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【単行本第1巻大好評発売中!!】『クレイターズシンクス』田中レオン先生&とらほたて先生独占インタビューを大公開!!

『クレイターズシンクス』待望の単行本第1巻大好評発売中!! 今回は、田中レオン先生&とらほたて先生独占インタビューを大公開!!

 

●特別企画!
田中レオン先生×とらほたて先生独占インタビュー!!

学生コンビの持ち込みが即連載化した本作。さらに、なんと2人とも、本作が人生で初めて描いた漫画だという。良い意味で“異常”な経歴を持つ2人の素性に迫るインタビューを敢行!!

 

異色の学生コンビ結成!

担当編集:本日はよろしくお願いします! 本作は「学生コンビの持ち込みが即連載化」という非常に珍しい作品です。まずは、お二人の出会いについて教えてください。


田中レオン:原作担当の田中です。自分からとらほたてさんにX(旧Twitter)でお声がけしました。ずっと漫画を描きたいと思っていたんですが、自分は絵が描けないので文章をひたすら書いていて。誰かこれを絵にしてくれる人はいないかなと思っていた時に、Xでほたてさんのアカウントをたまたま見つけて、イラストだけどちゃんと現実味というか、人の表情が感じられる絵に一目惚れして、勇気を出してそのままDMしました。


担当編集:Xでマッチングというのは今っぽいですよね。ほたてさんはお話を受けてどう思いましたか?


とらほたて:漫画担当のとらほたてです。昔から漫画家になってみたいなっていうのはぼんやりあって、小学生の頃から読み切り作品をあさって、どういう作品が賞を取ってるのか見てたんです。でも、結局一回も漫画を描いたことはなくて、惰性で絵を描いてるみたいな感じだったので、これはいい話が飛び込んできたと思って、「是非やらせてください」とお返事しました。何より絵を好きだと言ってもらえたのがすごく嬉しかったです。


担当編集:その後、田中先生がひとりで持ち込みにいらっしゃいました。当時の心境を教えてください。


田中レオン:とにかく緊張がすごくて。「そんなうまくいくはずがない」と思ってました。行きの電車ずっとオードリーのラジオ聞きながら持ち込み体験記調べてたんですが、いろんなことを言われるって書いてあったので、脳内でひたすら質問のシミュレーションしてました。


担当編集:確かにすごく緊張してましたよね。持ち込んでいただいたのは、本作の原形となる小説でした。


田中レオン:実は、小説を書いたのはこれが初めてで。持ち込み行くって決めてからネットで原稿用紙ダウンロードして、『感異者(クレイターズ)』の設定とか、高校卒業してから大学入るまでの間に考えてたことをまとめました。そしたら本文が30ページと、資料も20ページくらいになっちゃって。今考えるとちょっと多すぎたかなと…(笑)。


担当編集:最初は正直ギョッとしました(笑)。でも、バトル漫画の文字原作の持ち込みって珍しかったし、内容も既に面白かったので、情報量を絞った脚本形式にしてもう一度持って来て下さいとお伝えしました。


田中レオン:後日、修正したものをもう一度持ち込みに行かせていただきました。そしたら名刺をいただけたんです。当時もう大学に入学してたんですけど、大学って小中と違って義務教育じゃないから若干社会の中にいる感じがするじゃないですか。だけど名刺もらってそれ以上に、社会の中にいるって感覚が芽生えてきて。今までにないものだったので面白かったですね。

▲持ち込み脚本。当時のタイトルは『EOM(Emotions of Manの略)』だった。

 

人生初めての漫画制作

担当編集:そこから、新人賞向けの読み切りを作っていこうという話になりました。ほたて先生にとってはこれが人生で初めて描くネームだったんですよね?

 

とらほたて:はい。それこそ『バクマン』とか、色々読んで難しいんだろうなっていうのは覚悟してたんですけど、実際やってみると…ちょっと難し過ぎましたね。最初はこれで合ってるのかも分からないまま、闇雲に描いていました。


担当編集:そうだったんですね。でも、最初にあがってきたネームは、初めて描いたとは思えないくらい読みやすかったです。すごく映像的でスタイリッシュな画面だと思いました。


とらほたて:ありがとうございます!「映像的」というのは読者の方の感想でもよくいただくんですが、自分には実はその感覚はなくて。これは本当に、田中さんの原作ありきの感想なのかなと思います。脚本がすごく映像的に書かれてるので、それを僕が絵に起こしてるだけみたいな感覚ですね。


担当編集:田中先生もそのあたりは意識して書かれているんでしょうか?


田中レオン:そうですね。個人的に、漫画って局所的な映像の流れみたいな、それぞれの場面や時間が連なっていくイメージがあって。自分で漫画の脚本を考える時もそんな感じで映像に起こした方が思い浮かべやすいんですよね。人物の所作とか移動とか、どういう表情で言っているのかとか、そういう映像の流れを分かりやすくほたてさんに伝えられるように頑張って書いています。


とらほたて:めちゃくちゃ伝わってます! 局所的な映像として書いてくださってるので、ここを大きく描いた方がいいなとか、ここに感情が高まってる絵を入れた方がいいなとか、ネームにする時の見せ場がすごくイメージしやすくて、別に「こう描いて下さい」っていう指示は無いんですけど、読めば感覚で分かるみたいな感じがあります。ネームの打ち合わせでも田中さんからキャラの配置や動きについて指摘をいただくことが結構あって、脳内で文字が完全に映像になっているんだなぁ、すごいなぁといつも思います。

▲Memory03:呼び声より。戦闘シーンの躍動感が凄い。


「壮大なドッキリかと」異例の即連載化!

