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少女の辿る道は “血みどろ”となる!! 『ジュミドロ』「ふつう」を知らない少女・ラムネの不思議な魅力!

突然ですが、みなさん!
「普通」ってどういう意味?
と質問されたら、なんと答えますか?

 

辞書には――
「特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。通常。一般に。」
といった意味であると説明されています。

この説明で意味が伝わる人は、詳しく説明できなくても「普通」の概念自体は理解している人といえるでしょう。

 

「普通」とは「各自の考える“基準”となるもの」ですから、その人が選択してきたことや蓄えてきた知識、他人との比較など、さまざまな経験をもとに形成されます。

 このたび紹介するファンタジー作品、痛心と爽快の中世アクション『ジュミドロ』主人公・ラムネは、そういった経験を積めるような環境で生きたことがなく、みなさんにとっての当たり前が当たり前でない、「普通」を知らない少女なのです……!!

 

今回は、特殊な環境で生きてきたラムネの不思議な魅力に焦点を当てて紹介!
まずは『ジュミドロ』の物語を通して、ラムネの魅力に迫ります!!

 

●『ジュミドロ』はこんなお話

2名の剣闘士が互いの生死をかけて戦うコロッセオ。

 

そんな過酷な場所で「不敗の剣」と謳われ、剣闘士の頂点に君臨しているのが、小柄で華奢な少女・ラムネです!!

 

ラムネは小柄な体格を不利ともせず――

 

大きな剣でズバッと敵を真っ二つ!!!!

 

ラムネにとって、命のやり取りは日常茶飯事。目の前の敵を斬ることは当たり前なので、敵を殺すことに迷いはありません!!!

そんなラムネが奴隷として商人に買われ、コロッセオから出ることになったのですが――

 

ラムネを乗せた馬車が事故に遭い、思いがけず自由の身に!!!

 

生まれて初めて見た“外の世界”は、闘技場での生活しか知らないラムネにはわからないことだらけ!!

 

「スープ」は、冷まさなければ「あつい」こと――

 

お店のパンを食べるには、「おかね」が必要なこと――

 

「おや」がいること――
常識を知らなすぎるラムネは戸惑いつつも、いろいろな人と触れ合いながら「ふつう」を学んでいきます!

 

でも、人を斬ってはいけないことも、人を殺してはいけないことも知らないラムネ。
わかっているのは“「敵」は斬る”ということ……。
向けられた剣には、剣で応えることしかできません!!

 

「敵」と認識した相手は容赦なく一刀両断!!!!!

 

剥き出しの剣のような少女が辿る道は赤く染まり、“血みどろ”となってしまうのです……!!

 

自由を手にしたラムネがどんな人生を歩むのか!? さまざまな人々の影響を受けて日々成長していくラムネのこれからに注目です!

 

ここからは、ラムネの不思議な魅力について迫っていきましょう!!

 

●ラムネの不思議な魅力① どんな攻撃も初見で即対応!? 規格外の戦闘スキルに驚愕!!

ラムネの魅力として真っ先に挙げたいのが、やはりバトルシーンでの活躍!!! 屈強な男ですらいとも容易く倒してしまうラムネの強さを知れば、誰もがラムネの虜になること間違いなし!!

小さい身体に似つかわしくない重そうなブロードソードを片手で楽々とふるい、一気に間合いを詰めて敵を瞬く間に斬り裂くのが、ラムネの基本戦術!

 

この見た目と戦い方のギャップが堪りませんよね!!

 

そこに、静と動のバランスを意識した作者・瀧宏一先生のセンスあふれる魅せ方が合わさることでテンポよくバトルが展開し、読んでいて気持ちいいんです!!!

 

そして、ラムネの圧倒的な強さを支えているのが、並外れた身体能力!
剣を片手ですばやく振れる腕力や、一瞬で間合いを詰める脚力――

 

2mを超えるジャンプも可能で――

 

握力も強く、剣を握っている相手の拳を握り潰して剣を奪ったことも!!!

 

そう! ラムネの身体能力は、控えめに言って“化け物クラス”なんです!!!!

 

もちろん、戦闘技術と状況判断も超優秀!!

敵の攻撃を剣の柄で受け流したり――

 

剣が折られても、折れた刃の根元を布で巻き、即席二刀流で対抗したり!

 

ラムネに常識は通用しません!! その時できる最良の答えを導き出し、ピンチをチャンスに変えるのです!!!

そんなラムネと敵対するのが「指輪騎士」と呼ばれる者たち!!!
指輪騎士は特別な力を宿した指輪を身に付けた強者で、凍らせる炎や、触れたものを泥のように変える効果など、指輪ごとに異なる能力を持つ厄介な者たちです。

 

成り行きで、指輪騎士の1人・レニーの腕を斬り落としたため、ラムネは指輪騎士たちから命を狙われる羽目に……。

 

そんな特殊な能力を使う指輪騎士に、一般の剣士は太刀打ちできないと言われていますが、ラムネは違います!!!

 

“初見殺し”といわれる指輪の謎めいた能力すらも――

 

“初見で見切る”ズバ抜けた戦闘センスの持ち主!!!!!
ラムネはどうしてこんなにも強いのでしょうか……?

 

その答えはまだ語られていません。
ラムネの過去が非常に気になりますね!!

 

●ラムネの不思議な魅力② 「ふつう」を知った時のリアクションが可愛すぎ!!

時折覗かせる子どもらしいリアクションもラムネの魅力の1つ!
初めて知る、さまざまな「ふつう」に対するラムネの新鮮なリアクションに衝撃を受けたり、ツッコミを入れたりしながら読むのが楽しいんです!

