『ダイヤのA actⅡ』連載200回記念企画第二弾!
日本一の投手が「エース」を語る!
福岡ソフトバンクホークス・千賀滉大投手に寺嶋裕二先生が直撃インタビュー!
昨シーズン、26試合に先発し2桁勝利、ノーヒットノーラン、奪三振王獲得と日本シリーズ3連覇の原動力となった福岡ソフトバンクホークス・千賀滉大投手。
中学生の頃から『ダイヤのA』を愛読していた大エースに寺嶋裕二先生が直撃インタビュー!! 日本球界を代表するピッチャーが語る「エースの矜持」とは――。
「お前、ピッチャークビだ」の言葉を待っていた!?
――最初に、野球を始めたときのことを聞かせていただけますか?
千賀投手:
小学校の時、父の影響で少年野球チームに入ったのが始まりでした。中学でも軟式野球部に入ったんですが、その頃に身長が26㎝伸びて成長痛で軽い運動しかできなくて。
だから高校でバリバリ野球をするイメージはなかったんですが、それまで野球しかやってこなかったし、「一応、顔を出してみようか」みたいな気持ちで野球部に体験入部して。それで投手をすることになったんです。
寺嶋先生:
投手は千賀選手自身が選んだポジションですか?
千賀投手:
監督の指示です。当時は打つのがすごく好きだったし、ピッチャーの練習ってしんどいイメージがあったので正直あまり乗り気ではありませんでした。
寺嶋先生:
投手としてある程度「イケるかな」と思った瞬間はいつ頃ですか?
千賀投手:
高校1年生の秋頃に130㎞/hくらいの球が投げられるようになって「強豪校でもない学校で130㎞/h出せるやつがいる」と言われるようになったことは覚えてます。
寺嶋先生:
今は情報が多い時代なので、本とか動画とかで投手の研究などはしていましたか?
千賀投手:
バッティングは本を読んだり考えたりしていましたけど、ピッチングについては言われた練習をするだけで、自分からは何もしてなかったです。正直「お前はピッチャー、クビだ」の言葉を待っていたくらいだったので……(笑)。
寺嶋先生:
そこまで?(笑)。当時はけっこう怪我に悩まされていたとも聞きました。
千賀投手:
怪我というか、あの頃はちょっと投げるとインピンチ(筋肉が関節の間に挟まり、痛みが出る症状)で投げられなくなっていたので。
僕は特にルーズショルダーだったのでインピンチになりやすくて。投げられない間はランニングが増えて、それもきつかったですね。
好きなキャラは沢村&降谷! 投手として共感できる部分も多い
──千賀投手は『ダイヤのA』をずっと読んでいただいているんですよね。
千賀投手:
「『ダイヤのA』と一緒に中学、高校と野球をやってきた」くらいの勢いです。「ピッチャーってめっちゃ走らされるじゃん!」という印象も『ダイヤのA』を読んでいたからかもしれません(笑)。
寺嶋先生:
藤浪選手(晋太郎投手・阪神)からも「青道、練習しすぎ!」って言われました(笑)。
千賀投手:
当時、読んでいて一番印象的だったのは、すごいと言われ続けた(前)3年生が甲子園に行けなかったという展開。僕は「これは青道が絶対甲子園に行く!」と思いながら読んでいたので、負けたことがすごく衝撃的で、一気に引き込まれました。
寺嶋先生:
好きなキャラクターは誰かいますか?
千賀投手:
沢村……すごくいいですよね。強さもあれば弱さもあって、がむしゃらで。ああいう貪欲さは誰もが持たなくちゃいけないことだと思うし、とても共感できます。
寺嶋先生:
沢村は作者の僕自身もファンみたいなものですから(笑)。
千賀投手:
でも中学・高校の時は、もう圧倒的に降谷が好きでした。「ドーン!」って球を投げるのがかっこよくて、自分もああなりたいなと憧れていました。
寺嶋先生:
降谷は気持ちが入りすぎて暴走してしまうタイプですね。
千賀投手:
その気持ちもわかるんですよね。チームを支える選手として、やっぱりちゃんとしなくちゃいけないとか、人の期待に応えたいと考えたとき、一気に普段とはまた違う気持ちが生まれてくる。
僕もシーズン中、侍ジャパンで知り合った則本(昂大投手・楽天)さんにそういった相談をしたことがあって、則本さんもそれにちゃんと答えてくれました。
寺嶋先生:
降谷は実力的にもう突き抜けてしまっているから、たぶん他の人に相談もできないんですよ。
千賀投手:
周りが「やっぱり降谷はすごい」という目で見ている分、余計に「俺はもっともっとすごくなりたい」と思うんでしょう。巨摩大藤巻の本郷に影響されてるのを見て、「ああ、その気持ちわかる!」って僕も思いました。
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【応募方法】
詳しくは2/5発売の「週刊少年マガジン」10号をチェック!
【あて先】
〒170-8691 東京・豊島郵便局私書箱174号講談社
週刊少年マガジン「ダイヤのA actⅡ・色紙プレゼント」係
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