「最強の魔法使い」って、いったいどれだけ強くてどれだけ多くの魔法が使えるんだろう……。
いろんな作品多くの魔法使いがいる中で、ふとそんな素朴な疑問が浮かんできた今日この頃。
マガポケで大好評連載中の『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』における主人公、アレクもそんな「最強」を目指している魔法使い……本作で言う“魔法師”の一人です!
アレクは、仲間たちと共に王立魔法学院生の王都ダンジョン踏破記録を大幅に塗り替え、主席で卒業した超凄腕の魔法師。
これまでに彼が披露した魔法を振り返って、「最強」魔法師はいったいどれだけすごいのか!? を探ってみたいと思います!!
まずは基礎的な魔法から振り返ってみましょう!
●“雷鳴轟く-サンダーボルト-”
対象に雷を落とす“雷鳴轟く-サンダーボルト-”はアレクの得意魔法。
……とは言っても、得意になってしまった理由には悲しい過去があるのですが……。
……と、とはいえ効く相手にならば、使う魔法が偏ってても問題ないですよね?(ね!)
雷魔法は五大元素の魔法の中では最速で発動でき、とっさの攻撃に向いているため反撃に使いやすい魔法。身を守るにはもってこいというわけです。速さは強さ!
攻撃魔法において実力があれば、とっさの詠唱でも広い範囲に3つ一気に出せるなど、応用が利くのもアレクが頼る理由かもしれません!
●“火の粉散る-スパーク-”
多数の火の玉を飛ばす炎魔法。
1発1発の威力は小さいものの、小型の魔物なら多数をまとめて相手にできるのが利点。劇中では虫の魔物・レッドフラッパーの大群をまとめて撃退していました!
●“魔法剣-ソード-”
持っている杖に魔力で刃を付加し、剣に変える魔法。
魔法師の弱点とも言える近接戦闘を補うための魔法ですが、使いこなすには当然ながら剣士としての実力が必要。
アレクは魔法師ながら、剣の扱いも得意。並の剣士顔負けの剣戟で敵を打ち払っていきます!
魔法師であるアレクがこれだけ剣を扱えるのは、学生時代に仲間の剣士・オーネストと重ねた修行の賜物。
最強の魔法師になるには、弱点を無くす努力も必須ですよね!
●“盾-シールド-”
物理的な攻撃に対する防御魔法で、受けるダメージを軽減できる魔法です。
受ける攻撃の威力が耐えられる範囲ならノーダメージにもできるみたいですね。
肉体的には剣士に劣る魔法師にとって、身を守るための魔法が使えるのは大きなアドバンテージ。最強への必要なピースでしょう!
魔法師でありながら“魔法剣-ソード-”と“盾-シールド-”を使いこなすアレクは、一流の剣士へと変身できるのです!
今となっては、剣と盾を鮮やかに使いこなすアレクですが、実は彼には補助魔法の適性がなく、非常に苦手な分野……。
学生時代は補助魔法が得意なヨルハに任せていました。
それがなぜ、ここまでの補助魔法を使えるようになったかというと?
それは、彼が宮廷魔法師を辞めさせられるきっかけになった人物……わがままで馬鹿な王太子・レグルスのお守りをするために身に付けた技術だったのです。
……あれ、なんかまた暗い思い出が……という気もしますが、そのおかげでレグルスも軽くいなせるほどの補助魔法を習得したと考えると、なかなかに皮肉なものですね……。
ここまでは魔法としてはベーシックなものばかりですが、ここからは大技へ突入!
「最強」と呼ばれるためには使いこなさなければならないものばかりです!
●“多重展開-アクセラレーション-”
同じ魔法を複数準備して、一気に放つのが“多重展開-アクセラレーション-”!!
魔法の一種ではなく、優秀な魔法師が使いこなす「技術」や「用法」という感じになります。
対象へ向かって同時に放つため、威力は1発ずつ使うより大幅にアップ!
ただしこの技、魔法師として優秀でも3つ、天才と言われるレベルで5つが限界というシロモノ。それをアレクは10どころか20以上も展開!
しかも、戦闘時に多く準備するにはそれだけ速く魔法陣を描かなくてはなりません。
最強を目指す魔法師はやはりレベルが違います!
発動の速い“雷鳴轟く-サンダーボルト-”との相性もバッチリです!
●“火柱-サクリファイス-”
炎の龍を呼び出し、相手に巻き付ける炎魔法!
十数メートルはあろう巨大なマッドワームも、一瞬で焼き尽くしてしまいました。
●“四方封陣-しほうふうじん-”&“火葬-ヘイリオス-”
対象の四方へ魔法陣を展開後、それぞれから炎を浴びせ火柱の中に相手を葬る炎魔法の大技!
4つの魔法陣を準備するため相手の動きを止めないといけない魔法ですが、その分威力は比べ物になりません!
“火柱-サクリファイス-”をさらに強化したような魔法で、Sランクパーティでも手こずる四つ足の巨大な魔物であっても一瞬で消し炭になってしまいました!
●“反転魔法-リフレクト-”
相手の攻撃に対し、反転させた魔力を撃ち出して無効化!
使い手の適性が非常にシビアで、アレクとその師匠であるエルダスだけが使えるレア魔法です。
受ける攻撃の威力や規模によらないため、使いかたによっては奥の手として効果的!
アレクが王立魔法学院の主席に選ばれる理由にもなった、秘術中の秘術です。
●“雷獣の猛哮-ヴァジュラ-”
たれこめる雷雲を作り出し、そこから巨大な雷獣を召喚!
アレクがくり出した雷魔法の中で、現時点で最強!!
雷獣は対象に向けて咆哮一閃、最後には開いた口で噛み砕いてしまいます。
仲間との連携ありきとは言え、64層のボスを一撃で跡形もなく消滅!
正直こんな魔法が使えるなら、どんなボスでも倒せそうですよね……この先の階層はどんなボスが待っているんでしょうか……!
●“五色解放-カラフル-”
五大元素の魔法を同時に、かつ別々の対象にぶつける!
王都ダンジョンの68層フロアボス“多頭竜-ヒュドラ-”に対する攻略法としてアレクが放った魔法。
あまりに難易度が高い攻略法のため、この階層をクリアしたアレクたち“終わりなき日々を(ラスティング・ピリオド)”は、冒険者の間で伝説となっています……!
王立魔法学院時代に使ったきりですが、今後どんな魔物を相手に使われるのか……楽しみです!
現時点でアレクが使用した魔法はここまで!
これだけ強力な魔法の数々を使いこなしていながら、アレクはなんと4年前より腕がなまっているとのこと……卒業時はどんだけ強かったの!?
五大元素の中で、まだ出てきていない元素の魔法もありますが、アレクは“五色解放-カラフル-”が使えるわけで……これからもどんな魔法を見せてくれるのか期待が膨らみます!
アレクのまだ見ぬ魔法の発動をその目に焼き付けたい! という方は、「マガポケ」で好評連載中の『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』をチェックしてくださいね!
単行本も2巻まで発売中なので、こちらも要チェック!!