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別マガ ムービーガイド『騙されたと思って1本!!』〜編集部員 勝又編〜

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別冊少年マガジンで連載中の

別マガ ムービーガイドを大公開!!

 

週マガ編集部の映画担当が、漫画家さんや編集部員のオススメ映画を聞いて、それを紹介するコーナー!

 

今回は、2018年10月号に掲載された編集部員の勝又編をお届けします!

 

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名作・駄作・カルト作。アクション・SF・ラブコメディ。映画はいろいろあるけれど、まだ観てない映画をもう1本。

 

紹介された映画が気に入ったら、オマケで編集部のオススメのもう1本もご覧くださ〜い!! 

 

 

今回のムービーガイド、推薦者は、記事を担当するベテラン、勝又である。

 

別冊・週刊少年マガジンには漫画だけではなく、いろんな記事が掲載されているのはご存じの通り(このムービーガイドもそうなんだけど)。勝又はゲーム記事担当。

 

そんな彼が推薦するのは、やっぱオタク系SF映画?と思ったら、

 

『アバウト・タイム

 愛おしい時間について』

 

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なんと、ハートウォーミングな父と息子と愛の物語である。

 

まあ、タイムトラベルものではあるんだけどね。

 

  

主人公はひょろっとしたオレンジ色の髪の青年ティムである。

 

彼の家族はちょっと(というか、かなり)変わっていて、彼が21歳になるまで、家族みんなで毎日浜辺に出かけ(彼の家は海の近く)サンドイッチを食べ(季節・天気は関係なし!)金曜日の夜は庭で映画鑑賞(こちらも季節・天気は関係なし!)をするのが習わし。

 

ちなみに家族構成は、

 

大学教授の父親(50歳でリタイア)、

クールな母親、

元気な妹、

ょいボケが入ったかわいい伯父、

そしてティムの5人である。

 

 

ティム21歳の誕生日。

彼は父親から告げられる。

 

〝わが一族の男は特殊パワーを持っている。それはタイムトラベルだ〟

 

もちろんティムと観客の反応は〝はあ〜?〟である。

 

ところがオヤジさんは、ごくごく真面目に説明を始める。

 

〝行けるのは自分の過去だけ。未来には行けない。よってヒットラーは殺せないし、美しいどっかの王女とエッチもできない。それほどドラマチックではない〟

 

ますます〝はあ〜?〟である。

 

〝過去に戻る方法は簡単。暗い所へ行って、拳を握って戻りたい場面を念じればいい。ぱぱっと遡れるぞ〟

 

んなわけねーだろと思いつつ、

試してみるティム。

 

ところが驚いたことに、

 

過去に戻れちゃうのである

(半日くらい)

 

 

この自分の過去に戻るだけという微妙な能力。だがこれが意外と使えるのである。

 

とくに女の子への対応をかっこよくやりたい男子には重宝する能力なのだ。

 

気になる女の子に対して、モテる男なら簡単にできることが、モテない男には難しい(経験不足だから)

 

読者諸君にも経験がないか? あの時、彼女にああ言えばよかったとか、こうすればよかったとかさ。女の子のブラジャーを外そうとしたとき、ホックが前にあるなんて、分からないじゃないか(主人公が遭遇するシチュエーションである)

 

でも、テイク2、テイク3があれば……。

自信のない男子には夢のような話である。

 

とは言うものの、いくらテイクを重ねても、女心は不可解なので、失敗することも多いのだが。

 

 

さて、親元を離れ、ロンドンで弁護士として働くようになったティム。

 

彼の前についに運命の女性が現れる!

