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特別対談! 『シャングリラ・フロンティア』原作、硬梨菜先生特別対談!! WEB小説から広がる世界!!

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『シャングリラ・フロンティア』第1巻発売記念!特別対談!!

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』作者、大森藤ノ先生
『シャングリラ・フロンティア』原作、硬梨菜先生

WEB小説から広がる世界!!

「週刊少年マガジン」での連載開始から早くも大反響を呼んでいる『シャングリラ・フロンティア』。今回、待望の第1巻発売を記念して、原作者である硬梨菜先生と『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』作者、大森藤ノ先生との夢の対談が実現! お互いの作品やWEB小説の魅力を語りつくす!!

 

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大森藤ノ先生
4回GA文庫大賞受賞後、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』でデビュー。同作品は、アニメ化、ゲーム化など幅広いメディア展開を見せる。「別冊少年マガジン」2021年1月号より、原作として『杖と剣のウィストリア』(漫画:青井聖)を連載開始予定。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の最新、第16巻は10月15日(木)発売予定!

ga.sbcr.jp

 

 

 

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硬梨菜先生
2017年より「小説家になろう」で『シャングリラ・フロンティア』を連載開始。VRゲーム部門では、全5期間で第1位を獲得。その後、2020年より「週刊少年マガジン」にて同作品をコミカライズ連載開始(漫画:不二涼介)。単行本第1巻の通常版・特装版が10月16日(金)に同時発売する。

kc.kodansha.co.jp

 

硬梨菜先生、歓喜!!
お互いの作品を語り合う!

――硬梨菜先生は、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(以下『ダンまち』)の大ファンだと伺いました。

 

硬梨菜先生:
今回のお話をいただいた時はとても嬉しかったです。
『ダンまち』は自分の愛読書であり、『シャングリラ・フロンティア』(以下『シャンフロ』)を作るにあたって、多大な影響を受けた作品なんです!

 

大森先生:
本当ですか! うわぁ、嬉し恥ずかしい……!!

 

硬梨菜先生:
『シャンフロ』内でなかなか「ダンジョン」が出ないのは、『ダンまち』と比肩できるものを書ける気がしないからです(笑)。

他にも、『ダンまち』には「ミノタウロス」が度々出てきますよね。物語に大きく関わるわけではないけれど、主人公の中では大きな割合を占めるモンスターで、そういう存在が作品の中にいてもいいんだと思えたのも衝撃でした。

実は、漫画版ではまだ出てきていないですが、『シャンフロ』にもそういった存在のモンスターがいるんです。

 

大森先生:
例のサソリですね……!!(笑)。

自分が『シャンフロ』を読んで感じたのは、「文章力のかたまり」だな、ということです。細かな設定があるから説明部分が多いはずなのに、とても読みやすくて。キャラクターも立っていて、バトルシーンも迫力があります。

どこをとってもハイレベルな作品だなぁと。読者の方々の反応を見ていると、一つの作品というより、まるで一つの世界を作っているような、それほどに壮大で感動しています。

 

硬梨菜先生:
ありがとうございます!

 

大森先生:
『シャンフロ』だと、クソゲーのラインナップも秀逸ですよね。『便秘』とか『ピザ留学』本当に大好きです!(笑)。どうやったらあんなアイデアを思いつくんですか?

 

硬梨菜先生:
クソゲーに関しては、基本的に別の作品を考えていてボツにしたアイデアをゲーム化しているんです。どんな企画にも良い面と悪い面があると思うのですが、その悪い部分を膨らましていったら、ある意味面白いものができたという感じですね。

 

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バグまみれの格ゲー、通称『便秘』は原作ファンからも熱狂的な人気を誇る。

 

――それぞれの創作スタイルを教えてください!

 

大森先生:
自分の場合は、朝起きてから正午までが勝負の時間帯ですね。そこで集中して執筆するようにしています。硬梨菜先生はどうですか?

 

硬梨菜先生:
基本的にスマホで執筆しているので、家で映画やアニメを観ながら執筆することが多いです。

 

大森先生:
そうなんですか!? 何かをしながら執筆できるのはすごいと思います。そういうスタイルだと、ストーリーはどうやって考えているんですか?

 

硬梨菜先生:
自分の場合は、書きたいシーンありきですね。

細かなプロットはあまり作らないのですが、話の展開ごとにクライマックスをまず考えておいて、そこに繫がるようにモンスターの出現や、サンラクと他キャラの絡みなど、各パートを作っています。

 

大森先生:
自分も同じかもしれません。

「主人公が誰かを守るために戦う」など、書きたいシーンがあって、逆算しながら作ることが多いです。物語の道筋を見失いそうになるとプロットに戻って方向性を再確認する、というイメージですかね。

 

硬梨菜先生:
『ダンまち』は神と人間など多彩なキャラクターも本当に魅力的だと思います! 主人公(ベル・クラネル)はどうやって生まれたのですか?