例えば、怖いものなんてなさそうなラムネですが、実は虫が大の苦手。
幼虫を見つけた時は腰を抜かすほどビックリ!
虫に狼狽える様子が年相応の女の子らしくて「普通っぽい一面もあるのね!」と安心したと同時に、なんだか癒されました!

 

魚もちょっと苦手みたい……(笑)

 

不味いものを食べた時のリアクションもなかなかキュート♪
「山菜は美味しい」と知ったラムネが道端の雑草を山菜と勘違いして食べちゃったのですが、あまりの不味さに右往左往……!!
「なんじゃこりゃー!」って表情が微笑ましいですよね! 「草」は、全部「美味しい山菜」だと思っていたようで、戦闘以外の知識が乏しいラムネらしい失敗談です!

 

食べ物といえば、「パンと冷たいスープ」しか知らないラムネ。そんな彼女が見たこともない豪華な料理を食べた時のリアクションも必見です!! 

 

どんな料理でも、つかめるものは手づかみでかぶりつくのがラムネの食事スタイル!!!
熱々の料理を「ハフハフ」しながら食べる仕草が堪りません!!

 

初めて食べる厚切りのお肉を、小さなお口をいっぱいに開けて頬張るラムネも可愛すぎます♪

 

そして、よほど驚いたのでしょうか!? あまりのお肉の美味しさに椅子から転げ落ちてしまったラムネ!!
ラムネにとって、お肉の美味しさがどれほど凄いものだったのかが伝わるナイスリアクションです!!!
もちろん、転んでもお肉は絶対に離しませんよ(笑)

 

無我夢中で料理をがっつく様子も最高にプリティー♪ 可愛すぎて、ずっと眺めていたいです!!

 

また、相手が使った難しい言葉を理解できずに戸惑う仕草も愛らしくて、ほんわかしちゃいます!

 

みなさんもぜひ、バトルシーンの緊張感漂うラムネとは異なる、素のラムネが垣間見られる可愛らしい一面にほっこり癒されちゃいますよ♪

 

●ラムネの不思議な魅力③ 人との交流で変化・成長していくラムネから目が離せない!!

人との触れ合いの中でいろいろなことを学び、成長していく姿こそが、ラムネの最大の魅力!
剣闘士の時は目の前の敵を倒すことだけを考えていたラムネが、少しずつ人間らしさに目覚めていくところに注目です!!

外の世界でラムネが最初に出会ったのは、山の中に独りで暮らす老婆。
老婆の優しさに触れ、ラムネは「ずっと、ここに居たい」と思うのですが――

 

襲ってきた山賊を殺したラムネに老婆は恐怖し、追い出される羽目に……。この時、ラムネは「人を殺すと嫌われることもある」と学びました。
そして、老婆の拒絶はラムネのトラウマとなり、心に深いキズを残したのです……!

 

 
辿り着いた街で大領主の息子で指輪騎士のレニーとトラブルになったラムネ。命を狙われる危険な状況に救いの手を伸ばしてくれたのが、行動を共にすることになる頼れる味方・スノウです!

 

何もわからないラムネを導いてくれるので、ラムネはスノウに全幅の信頼を寄せるように!!(スノウには、自分の目的を達成するためにラムネを利用したいという下心もありますが……)
誰かを信じたり、頼ったりすることと無縁な場所で生きてきたラムネにとって、スノウとの出会いは吉となるのか、凶となるのか……。
それほどスノウはラムネに大きな影響を与える存在なんです!

 

街では「ともだち」もできました!! 裕福な家庭で暮らす少女・テオがラムネに興味を持ったことがきっかけで仲良くなったのです。
初めてできた、「うれしい」と「おいしい」を一緒に思える「ともだち」と過ごした「たのしい」時間は、大切な思い出としてラムネの心に深く刻まれたのです!!

 

テオとの時間がよほど楽しかったのか、帰る時には拗ねる様子も。
他人に興味を示さなかったラムネですが、テオと触れ合うことで、人に対する関心が芽生えたようです!

 

しかし、そんな幸せはすぐに終わりを迎えることに。指輪騎士たちの捜索から身をかわすため、スノウから街を出ることを提案されたのです。

 

 

街に残るとテオが危険な目に遭うと理解したラムネは、テオを失いたくないと強く思い、街から出ることを決心!
テオが死ぬことを想像することで、ラムネは初めて“死”というものに正面から向き合い、考えるように!!

 

たくさんの人々と交流を重ねることで、戦ってパンを食べるだけのシンプルだったラムネの日常が彩りを増してきました! 少しずつ主体性も出てきて、これからラムネがどんな人生を歩んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみです!!

 

ところで、ここまで読んで、結局「タイトルの『ジュミドロ』ってどんな意味なの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?

 

瀧宏一先生によると――
『ジュミドロ』とは、タイトルに“最低で最高”みたいな、良い意味と悪い意味を持たせたくて、「血みどろ」をベースに、祝福の意味を持つ「寿(ジュ)」を当てはめて作った造語。

 

そんな独創的な世界観を生み出す瀧宏一先生の『ジュミドロ』インタビュー記事では、いまご紹介したタイトルの由来のほかにも、本作に対するさまざまなこだわりが語られています。まだ読んでいないという方はぜひ、下のリンクからご覧ください!!

 

▼瀧宏一先生の『ジュミドロ』インタビュー記事はコチラ!

pocket.shonenmagazine.com

 

以上、ラムネの不思議な魅力についてお届けしました!

 

純粋無垢なラムネの行動が予想外の展開へと発展することが多く、他の作品では味わえない面白さを生み出している本作! まだまだ知らないことだらけのラムネが紡ぐ成長物語の行く末は!? オンリーワンの魅力が光る中世ファンタジー『ジュミドロ』を、ぜひマガポケでチェックしてみてください!

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●『ジュミドロ』単行本第3巻、好評発売中!

www.kodansha.co.jp

 

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