

底辺男子校・千鳥高校と、名門お嬢様校・桔梗女子。
ふたつの学校は隣接しているのにもかかわらず、桔梗女子は千鳥高校の生徒を徹底的に忌み嫌う慣習がありました。
そんな両者の関係が、少しずつ好転していくきっかけを作ったのは……このふたり。

強面だけど性格は穏やかな、千鳥高校に通う紬 凛太郎(つむぎ りんたろう)。

桔梗女子の成績トップをキープする才女・和栗 薫子(わぐり かおるこ)。
近くて遠い2人が、周囲に支えられながら愛を育んでいくストーリー『薫る花は凛と咲く』。

2025年にはテレビアニメ化され、いまもなお読者の心を引きつけて離さない本作。そんなムズキュン物語の主人公・凛太郎の転機には、いつもケーキが関わってくることをご存知でしょうか?

何を隠そう、凛太郎の実家はケーキ屋さん。そして薫子は、そのお店の常連さん!
ふたりの出会いのきっかけも、ケーキだったんですね。
この企画では3回にわたり、「ケーキで振り返る」凛太郎と薫子の思い出を紹介していきます!
すべてを読み終えた頃には、あなたもふたりの恋を応援したくなるはず! それでは早速どうぞ!
●凛太郎・初めての手作り――薫子の誕生日ケーキ

これはまだ、凛太郎が薫子への恋心を自覚し始めたばかりの頃……。
凛太郎は、薫子の親友である保科 昴(ほしな すばる)からこっそり、薫子の誕生日が7月22日であることを教えてもらいます。
昴……ナイスアシスト!

ちなみに昴は、長くて美しい銀髪が特徴の美人さんです!

凛太郎に話を戻しますと……彼は底辺男子校に通っているだけでなく、金髪ピアスのちょっと怖い風貌をしていますよね。
「めちゃ遊んでそう」と思われるかもしれませんが、実は今まで女子との関わりがほぼ皆無だったのです!
当然凛太郎は、薫子の誕生日プレゼントに何をあげたらいいのか悩みに悩みます。

そんな彼の背中を押したのは、母親である紬 杏子 (つむぎ きょうこ)。
さっぱりとした性格で、凛太郎の成長をいつも陰からサポートする素敵なお母さんです。
今回も「ケーキを自分で作っちゃえば?」という発言のもと、唯一無二のプレゼントをあげる作戦を提案してくれました。

とはいえ、凛太郎はこれまで実家のケーキ屋を店番として手伝っていたに過ぎません。
意を決した凛太郎は、店舗の味を支えるパティシエ・父親の紬 圭一郎(つむぎ けいいちろう)の元へ……。

どこまでもケーキ一筋な圭一郎さんですが、息子の思いを察して「どんなケーキにしたい?」と真剣な表情で尋ねます。
それに対して凛太郎は――

「笑ってほしい」
薫子の顔を思い浮かべながら、そうゆっくりと呟きました。
こうして、薫子の誕生日――7月22日に向けて父親との特訓の日々がスタートしたのです!

時は流れ、誕生日当日――
薫子の目の前に広がる、綺麗な形のミニホールケーキ!
なんて華やかなデザインをしているのでしょうか!
凛太郎……あんたすごいよ(泣)

そしてついに、凛太郎は「ケーキを自分で作った」ことを薫子に伝えます!
この意外な事実に、薫子も驚きの表情――
……からの!

この笑顔ですよ!
は……反則だぁああああ!!
「笑っていてほしい」と願った凛太郎も、これまでの努力が報われた気持ちにならざるを得ません!

その後、薫子から自宅でケーキを食べた感想を聞かされ、なんともいえない表情を浮かべます。その心境は……?

どうやら薫子の笑顔をきっかけに、ケーキ作りに真剣に向き合いたい気持ちがふつふつと芽生えたようです。
そして両親へ、夏休みを機にケーキ屋をもっと手伝いたいことを申し出たのでした!

今回ご紹介したストーリーは、凛太郎がケーキ作りに打ち込むようになった原点――きっかけといえるひと夏の紹介でした。
『薫る花は凛と咲く』――ケーキが彩る凛太郎と薫子のストーリーはまだ始まったばかり!
次回の第2弾では、凛太郎の大切な友だちに向けて作る特別なケーキのお話をお届けします! お楽しみに!
●『薫る花は凛と咲く』
単行本第22巻、大好評発売中!
ぜひ周りの人にも教えてあげてください!