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マガジンライズ9・10月期結果発表! 5作品がゴールド賞を受賞!

「マガジンライズ」は新人漫画家に向け、毎月開催している新人賞。
今回は9・10月開催のマガジンライズの結果を発表します!

 

▼ゴールド賞(賞金30万円)
『緊急放送』50P
原田 茢美知(18)

好きだった少女は、人間兵器だったー。いじめられっ子2人の、ハートフルラブ。
ヒロインが主人公のために世界を救う。主人公とヒロイン両者の感情がとても良く描かれていて、物語に没入させる力のある作品でした。特筆すべきは要所での演出力の素晴らしさ。絵、コマ割り、セリフすべてが強い力を持っていて、しっかりと読み手が感情を動かされるシーンを作れていたと思います。実力はすでに相当高いので、より画力を洗練させていきながら連載までこのまま突っ走って欲しいと思います。とにかく描いて描いて描きまくってください。今後がとても楽しみです!!

 

『音楽室から出られない』63P
左右じょうげ(19)

S●Xしないと出られない!? 音楽室で明かされていく、先生×生徒の淡い過去。
音楽室に閉じ込められた先生と生徒。まだらな記憶、カウントダウンする首輪…見事な導入でした。セリフのテンポや雰囲気もよくドキドキしました。ただ前半の展開がダイナミックで先が読めなかったのに対し、オチの展開は読めてしまいました。丁寧な伏線の1P目があまりにもヒントになっていたのもありますね。それでも情感動かすラストシーン含め素晴らしい読みきりです。絵も良いと思いますが、更に向上してほしいですね!

 

『さへずり』69P
村井 絵真(17)

人の死を読む少女×謎の流浪人。異端児2人が見つけた、共に生きる道ー。
とある村に流された謎の流浪人。彼が出会ったのは、人の死を予告してしまう少女。彼女の“能力”は一体何なのか、ミステリー的に読ませていく作品でしたが、予想外の事実と結末。構成の巧みさと安堵と切なさが同居する読後感に舌を巻くばかりでした。時代物という、読者からはある種ファンタジーな世界観を説明台詞を使わず読ませていく力も見事。キャラクターの良さやその作家ならではのユーモアなど、再現性の高い面白さを確立できれば言うことなしだと思います!

 

『その女、地雷につき』48P
秋吉 翔平(21)

生きる地雷兵器ー。少女は抗う、自由のために。
軍に所属する不死身の少女と部下の少女の物語。関係性が素晴らしく、2人の少女を応援したくなる良作。また作者のフェチが詰まった個性的な作品でした。お互いを想い合う2人の精神的な成長が物語の主軸となっており、構成も秀逸。ラストの展開に意外性がなかったので、読者を驚かせられるような工夫がもう一つあると良かったと思います。あとは現状の武器である可愛い女の子をレベルアップさせるために、画力の向上に努めてください。

 

『腕相撲』50P
山本 拓未(22)

父と子の勝負は、腕相撲にて!! 腕相撲が繫ぐ、親子の絆の物語。
腕相撲を通して、描かれる父と息子の話。シンプルだが、それ故に普遍的で強固なテーマを扱っており、誰もが心打たれる話になっていると思います。真っすぐな話をグイグイ読み進ませる確かなネーム構成と、無駄を省いた展開力に特に才能を感じました! 欲を言えば、どこか一つ読者の予想を裏切るものがあれば、もっと作品に引き込まれていたと思います。絵も親しみやすい絵柄で方向性は良いと思いますので、このままどんどんうまくなっていって欲しいです!

 

▼シルバー賞(賞金10万円)
『おやすみアンドロイド38』55P
笹宮 にたか(26)

母亡き少年は、アンドロイドとー。異種間同居が照らし出す、愛の意味。
母亡き後、アンドロイドと暮らす少年の話。喪失感を抱えながらもがく二人の心情がしっかり描けており、セリフにもこだわりを感じました! 強いて言えば、主人公の少年が終始受け身で前向きな行動があまり見られないことから、魅力が伝わりづらいキャラになっています。キャラの魅力や、エンタメを意識した作品も是非読みたいです!

 

『マジカル☆アサシン』52P
ぞなもし(21)

暗殺者(男)、魔法少女に!? 指名ミスから始まる、マジカルアクション!!
暗殺者がひょんなことで魔法少女になることに。ポップな設定や軽妙なコメディと、それを生かした怒濤の展開に惹きつけられました! 本来かみ合わないキャラ同士の掛け合いが面白い。最後までそのまま半分コメディのノリで進行しますが、盛り上がり切れなかったのが残念。星と一緒に感動する気持ちになりたかった…!

 

『宇宙人博士』49P
小林 瑛(25)

女刑事×宇宙人マニア博士!! 凸凹バディが追いかける、変死体ミステリー!!
まるで人間の犯行とは思えない変死体の発見から始まる刑事漫画。しかしまさか、捜査で辿り着いた犯人が、本物の宇宙人であるという裏切りには驚かされました。博士が発明した武器と、刑事の身体能力で実際に宇宙人と戦うシーンは、斬新で面白かったです。捜査の展開を追うことが中心だったので、もっとキャラクターを描く意識を!

 

『FAMILIAR』58P
みかんえび(21)

大好きだった先輩が実は悪魔で…。悪魔祓い少女が下す、決断とはー。
この世界でただ一人の悪魔祓い。あまりにも重い責務を背負った少女でしたが、人間らしい喜怒哀楽に満ちていて、その表情全てがすごくお上手でした。心から優しい主人公だからこそ、待ち受ける辛い運命と戦う物語が面白かったです。キャラクターの表情がお上手なので、もっと人物を正面から寄りの構図で、自信を持って描いてほしいです!

