「週マガ」で連載中!砥上裕將先生原作、堀内厚徳先生漫画の『線は、僕を描く』は水墨画を題材にした心温まる青春ストーリー!
本日9月17日は、単行本一巻の発売日!
そんな『線は、僕を描く』を紹介します!
「白いとこに風 吹いてますね」のひと言から動き出す
主人公の青山霜介は大学生の男の子。
イベント設営の派遣アルバイトに精を出すところから物語は始まります。
アルバイト帰りに声をかけてきた不思議なおじいさん。
「一緒にお弁当を食べよう」
いぶかしみながらも、穏和そうな雰囲気と食欲に押されて高級そうなお弁当を食べます。
「何のイベントをやるか知っているかい?」
「いえ…」
「じゃあ、見に行こう。君と私の仲じゃないか」
誘われるがままイベント会場に訪れると、そこには水墨画が!
実はこのおじいさんは水墨画の巨匠・篠田湖山(こざん)。
テレビのCMに出演したり教科書にも載ったりしている有名な人でした。
初めて水墨画に触れた霜介。
どう言ったらいいのかわかりません。
水墨画を見慣れない霜介でしたが、湖山先生をハッとさせるひと言を放ちます。
感じたことをそのまま言葉にできる目を持っていました。
見事な薔薇の絵を見て、描いた千瑛もそっくり言い当ててしまいます。
霜介の素質には湖山先生も驚きの表情を見せました。
弟子入りするよう優しく声をかけてくれた湖山先生。
声をかけたのは霜介の素質を見抜いたからだけではなさそうでした。
湖山先生のお宅にうかがった帰り、湖山先生からこんなひと言を投げかけられます。
水墨画に触れている人の心の動きが見えるシーンです。
霜介を傍でそっと支えてくれる人たち
いつも笑顔で、言葉の節々に優しさを感じる湖山先生。
水墨画を教えるだけではなく、霜介の心の傷に気づいて、見守ってくれます。
一人じゃないと気づかせてくれる、思考も行動も人生のお手本となるような人です。
気が強い千瑛も、時折見せる柔らかい表情にドキリとしてしまいます。
霜介にキツく当たる面もありながらも、姉弟子、水墨画家として自分と向き合い、霜介や周りを見守るとても素敵な女性です。
そしてお友達の古前くんはひと癖あるが友達想い!
普段はお調子者ですが、霜介のことをいつも気にかけてくれています。
良い人との出会い、その声を素直に受け入れる勇気を持つこと。
線を描くことは、自分自身を作り上げていくことでもあるのかもしれません。
そして、青山くんの止まっていた世界は少しずつ動きはじめます!
初めての自炊。
水墨画を思い出しながら「…次は、もっとうまくなろう」。
人生をまた歩き出します。
『線は、僕を描く』は、いま新しい世界に足を踏み入れたいけれどもなかなか自信がもてない。
自分を変えたいと思っているけれども、方法がわからないと思ったことがある方すべてにおすすめの作品です。
きっと世界が少しだけ明るく見えてきます!
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