛代の試合では、途中でマウンドを降ろされるという屈辱。
天才ピッチャー降谷も日々のケアを怠ったことで降板となり、同じ悔しさを味わいました。
降谷はすでに一軍ですから、沢村とは立場が違うわけですが、無力感は共通しています。
一方、小湊は青道(二軍) 対 朝倉北の試合で大活躍。
そしてついにこの時がやってきた!
青道高校(二軍) 対 黒士館高校
第27話から開始した、東東京の古豪、黒士館との一戦。一軍に上がる2人を選抜するための、最後のチャンスとなった練習試合です。
結果は8-5で青道の勝利。この試合でも多くのドラマがありました。
先発投手、沢村に与えられたチャンスは3回。しかし、沢村の「クセ球(ムービングファストボール)」を捕手・小野は受けきることができず…
1ヶ月、沢村の球を受け続けたクリス先輩に出番が回ってくるんです。
沢村の球を受けることができるのは、二軍ではクリス先輩のみ。ここで捕手交代です。
クリス先輩の活躍により、試合の流れが変わります。
ブランクを感じさせないクリス先輩のクールなプレイにシビれました。
そして、クリス先輩から沢村への「ナイスボール」。
この時の沢村にとって、何よりも嬉しい言葉だったんですよね。今の沢村があるのは(今後も含めて)クリス先輩の存在あってこそと言えるでしょう。
しかし、一軍のメンバーは現状18人。選ばれるのは2人だけ…。
選ばれたのは、沢村と小湊。クリス先輩は、コーチとしてチームに所属することになりました。
この時の沢村のやりきれない心情……「試合に勝ったのは、クリス先輩が居たから」自分の無力さを認識しつつ、前を向かなければいけない沢村の涙にこちらも目頭が熱くなりましたね。
野球もですが、精神的にも沢村を強くする経験だったと思います。
そして舞台は地獄の夏合宿へ。
限界状態のまま、桐生高校との練習試合がスタートします。
青道高校 対 大阪桐生高校
第44話から始まった試合の相手は、去年の甲子園、夏の準優勝を果たしている大阪桐生高校。部員平均の背筋力が180kgを超えるパワー型のチームです。
結果は14-7で青道の負けとなりました。とはいえ、この練習試合で得たものはとてつもなく大きかったですね。
まずは降谷。5回までの登板です。降谷は言わずもがな天才的な投手ですが、スタミナの少なさと球種が直球のみといった問題を抱えていました。
投球数は4回途中で100球、11失点。体力は限界に達し、プライドと気力だけが彼を動かしているように見えました。
転機は、「どうすればこれ以上、点を取られないのか?」と捕手・御幸にアドバイスを求めた時。
当たり前ですが、野球はチームスポーツなんですよね。
例えば沢村は、「ガンガン打たしてくんでよろしくお願いします!」とか言いながら登板します。自分のピッチングで打たれても、守っている仲間がきっとなんとかしてくれると信じて投げるわけですね。
孤高の天才だった降谷には無かった「信頼」。それを試合の中で身を以て知るというアツい展開……!
からの覚醒。
降谷はスプリットを手に入れた!
そして6回表になり、沢村が登板します。試合では初となる沢村と御幸のバッテリー!
「コースが甘い」などと御幸にダメ出しされながらも、強豪校に脅威を感じさせるしなやかなフォームとムービングボール。
桐生高校の監督に衝撃を与えるあたり、沢村が認められていくようで嬉しかったですね。
最後には──
華麗にインコースを決めてくる! カッコイイ……!!
合宿最終日
合宿最終日には、青道・稲城実業・修北3チーム総当たりのダブルヘッダーが組まれました。
ここでの最終スコアは出ていませんが、見所は多かったですね!
まずは沢村、降谷に次ぐ2年の投手、川上。「彼が控えている」という安心感は、その後の沢村・降谷両投手に安心感を与えます。
甲子園への切符をかけて争うことになる稲城実業との試合では、エースピッチャー、成宮鳴が初登場!
スライダー、フォークとそれらを活かすMAX148km/hのストレート。決め球はチェンジアップという恐ろしい投手です。
そして第3試合、修北との試合中──
三年生の投手でありエース、丹波を襲ったデッドボール。
甲子園の予選という大事な場面でのエースの不在。丹波は三年生ですから、高校野球最後のチャンスでもあります。本人にとっても、チームメイトにとっても重すぎる事故。
それでも否応無く、彼らの夏は始まります。
この続きは次回にて。第2回では、夏の西東京地区大会をまとめてお届けします!