テレビ東京系列にて、毎週火曜日17:55〜アニメ絶賛放映中の『ダイヤのA』続編『ダイヤのA actⅡ』。(※2019年5月現在)
『ダイヤのA』の主人公・沢村栄純と青道高校の試合を中心に、歴史を振り返る本連載、第3回目は夏の西東京地区大会の準々決勝〜決勝戦までをお届けします!
※全編ネタバレとなっております。
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青道高校 対 薬師高校
大本命と思われていた名門・市大三高を破って勝ち上がってきた薬師高校との一戦、準々決勝が始まったのは第97話からでした。結果は8-5で青道の勝利。
この試合も手に汗握る展開でした…。
本戦の脅威は、1回でも多く打席が回ってくるよう、1番バッターを志願した怪物スラッガー轟雷市!!
「金のなる木」と掘られたバットが印象的だった轟。一回表から──
叩きつけてくる!!
轟を筆頭に、薬師高校は降谷の得意な高めストレートを上から叩く形で狙ってきます。準々決勝にもなると、相手チームに分析されているのがわかりますね。
対して青道は……
御幸センパイかっけえ。
伊佐敷センパイ(純さん)もかっけえ。
そして──
降谷の成長! チームメンバーとの絆が深まっていく様子に感極まりました…。
4回からは沢村の登板!!
ユル〜い空気からの……
この本気。シビれる…!!
しかし、これで終わる薬師高校ではありませんでした。
3回裏にしてエースが登場します。
真田の武器は打者の手元で突然曲がる変化球、カットボール。これまで打席でも数々のピンチを救ってきた御幸センパイが詰まらされ、まさかのゲッツーを取られました。
とはいえ沢村も絶好調!!
打席が再度、轟に回ってきた際には監督に「この回はお前に任せる」と言われるほどに。
しかし、そこを轟に打たれてしまいます。
そう上手くはいかないですね…。心を乱し、思うようにピッチングできないまま沢村は降板。
投手は川上センパイを経て、
8回表。エースピッチャーの帰還です…!
チームの勝利を左右する、重要な場面。そこを任されるエースという存在。
「エース」の重みや、選手ひとりひとりに掛かるずっしりとしたプレッシャーが、読み手にまで伝わってくるような試合でした。
青道高校、ベスト4進出!
青道高校 対 仙泉学園高校
第124話から始まった準決勝。8-3で青道は勝利しました。
強敵は「青道に入りたかったが、声がかからなかったために仙泉に入った」という長身投手・真木洋介。
青道チームの投手は、全試合投げていた降谷を休ませ、丹波・川上・沢村の3人で担うこととなりました。
この試合、選手はもちろんなのですが、監督同士の間接的な戦いが描かれているのが面白かったですね。
選手を信頼しない仙泉の鵜飼監督と、選手を信じて任せる青道の片岡監督。それだけでなく、戦い方も対照的なんですよね。
監督の采配という、これまでとはまた違った観点から試合が展開されているのが面白い! 読み返したくもなりますね。
そして片岡監督の「信頼」から一年にも関わらずエースの代打として起用された小湊。
6回表ツーアウト満塁という、僕なら逃げ出したくなるような打席です。
ここ決めてくる小湊ーーー!! 監督の信頼あってのこのバッティングは本当胸が熱くなりますね!!
6回裏には沢村が登板。初球はストライクでしたが、2球目にフォアボール、次はライト前に抜けるボールを打たれてしまいました。
痛快…!! ピンチな場面にも関わらず黙って頷く片岡監督の、選手たちへの信頼感がまたアツい…!!
しかし、鵜飼監督にも想いがあるという。
選手に良いプレーをしてほしい。悔いの残らない試合にしたい。その気持ちは同じなんですよね。やるせないです。
とはいえ青道高校はこれで3年ぶりの決勝進出となりました!
稲城実業 対 桜沢高校戦を経て、決勝戦が始まります。
青道高校 対 稲城実業高校
三年生の想いや努力が描かれた後、ついに第149話から始まった因縁の稲城実業との試合。この試合の結果はみなさんご存知のことと思うので、最後にしましょう。
投手は先発、降谷。2番手、丹波。川上と沢村は様子見でした。
立ちはだかるは稲城実業エース、成宮鳴。
実力者揃いの稲城実業選手たちの中でも、とくに恐ろしい選手です。
しかし、青道もこれまでの試合で着実に成長してきたわけで。
仲間への信頼を口にするようになった降谷。
(…とは言いつつ絶好調!!)
三者凡退を成し遂げた降谷に対し、素直に「ナイスピッチ」と声をかける沢村。
それでも、圧倒的な稲城実業エース・成宮。
稲城実業バッター・山岡にホームランを打たれる丹波。
小湊(兄)の足の不調。
この試合にかける選手たちの想いが計り知れない……。
最後の夏、エース・丹波の覚悟。
7回裏から登板した沢村も、好プレーを見せます。
8回表、ライト前ヒットを打った降谷に続き──
絶妙なバントも見せます。
小湊兄弟の絆や……
託される4番、キャプテン……。
そして9回裏。甲子園まで、あとアウト1回という時です。
力んだ沢村がデッドボール。このデッドボールは、のちの沢村に強い影響を及ぼしました。
投手が川上に交代しつつ……
結果は、延長戦に突入しながら稲城実業の勝利となりました。
青道は予選敗退。
三年生にとって最後の夏が、終わりました。あと、アウト1つだったのに。それだけで夢の舞台に立てたのに。
三年生、引退。新チームの構築が始まります。