担当編集:抜群にネームが面白かったこともあり、読み切り用に作っていたものをブラッシュアップして、別マガの連載コンペに提出してみませんかとご提案しました。


田中レオン:いきなり連載を目指すことになると思ってなかったので驚きましたが、せっかくだから挑戦してみようかなと。

▲コンペに提出したネーム。連載版の1話とは大きく内容が異なる。

 

担当編集:結果、そのコンペで編集部の高い評価を得て、連載を勝ち取ることになりました。一報を聞いた時はどうでしたか? 


田中レオン:確か、夜八時、九時過ぎぐらいに「少しお電話できますか?」みたいなご連絡があって。もう大学から帰ってきたばっかりで疲れ切った状態だったんですが、お知らせを聞いた瞬間全部吹っ飛んで、自分の部屋をずっと歩き回ったり、ジャンプしながらその後の話聞いてました(笑)。正直、良い結果が来たとしても読み切り掲載くらいかなって思ってたので、連載が決まったっていう言葉を聞いた瞬間に、現実なのかどうかも分からなくなったし、「やったー!」っていうのと、「あ、やばいな」っていうのがどっちもあった感じですね。


担当編集:ほたて先生はどうでしたか?


とらほたて:ほんとに一気に決まったっていう感じで。びっくりする間もなかったですね。でもしばらく時間が経って、夢が叶った嬉しさがこみ上げて来たし、急に責任感が芽生えましたね。これはちょっと本気でやらないとまずいぞみたいな。


担当編集:連載が決まって初めて対面で顔合わせをしましたが、お二人はお互いの印象はどうでしたか?


田中レオン:講談社の前の通りで待ち合わせをしていて。先に自分が着いちゃったんですよ。だからもう余計どういう人が来るんだろうと緊張してたんですけど、階段から上がって来て、笑顔で話しかけてくれて。だから、「あ、心を許せそうな人だ」と思いました。


とらほたて:自分も作品の内容が内容なので、怖い人だったらどうしようってソワソワしてたんですけど、第一印象は、良い意味で思ったより普通の人だっていうのが強かったですね。あと、服がほとんど同じでびっくりしました(笑)。


田中レオン:知らない人から見たら、すごい服合わせにきてる親友みたいになってて、ちょっと恥ずかしかったです(笑)。


担当編集:そして、そこから半年ほどの準備期間を経て、別マガ2024年2月号から連載がスタートしました。周囲からの反響はありましたか?


田中レオン:そうですね。小中高からの友人が、第1話見たっていう感想と、別マガ買ったよっていう写真を送ってくれて嬉しかったです。めちゃくちゃ頑張ろうって思いました。

▲第1話カラートビラ。1ページ目から世界観に引き込まれる。

 

とらほたて:自分は実際にそうやって雑誌が出たり、マガポケで配信されたりするまでは、噓なんじゃないかなみたいな、すごい壮大なドッキリなのかなみたいな想いでいたんですけど、実際に見て、「やっぱり現実なのか」と。そこでようやく本当に連載決まったんだなって実感しました。


担当編集:学生生活との両立は大変ですか?


田中レオン:単位とかは全く落としてないんですけど、つまらない成績というか。ざーっと一直線みたいな。特に高くもなく低くもなくでずっといってますね。強いて言うと英語の勉強が好きです。


担当編集:どういうところが好きなんですか?


田中レオン:英語って、文法とか単語を知れば、その文が読めるっていう、失礼な言い方だけど、なんかそれだけじゃないですか。隠されてるだけで、答えが必ずあるし、意味の無かった文字が文として見えてくる瞬間が好きですね。


とらほたて:いやすごいですね。自分は田中さんより学年上なんですけど、もう…その…落としまくりです…(笑)。


担当編集:大学生活は忙しいと思いますが、お二人はいつ執筆作業されてるんですか?


田中レオン:授業の合間、お昼休みの五十分とか。後は、栃木から東京に通っているので、その時間を使ったりしてますね。次の展開どうしようみたいなこと考えたりとか。


とらほたて:自分は絵の活動というか、作品をXで頻繁にあげたりしてたのは高校生の頃で、大学入ってからはあんまり描けてなくて。特にサークルとかも入ってなかったんです。ひたすらスーパーでレジ打ちのバイトしてて、絵はサボり気味だったんですけど、そこに田中さんからお声掛けいただいたので、心機一転って感じでした。


担当編集:まさに運命の出会いという感じですね。周りの人には漫画を描いていることは言っているんですか?


田中レオン:大学はほとんどずっと一人の友達と一緒にいる感じなんですよ。その人には話していて、他の人は基本知らないと思います。


とらほたて:自分も大学内では特に言ってないですね。趣味で絵を描く、好き、ぐらいは言ってるんですけど。漫画の話はしたことないですね。「読んでる人いるかも?」とドキドキはしてます。

 

今後の展望

担当編集:第1巻が発売され、物語もどんどん展開が加速していくかと思いますが、今後の展望などはありますか?


田中レオン:とにかく楽しく、自分の感情が乗ったまま書いていければいいなと思います。そして、それが読者の方にも楽しんでいただけるものになっていたら嬉しいです。そういう作品を作り続けていきたいと思います。


とらほたて:まだこの作品も始まったばかりでここからどんどん面白くなっていくと思うので、僕の絵も負けないように、もっともっといい絵を描けるように頑張るので、応援いただけると嬉しいです。これからもよろしくお願いします!


担当編集:担当としても楽しみにしています! 本日はありがとうございました。


田中レオンとらほたてありがとうございました。

 

●待望の単行本第1巻大好評発売中!!

 

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