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13人の子どもの死体が示す真実とは―― 『降り積もれ孤独な死よ』猟奇的な事件のカギを握る4人

累計100万部超の大ヒットクライムサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』を手がけた原作・井龍一×漫画・伊藤翔太コンビによる最新作、『降り積もれ孤独な死よ』。

とある屋敷で起こった猟奇的な事件と、それに対峙する人たちを描いた衝撃のノワールサスペンスです。

 

●『降り積もれ孤独な死よ』はこんなお話

物語の舞台は、2006年の日本・Y県――。

 

主人公は、Y県警の刑事・冴木仁です。

 

丘の上にある大きな屋敷で発生した窃盗事件の現場に駆け付けた冴木は、屋敷に一人で暮らす家主・灰川十三と連絡が取れない中、現場検証を進めていきます。

屋敷はきれいに掃除されていますが、冴木はどこか違和感を覚えます……。「我が子を食らうサトゥルヌス」の贋作に、家中に飾られた造花、複数人の子どもが住んでいた形跡、そして――

 

タイトルの書かれていない真っ黒なパッケージのDVD。

 

冴木がDVDを再生すると、そこには――

地下室に監禁されていた子供たちの死体が、部屋の隅に積み上げられていました……。

 

そして、飢えに耐えられなくなった子どもが死体にかぶりつく、衝撃の映像が収められていたのです……。

その映像をもとに屋敷を捜査したところ、地下室から子ども13人の遺体を発見。
県警は「逮捕・監禁」と「死体遺棄」の容疑で、屋敷の家主である灰川十三を指名手配します。

 

さっそく捜査を開始する冴木たちの前に、ひとりの女性が現れます。
彼女の名は、蓮水花音。

 

灰川のことを「父」と呼ぶ花音は、「父は犯人ではない」と断言します。

花音の証言によると、屋敷では花音を含めた19人の子どもたちが灰川と一緒に暮らしていたそう。そこで暮らす子はみな、虐待や育児放棄によってまともな生活を送れない子どもたちでした。

 

花音から手渡された灰川と19人の子どもたちが写った集合写真を見た瞬間、冴木はその中の一人に目を止めます。なんと、冴木の異母弟である瀧本蒼佑が写っていたのです。

 

捜査の結果判明した遺体の身元は、19人の子どもたちのうちの13人。
2年にわたる犯行から生き残ったのは、花音と蒼佑を含むたったの6人です……。

 

服役中の神代タケル以外の5人は、口を揃えて同じ供述をします――

「灰川十三は犯人ではありません!!」

 

しかし、子どもたちが無実を信じる中、灰川はパトロール中の警官にあっさりと身柄を拘束されてしまうのです……。

 

灰川は本当にこの事件の犯人なのでしょうか……。

 

というわけで今回は、謎の多い灰川邸事件のカギを握る人物を紹介していきます。

 

●「灰川邸事件」の人物相関図

 

●事件と暴力衝動に向き合う―― トラウマを抱える刑事・冴木仁

普段はお調子者のように振る舞うことの多い冴木ですが、この事件の容疑者・灰川に対しては怒りを露わにしています。

 

なぜなら――

冴木自身も、幼少期に父親から壮絶な虐待を受けていたから。
虐待の苦しみを知っている冴木は、子どもたちを傷つけた灰川を許すことができないのです。

 

虐待の経験は、父親から離れてもなお、冴木の心を蝕んでいたのです。

長い間過去のトラウマや後悔に悩まされていた冴木ですが、花音と捜査を続ける中でようやく救われ始めます。

 

事件と対峙する中で、自らの内面に向き合い始めた冴木。
彼がトラウマを克服する日がくることを願いつつ、事件の行方を見守りたいと思います。

 

●猟奇事件の犯人か、子どもを守る救世主か―― 謎多き“お父さん”・灰川十三

「灰川邸監禁死体遺棄事件」の容疑者として指名手配された灰川。剃り上げた頭に全身黒づくめの服、夜でも外さないサングラス、そして顔の半分を覆う大きな傷……
その風貌は、幼い頃の花音曰く「死神」。

 

見た目は恐ろしい灰川ですが――

 

恵まれない子どもたちに救いの手を差し伸べ、生きる術を教えていたというのです。屋敷では19人の子どもたちを育て、みんなから「お父さん」と慕われていました。

 

しかし、4年前に突然、人が変わったかのように家族全員を遠ざけはじめたそう。

 

家族は離れ離れになってしまいますが、それでもなお子どもたちから慕われています。灰川と子どもたちの“家族”の絆はそれほどまでに強いものだったのです。

 

謎の多い人物・灰川。
灰川はなぜ子どもたちと暮らしていたのでしょうか。そして4年前、灰川の身に何が起こったのでしょうか……。

 

●父の無実を信じて事件を追う―― 灰川を慕う美女・蓮水花音

冴木の前に現れた美女、花音。

 

幼い頃、育児放棄によって食事をとることもままならない日々を送っていた花音は、

 

偶然出会った灰川に屋敷へと招待されます。

 

その屋敷で同じ傷を持つ子どもたちと暮らすようになり、花音ははじめて“家族”のあたたかさを知ったのです。

 

だからこそ、花音は「灰川は犯人ではない」と頑なに信じています。

 

 

その強い思いから、冴木とともに捜査を続ける花音。

 

事件を追ううちに、冴木との関係にも変化が……。2人の関係の進展からも目が離せません。

 

●DVの連鎖に抗う青年―― 生き別れた冴木の弟・瀧本蒼佑

灰川のもとで暮らしていた19人の子どものうちの一人であり、冴木仁の異母弟である蒼佑。

 

父親の葬儀で冴木と再会したときは、自分を置いて逃げた冴木に恨みをぶつけていましたが……

 

 

事件を受けて冴木が家を訪れた際には、久しぶりの再会に喜びます。

 

父親の暴力から解放され、母親と平和な暮らしを送っているかに思われましたが―、

蒼佑にも何か秘密が……?

 

蒼佑を含む生き残った子どもたちは、事件と何か関わりがあるのでしょうか……。

 

13人の子どもの死体が発見された衝撃の事件。事件の裏に、どのような真実が隠されているのでしょうか――。
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