 

大森先生:
ちょっと特殊かもしれないんですが、『ダンまち』は「ミノタウロスとの戦闘」ありきだったので、そこからミノタウロスと戦うならどんな主人公がいいだろうと試行錯誤した結果、「ベル・クラネル」が生まれました。

こういう言い方は誤解を招くかもしれませんが、たぶんミノタウロスから生まれた主人公ですね。硬梨菜先生はいかがですか?

 

硬梨菜先生:
自分は「バカ」を作ろうと思ったんです。

 

大森先生:
「バカ」ですか(笑)。

 

硬梨菜先生:
楽しくバカなことをやれる主人公にしようと思っていて、それならまず見た目から面白い奴にしようとした結果、鳥頭の「サンラク」が生まれたんです。

ゲームで遊ぶとき、頭だけ装備をつけてあとは裸という、いわゆる「ネタ装備」といったものがあると思いますが、それがヒントになりました。

 

大森先生:
なるほど! 確かに主人公としてはかなり珍しい見た目ですよね。

でも個人的にはとても好きだし、「これはズルいな!」とも思いました(笑)。「サンラク」を動かすときに気をつけていることはあるんですか?

 

硬梨菜先生:
彼を「成長させないこと」ですね。

サンラクはゲーマーとして物語が始まった時点である程度完成しているので、何があっても揺るがないキャラクターにしたいと思っています。どんな残酷な敵であっても、強大なボスであっても、彼はあくまでゲームとして彼らと対峙しているという姿勢は崩さないようにしています。

大森先生は作中でどういった場面に特にこだわっていますか?

 

大森先生:
自分は「戦闘シーン」でしょうか。もっと言えば「カタルシス」部分かも。

『ダンまち』は主人公の成長譚に終始していると思っているので、極端な話、主人公は何回負けたっていいなと。読者の方々にはストレスになるかもしれませんが、それでも主人公と一緒に歯を食いしばりながら読む読書体験というものを大切にしているかもしれません。

 

作家人生はどのようにして始まったのか。
WEB小説との出会いを語る!

――WEB小説を書き始めたきっかけは何ですか?

 

大森先生:
元々漫画も含めて色々な作品を読んでいたのですが、それこそまだWEB連載していた『ソードアート・オンライン』など、面白い作品を読んでいくうちにどうしても自分でも書きたくなってしまって。

色々あって『ダンまち』の原型をWEB小説投稿サイトに投稿したのがはじまりです。硬梨菜先生はどうですか?

 

硬梨菜先生:
自分は何年か海外にいた時に「小説家になろう」で連載していた『魔法科高校の劣等生』という作品を読んで、その面白さに惹かれて小説を書いてみたいと思うようになりました。

自分が書き始める時期の「小説家になろう」は、ちょうど「※転生もの」が流行っていたタイミングで、初期はハイファンタジー・ローファンタジーカテゴリの作品ばかり読んでいたのですが、その時に読んだ「VRカテゴリ(※)」の作品にすごい衝撃を受けたんです。

何度死んだって良いんだというVRゲーム特有の強みに感動して、書き始めたのが『シャンフロ』でした。

 

※キャラクターが死後、記憶を保持したまま別世界などに生まれ変わる物語の通称。 

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週刊少年マガジン史上最も“死ぬ”主人公の誕生!?

 

大森先生:
小説投稿サイトで書いていると、行間の空け方など、読者の方からアドバイスをいただくことがあって、それに本当に助けてもらいました。

ある意味、読者と二人三脚で小説を書いていましたね。

 

硬梨菜先生:
自分は、作品を書き続けていたとき、急に「『シャンフロ』の情報をまとめたWikiができました!」と読者の方から連絡があったんです。

それで、見に行ってみたら『シャンフロ』の情報が事細かにまとめられていて……本当にびっくりしました!

 

大森先生:
『シャンフロ』は、本当にファンの方の熱量がすごい作品だと思います。書籍化もされていない段階でWikiができるって、聞いたことないですよ(笑)。

 

作家人生の転換期!?
WEB投稿から商業誌デビューへ

――書籍化、コミカライズが決まった時は、どんなお気持ちでしたか?

 

硬梨菜先生:
最初、このお話をいただいた時に思ったのは、「週刊少年マガジンって小説部門あったっけ?」でしたね。まさか、いきなりコミカライズだとは思っていなかったので(笑)。

 

大森先生:
確かに、珍しいパターンですね。

 

硬梨菜先生:
当初は「マガジンポケット」での連載というお話だったのですが、ある日、担当編集の方から電話がかかってきて、「週刊少年マガジンでの連載になりました」……と。

本当に驚きの連続で、夢じゃないかと疑ってました(笑)。大森先生はどうですか?