 

『悪魔失格』50P
秋門レン(23)

曇り無き眼で何を見るー。孤児悪魔×悪魔祓い、2人の正義の物語。
最強のエクソシストが、魔族の少女を拾うことになって…。ヒロインがとにかく健気で、いじらしくて、かわいらしい。逆に主人公はややプレーンすぎて、驚くような行動やセリフや感情を作れていない気がします。キャラの魅力は読者の予想を裏切るところから始まる、と意識してみてください!

 

▼ブロンズ賞(賞金3万円)
『宇宙ロック』50P
外園 暁(19)

音楽に魅せられた2人の、リベリオンバトル!!
ギター弾きたいJKが宇宙人男子に遭遇。ネームが上手い! セリフ・構図・演出、いちいち気が利いている。絵柄はキャッチーだが、雑に見える箇所があるのが残念。要素過多で展開詰まり気味なので、主題を明確にする意識を!

 

『幸せをギュっと』42P
長宗我部 マリー(20)

窒息顔フェチ教師×ドM落ちぶれJKは巡り会いー。
窒息顔フェチの女教師。設定はインモラルだが、キャラに脱力感がありポップな読み味。絵柄に色気がありキメの表情も良く描けている。意外にしっかり伏線回収しているのもGOOD。あとはコマ割りと構図に拘って欲しい!

 

『鉄鼠の山』45P
ダチョウ(26)

形見の刀で穿つ、バトルアクション!!
画力はまだ練習が必要だなと感じましたが、勢いと迫力があって良かったです。ストーリーについては設定が分かりやすく、話がスッと入ってきました。ただ、最後が急展開過ぎてついて行くのが少し大変でした。

 

『コンフリクトジェラシー』32P
如月 飛鳥(19)

私の恋は、どっちが正解ー?
恋人でも友人でもない微妙な関係性を上手く表現できているなと思いました。ただ、最後が呆気なく終わってしまったのがもったいないと感じました。読了後、読者に何を思って欲しいのかをもっと意識してほしいです。

 

『TOKYOにはゾンビがいる』36P
正野 羽馬(25)

田舎娘×ゾンビ討伐、バトルコメディ!!
田舎上がりの主人公が、ゾンビのいる東京で無双するコメディ溢れるバトル。主人公がとにかく勢いに任せて突き進むコミカルな展開が魅力。ただゾンビの正体や生息分布など、コメディ以外の設定をもっと詰めてみてほしいです!

 

『花に蛇』50P
黒玉 橘(21)

特異体質女子の 周囲で起こる、謎の死の真相は…。
太陽に当たると蛇になる特異体質少女の周りで、変死事件が…。キャラデザや設定はとても良いのですが、綺麗すぎるオチが少し残念でした。もっとキャラの内面を深掘りする意識をしてみてください!

 

『バベル』31P
長崎 陽大(24)

夢追いかける、バトルファンタジー。
謎の塔・バベルの頂点を目指す青年。バベルの世界観設定などは魅力的だが、弟とのドラマにもっと熱さが欲しかった印象。心情変化を丁寧に映したり、もっとキャラの深掘りにも注力してみてください!

 

▼アイアン賞(賞金1万円)
『ムクロ』50P
絵 まゆ(19)

 

『複製人間』52P
小林 誠(19)

 

『スプーンよ!曲がれ!』50P
絵 まゆ(19)

 

『冥界ストラト』54P
阿井 藍(23)

 

『勝鬨スマーク』50P
辛口vanilla(22)

 

『ブラッドライン』54P
浩一風ル(24)

 

『in the hole』56P
円山 幸(19)

 

『春 泳ぐ』54P
桜田夏丸(22)

 

▼ネクストライズ賞(賞金5000円)
『兄の葬式』栗原 優樹(23)
『バックスピン』松館 瑠樹(21)
『ヘタな恋』星来 らいせ(18)
『かわいい君の落とし方』杉浦 七海(25)
『逆の選択』むなぎ(22)
『カタツムリ先輩』五安城 咲(17)
『#狐の神様』黒猫(29)


次回以降、更に上の賞を取ると「ライズボーナス」として段階ごとに+1万円贈呈!

 

●作画部門 才気あふれる絵を放つ英傑!!

▼シルバー賞(賞金10万円)
のぞあり(23)

 

●ネーム部門 心動かすストーリーの俊英はこちら!!

▼シルバー賞(賞金10万円)

『ネクロマンサー』57P
こーちゃん(22)

霊を相手にアイドル活動する主人公の女の子が魅力的な作品でした。主人公の信念は芯が通っていて、キャラクターとしての個性が際立っている点が好印象でした。ホラー×バトル漫画として、怖さもアクションの格好良さもしっかり読者に伝えられているのも良かったです。主人公を裏切る霊たちをもっと露悪的に描ければ、終盤の霊を殲滅する気持ち良さが強調されたと感じました。

 

『水曜レイトショー』18P
島くん(25)

登場するキャラたちが魅力的で、短いページ数の中で人間性をとても感じられました。モノローグの使い方がしっかりとしており、感情面が丁寧に描けていたような気がします。会話メインでキャラが愛されるように描くだけの表現力があり、2人のコミュニケーションが素敵でとても良かったです。キャラの解像度が高く、このまま長編で読んでみたいと思いました。

 

たくさんのご応募ありがとうございました!
さらに進化(ライズ)した投稿お持ちしております!!

 

マガジンライズ12月期は12月31日締め切り!! ※当日消印有効

皆さまからの投稿をお待ちしています!
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