 

メアリーは、大きな口(笑うと思いっきり広がる)が魅力の心優しい女の子。

 

なんとしても彼女のハートを射止めたいティムは、特殊能力をフル活用してアタックするのだが……。

 

と、続くとラブ・ストーリーのようだが、実はそうではない。いや、そうでもあるのだが(どっちだよ)……。

 

これはもう映画を観ていただくしかない

(ああ、映画紹介のコーナーなのに……)

 

最初にこの映画が父と息子と愛の映画であると書いたが、それは本当だ。

 

タイトルにある〝愛おしい時間について〟〝時間〟がどんな時間であるのかを教えてくれるのは父だからだ。

 

そしてその時間を誰とどう過ごすべきなのか。

 

もしキミが日々を退屈に感じているなら、この映画をお薦めする。

 

この映画には、退屈な毎日を、愛にあふれた忘れがたい日々に変える不思議な力があるからだ。

 

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勝又推薦2作目は

クリストファー・ノーラン監督の

 

『インターステラー』

 

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おお!ゲーム担当らしくなってきた。

 

勝又推薦1作目が父と息子の物語だとすると、こちらは父と娘の物語である。そして壮大なSF映画でもある。

 

 

ノーラン監督と言えば新生『バットマン』シリーズが有名だが、どれもヘビー級に暗く重い作品で、おふざけアメコミキャラのデッドプールがお前、暗いぞ。DC出身か?〟(バットマンはDCコミックのキャラ)な〜んて突っ込むほどだ。

(ちなみにデッドプールは、アベンジャーズを擁するマーベルコミック出身)

 

 

そして、この映画も暗く、重い。

 

なんせ、舞台は人口が80億(現在76億人なり)となり、深刻な食糧不足に陥っている地球だ。食用の植物が、病原菌によって次々に絶滅し、人類は飢餓一歩手前。

 

人々は20世紀の贅沢と浪費のツケを払わされていると信じている。

 

元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)は、義父、15歳の息子トム、2歳の娘マーフとトウモロコシ農家として暮らしていた。

 

農家の暮らしが合っている息子トムと違い、娘のマーフは好奇心旺盛で、父親同様、科学が大好きだ。そのため、アポロ計画などを否定する学校では問題児扱い。

 

ある日、部屋で度々起こる奇妙な現象を幽霊というマーフに、事実を記録して分析し、結論を導けと指導する父クーパー。

 

ところがその奇妙な現象が、重力異常と、ある座標を示していることに気づいた2人は、座標が示す場所に向かう。

 

するとそこには、すでに無くなったはずのNASAが!?

 

 

そこでは、かつての同僚ブランド教授率いる科学者たちが、望みのない地球を去り、他の銀河系にある、人類が移住可能な星を探していた。

 

〝ラザロ計画〟(ラザロはキリストによって死から蘇った男の名だ)と命名されたこの計画は、別の銀河に通じるワームホールの出現で可能になっていた。

 

宇宙の何者かが、時空を歪め、ワームホールを作っていたのだ!?

 

そこでNASAはそのワームホールを使い、移住可能と思われる12の星に、 片道切符でパイロットを送っていた。そのうちの3人から移住の可能性ありの返事が返ってきていた。

 

だが、移住に必要な人工重力環境問題は解決しておらず、ワームホールも消滅間近だった。

 

ブランド教授は、クーパーに3つの星を確認するよう依頼する。愛する子供たちを置いて、戻れないかもしれない探索に、未解決の問題を抱えたままで。

 

クーパーは任務を引き受ける。

 

子供たちが生き延びるためには、自分が行くしかない。

 

だが残される娘は、クーパーの心情を理解できず、自分を置き去りにする父親の裏切りに腹を立て、見送りもしない。

 

その星での1時間が7年に相当する時間の流れが遅い星(早い話、浦島太郎の竜宮城である)

 

人間のエゴが呼んだ氷の星。

 

そして……。

 

 

ワームホールは誰が作ったのか?

 

人類は生き延びることができるのか?

 

この映画の素晴らしいところは、人類絶滅の危機、重力の謎。相対性理論とか、5次元の世界とか、途方もなく大きくて難解な問題(5次元世界なんて言われても、そんな世界想像できる?)を、極めて人間的な物語に落とし込んでいる点だ。

 

愛する人間(娘)の為なら何でもする(父親)。だがその動力となる〝愛〟はどこから来るのか?

 

時間も空間も超えて感知することが出来る〝愛〟とは。

 

壮大なスケールを持った、時間や次元を超えた父と娘の愛の物語であり、映画史上に輝くマスターピースである。

 

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(※この記事は別冊少年マガジン2018年10月号に収録されたものです)    

 

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(終わり)