 

大森先生:
自分も書籍化が決まった時は本当に嬉しかったです。

でも、それと同時に不安でもありました。親も学校の先生も何も教えられないお仕事なので、上手くいくのかどうか。ですが、編集さんを信じて当時はがむしゃらに頑張りましたね。

ありがたいことに沢山の展開をして頂いて、それに伴っていろんなグッズも作って頂いたのですが……家族が『ダンまち』のスマホケースをつけていたのを知った時、恥ずかしくて倒れそうでした。

 

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大人気のTVアニメは、第3期が2020年10月より放送・配信開始している。

Ⓒ大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち3製作委員会

 

硬梨菜先生:
自分の場合は、両親から急に写真が送られてきて、何だろうと思って確認してみたら、週刊少年マガジンの表紙が額縁に飾られていました(笑)。

 

大森先生:
そういった形で応援してくれるのは嬉しいですよね。

かなり気恥ずかしい部分もありますが(笑)。生活の変化で言えば、パソコンの前にいる時間はかなり長くなりましたね。当然ですが、小説と向き合う時間はこれまで以上に増えました。

 

硬梨菜先生:
自分の場合はコミカライズなので、書き下ろしの小説を書くことはありますが、急激に忙しくなったという感覚はあまりないですね。

変化があったとするなら、コミカライズが決まってから読者の皆さんからTwitterに送られてくる設定に関する質問の量が激増しました(笑)。

 

大森先生:
読者の方から作品の反応をいただけると嬉しいですよね。

 

硬梨菜先生:
でも、たまに自分より『シャンフロ』に詳しい方から矛盾を突くような指摘などもあったりして、その時は冷や汗をかいています(笑)。

そうしたやりとりも楽しみながらやっているのですが、大森先生は執筆する中で、何を考えている時が一番楽しいですか?

 

大森先生:
作品の未来を考えているときですね!

作品の3年後、5年後に他のメディアを含め、こんなことが出来たらいいなとか、『ダンまち』の展望を考えている時が一番楽しいです。そして、目の前の締め切りには目をそらす……。

そういう意味では現実逃避している時が一番楽しいかもしれません(笑)。硬梨菜先生は?

 

硬梨菜先生:
一番楽しいのは、モンスターやアイテムなどの設定を考えているときですね。

『シャングリラ・フロンティア』という世界を補完するのが何よりも楽しいです。本編で絶対に使わない設定を、Twitterで出していくというのがライフワークにもなっていますし、極論を言うと、キャラクター描写よりも石ころの説明を延々と書いていたいくらいなんです(笑)。

 

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個性豊かなモンスターそれぞれにも膨大な設定が用意されている。 

 

両先生が見据える未来とはーー。

ー―最後に、今後の目標を教えてください!

 

大森先生:
自分は『ダンまち』という作品をこれからも大切にしつつ、新作にも力を入れていきたいです。

別冊少年マガジン2021年1月号から、原作として『杖と剣のウィストリア』というダンジョンファンタジーを連載させて頂きます。ぜひ、楽しみにして頂けると幸いです。

また、これを機に、WEB小説にも興味を持ってもらえると嬉しいですね。本当に、宝の山が沢山あるので、みなさんにとって新たな出会いが必ずあると思います。

 

硬梨菜先生:
自分はまだ、別の作品に挑戦しようという考えはないのですが、もし、いいアイデアが思いついたら『シャンフロ』内で“クソゲー”として出すかもしれません(笑)。

まずは、『シャンフロ』を最後まで書ききることが目標ですね。読者の皆さんのおかげで今があると思っているので、一緒に『シャンフロ』という物語を見ていきましょう!

 

――ありがとうございました。

 

『シャンフロ』5大プレゼント応募の決まり!!

STEP.1
下記5つの中から欲しいものを選んで番号を確認しよう!
プレゼントによって番号が違うので注意!!

 

1:超豪華仕様!
スペシャル複製原画を30名様に!

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「週マガ」46号の表紙イラストを使用した、他では手に入らない特別仕様!!

 

2:大森藤ノ先生×硬梨菜先生コラボサイン色紙を1名様に!

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世界に1枚だけの超貴重プレゼント!

 

3:1000円分特製クオカードを50名様に!

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斎賀玲(サイガ-O)の美麗イラストを使用!

 

4:特製ワイヤレス充電器を100名様に!

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いつでもチャージ!

 

※デザインは変更になる可能性がございます。
※iPhone8以降、Galaxy S7以降など、Qi規格に対応したスマートフォンのみが対象です。

 

5:特製マグカップを50名様に!

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ホッと一息!
※デザインは変更になる可能性がございます。 

 

STEP.2
以下の要項を書こう! これはどのプレゼントも共通だ!!

  

応募方法:
郵便ハガキに「週マガ」46号についている応募券を貼り、下記を明記の上に宛先まで郵送してください!
※電子版には応募券はついていません

 

・郵便番号
・住所
・氏名
・年齢
・職業(学年)
・電話番号
・『シャングリラ・フロンティア』の感想

 

○ 住所
〒119-0181
東京・小石川郵便局私書箱11号
週刊少年マガジン「シャングリラ・フロンティアプレゼント」46号係

 

締めきり:
10/31(当日消印有効)

 

※応募者多数の場合は抽選で当選者を決定いたします。
※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※営利目的での転売やインターネットオークション等への出品はいかなる場合においても禁止いたします。
※雑誌公正競争規約の定めにより、この懸賞に当選された方はこの号の他の懸賞に当選できない場合があります。
※お送りいただいたハガキは企画終了後、速やかに破棄します。

 

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