別冊少年マガジンで連載中の
別マガ ムービーガイドを特別に大公開!!
今回は、2017年8月号に掲載された佐藤友生先生編をお届けします!
☆前編はコチラ
🎞 🎞 🎞 🎞 🎞 🎞 🎞 🎞
名作・駄作・カルト作。アクション・SF・ラブコメディ。映画はいろいろあるけれど、まだ観てない映画をもう1本。
紹介された映画が気に入ったら、オマケで編集部のオススメのもう1本もご覧くださ〜い!!
佐藤先生の2本目は……
『映画ドラえもん のび太の大魔境』!!
ううっ、別冊少年マガジンは講談社なのに、小学館の人気キャラですか……。と文句めいたことを言ってるけど、怯んだ理由は他にある。
すみません!!
ドラえもん、読んだことも観たこともありません!!(ああ、読者のどよめきが聞こえる)
だってコロコロコミック読んでなかったし、この映画が公開された時は、いい加減大人だったんだよう。
さて、人生初めてのドラえもん、経験しました。
いやあ、ドラえもん、素晴らしい!!
こんなにおもしろいなら、もっと早く観てればよかった。(ああ、読者の罵声が聞こえる)
映画を観てない読者にストーリーを説明すると……
春休み、ジャイアンの〝魔境に行きたい〟という一言で、魔境を探すはめになったのび太とドラえもん。
自家用人工衛星とコントロールパネルを使い〝魔境〟を探すと、アフリカの奥地にあるヘビー・スモーカーズ・フォレスト(かのNASAでも実態が掴めていない盆地)で謎の巨神像を発見!!
さっそくのび太、ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの5人と、のび太が偶然拾った犬のペコが、巨神像を探しにアフリカへ向かう。
ここで驚いたのは、ジャイアンとスネ夫は、のび太のちゃんとした友達だったこと。
のび太と、ジャイアン&スネ夫は敵対してるんだと思ってたよ。(ああ、読者の嘆きが聞こえる)
ジャイアンとスネ夫が一方的にのび太を苛め、ドラえもんがそれを助け、しずかちゃんはみんなのアイドル的存在という構図。
でも実際は、のび太はジャイアンに突っ込みを入れたりもするし、スネ夫もジャイアンの子分というワケではない。しずかちゃんももちろん仲間の1人だ。
みんな友達なんである。
いじめっ子もいじめられっ子も、お互いの個性を受け入れた上での友だちなのだ。
知らなかった〜。(ああ、読者の溜息が聞こえる)
さて、謎の巨神像へと進む5人と1匹だったが、なんとその1匹の正体が、巨神像のあるバウワンコ王国(犬が進化し、人間のように生活している国)の若き王子クンタックと判明。
彼はダブランダー大臣によって王位を奪われ、母国を追われていたのだった。大魔境への探検が、がぜんクンタック王子を助ける正義の闘いになっていく。
友達がぶつかったり、
助け合ったりのやり取りも楽しいが、
ドラえもんのひみつ道具が
また素晴らしい!!
(ああ、読者の怒号が聞こえる)
噂には聞いていたが、これほどとは!!
お馴染み〝どこでもドア〟〝タヘコプター〟はもとより、〝植物改造エキス〟〝桃太郎印のキビダンゴ〟
極め付きは〝先取り約束機〟!!
これは、あとでするって固く約束すれば、その結果を先取りできるという、とんでもない道具なのだ!!
言葉で説明すると訳がわからないが、例えば、〝明日必ずご飯を食べるから、その分、今お腹いっぱいにさせて〟と言えば、あ〜ら不思議、お腹がいっぱいになってしまうんである。そのかわり、明日はいっぱいご飯食べなくちゃいけないのだが。
そしてこのひみつの道具は、最後にとても重要な役割を果たすことになる。
それにしても、すごくね! ひみつ道具。
なんとこの映画だけで25も登場するのだ。ものすごい創造力だ。
しかもどれも〝あったらいいな!!〟的な、むっちゃ役に立つ道具の数々なんである。
なんでも言い合える友だちと、不思議な道具を次から次へと出してくれる未来からやって来た親友。彼らと一緒に冒険の旅に出かけることができるなんて。
のび太、なんてラッキーな奴なんだ!!
子供時代に観たかった〜(ああ、ダメな大人のボヤキに、読者からのブーイングが〜)
(※この記事は別冊少年マガジン2017年8月号に収録されたものです)
▼『トモダチゲーム』第1話がWEBでも読める!
▼「マガポケ」のDLはコチラから!
<App Store>iPhone/iPadの方
https://itunes.apple.com/jp/app/id998542154
<Google Play>Android端末の方
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.kodansha.android.magazinepocket
(終わり)