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『ダイヤのA』寺嶋裕二先生がリモート突撃取材! サイ・ヤング賞候補前田健太投手インタビュー 前編

f:id:magazine_pocket:20201026200420j:plain白熱! 青道vs.市大三高戦記念インタビュー!
前編はコチラ

 

寺嶋裕二先生がリモート突撃取材!
サイ・ヤング賞候補前田健太投手(ミネソタ・ツインズ)に聞く“ベースボールの最前線”!!

 

PL学園卒業後、広島東洋カープに入団。
翌年にはエースナンバーの背番号18を受け継ぎ、チームの大黒柱になった前田健太投手。2016年に渡米、MLBでさらなる飛躍を遂げた前田選手が考える〝エース〟の役割とは?

高校最後の夏を前に投球フォームをまさかの大改造!!

前田選手:
お久しぶりです!

 

寺嶋先生:
お久しぶりです! 以前、取材でお会いしたのは2010年頃になりますね。

 

前田選手:
そんなに経ちますか。

 

寺嶋先生:
そうなんです!
前回のインタビューで印象的だったのは、「アウトコースには最初から自然と投げられた」「手のひらはそんなに大きくない」という話でした。

メジャーに行くと日本とのボールの違いに苦戦するとよく聞きますが、前田投手はどうでしたか?

 

前田選手:
滑らない日本のボールと比べると、確かにアメリカのボールは投げにくく感じるんですが、僕は「ここではこのボールで野球をする」と、比較しないようにしていたんです。なので、ボールで苦戦したことはほとんどなかったですね。

 

寺嶋先生:
ボールによって変化球に影響もありそうです。

 

前田選手:
そうですね。

最初はスライダーが抜けてしまったこともありましたが、チェンジアップやツーシームはアメリカに来てからの方が大きく変化するようになったので、いい影響もありました。

 

――『ダイヤのA actⅡ』では今、主人公の沢村が2年生になって夏の都大会を戦っていますが、前田投手にとって高2の夏はどんな時期でしたか?

 

前田選手:
自分が甲子園に行きたいのはもちろんですが、それ以上に、先輩たちを甲子園に連れていきたいという思いが強かったです。ピッチャーは試合の勝敗に大きく関わるので、「自分が打たれれば、3年生の夏が終わってしまう」というプレッシャーが大きかったです。

 

寺嶋先生:
今、対戦している市大三高の天久は、前田投手のフォームを参考にさせてもらっています。それでずっと気になっていたんですが、けっこう重心が高いフォームで投げられていますよね。これはいつ頃からで、誰かに直されそうになったことはなかったんですか? 

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天久の投球フォームはマエケンがモデル!

 

前田選手:
直されるというよりは、高校3年の春にフォームを修正して、今のように重心が高くなったんですよね。

 

寺嶋先生:
そうなんですか?

 

前田選手:
それ以前は、右膝にマウンドの土が付くぐらい体を沈み込ませるようなフォームで投げていましたね。でもあまり球速が伸びなくなって、今のフォームに変えたんです。

人にもよりますが、僕の場合は体が沈み込んでしまうと、ボールにパワーが伝わりにくかったみたいで。

 

寺嶋先生:
高校最後の夏を控えてフォームを改造するのって、かなり勇気がいりそうですね。

 

前田選手:
最初は重心が高くて、自分でも違和感がありました。でも、高校1年の時に甲子園に出て注目されて、球速も140キロちょっとは出ていたんですけど、その後、伸び悩んで結果が出せなくなっていたんです。

だから「このままじゃまずい!」という気持ちのほうが強かったです。それでとにかくスピードを出すことを考えて行き着いたのが、今の歩幅を狭くしたフォームだったんです。

 

寺嶋先生:
やはり今のフォームにたどり着くのにも理由があったんですね。面白いなあ。

 

リモート取材こぼれ話

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『ダイヤのA』初となるリモート取材。前田健太投手は自宅から、寺嶋裕二先生は編集部から参加! 画面越しに10年ぶりの再会!
約1万km、時差14時間のハンディを乗り越え、取材は大盛り上がり!

 

後編はコチラ

 

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