大好評連載中の『英霊剣豪七番勝負』!
回を増すごとに人気が高まっているこの漫画、ゲームの雰囲気を最大限生かせていると評判だ。しかし、どうしても再現できない演出が『英霊剣豪』のゲーム内にある…
それがこの
超カッコいい筆文字
の演出である!!!!!!!!! (ゲーム内スクショ)
シナリオ開放時に非常に話題を呼んだこの演出だが、この超カッコいい文字を書いているのは書家、書道師範の蒼喬先生。
今回は蒼喬先生にインタビューし、『英霊剣豪七番勝負』に書を提供することになったきっかけや、愛読しているというコミカライズ版の感想を聞いてきたぞ!
※ゲームの展開に関するネタバレ画像あります!
書家、書道師範の蒼喬先生にインタビュー
――今回は宜しくお願いします。さっそくですが、どういった経緯でFGOに参加されることになったのでしょうか?
蒼喬先生:
FGOは実装開始時からプレイしていまして、とても好きなゲームでした。ですので、自分なりにFGOのセリフなどを書にしたため、ツイッターにUPしていたんです。ありがたいことに、それが反響をいただきまして結構拡散したんですね。
そうしたら、ある日突然ゲームを開発・運営するディライトワークスさんからメールいただきまして。そういった経緯で参加させていただきました。メールが来たときは驚きましたね。
――書道自体は何年くらいやられていたんですか?
蒼喬先生:
書道は小学生から始めていまして、10年以上やっています。今でもずっと同じ先生のところに通って、勉強しているんです。
――なるほど。その先生の元で、ああいった書体の雰囲気やかっこよさを磨いていったわけですね!
蒼喬先生:
いや、それがですね…。書道にはいくつも流派があるのですが、僕が通っている流派は「お手本通りに文字を書く」ということに重点を置いていまして、FGO内で書いている書体のように個性を出して文字を書かないんです。
――え、ということは…。
蒼喬先生:
こういった活動をしているのは、先生には秘密なんです…。
――そうだったんですね…! では、なぜこういった活動をされることになったのでしょうか?
蒼喬先生:
周りの人の勧めです。「もっと個性を出して書いてみてもいいんじゃないか」と言われ、やってみようと。
――そういう経緯だったんですか。数々の書をゲームに提供された訳ですが、実際にはどのような流れで書かれていくのもなのでしょうか?
蒼喬先生:
七番勝負に登場するキャラクター名に関しては、各キャラの設定をいただいて、そこを踏まえて自分なりの解釈も交えつつ何パターンか書き、選んでいただきました。
たとえば宮本武蔵で言いますと、この作品の武蔵は無双の剣豪であるとともに、女性なんですよね。強さと、美しさ・可憐さといった女性らしさが両存しているところがあると思っていて、僕は『英霊剣豪七番勝負』の登場キャラクターの中で、宮本武蔵が一番好きなんです。
ですので、それを表現できたらな、と思いながら書きました。実際、パターンを提出した中で自分なりに一番手ごたえがあったものが選ばれて、とても嬉しかったですね。
――書を書くにあたって、難しかったことなどありましたか?
蒼喬先生:
文字は、画数が多ければ多いほどアレンジがやりやすくなります。逆に、画数が少ないとやりづらい。そういった意味で、七番勝負最初の敵になるランサー・プルガトリオは非常に難しかったですね。
胤瞬はすごくやりやすいのに…。また、文字は左右対称のものだとバランスがとりやすいんですが、非対称のものはバランスはとりづらいものの、アレンジを利かせやすいという特徴があります。
そういった部分を踏めて語句として全体のバランスをとっていくんですが、プルガトリオはもちろん他の忌名のカタカナ表記はむずかしかったです。
――武蔵最初の強敵が、蒼喬先生にとっても強敵だったわけですね。漫画版『英霊剣豪七番勝負』をご覧になった時の感想はいかがでしょうか。
蒼喬先生:
素晴らしいと思いました! 描きこまれた画面の熱量に圧倒されました。それでいて、絵が奇麗で読みやすいと思っています。ゲームを基にしたコミカライズなのですが、そもそも1本の漫画として成立していて、渡先生、本当にすごいなと…。
――漫画版に期待することはありますか?
蒼喬先生:
それは…やっぱりラストですね。この『英霊剣豪七番勝負』の中で、ラストの戦いが一番好きなので。あの死闘がどう描かれるのか、今から楽しみにしています。
――ありがとうございます。ところで先生、この画面を見ていただいてよろしいですか?
(3話扉絵)タイトルロゴに先生の書かれたものを使わせていただいていますが、ちょっと統一感に欠けるなと感じていまして…。作者表記を書いていただくことって可能でしょうか…?
蒼喬先生:
喜んで書かせていただきますよ!
――やった! ありがとうございます!!
蒼喬先生:
作者表記ですので、『英霊剣豪』の世界観を踏襲しつつも読みやすく、漫画の邪魔にならないように書きたいですね。渡先生にぜひ、毎話面白く拝読しています、ラストまでしっかり読ませていただきますので、お体だけにはお気を付けくださいとお伝えください。
――かしこまりました! 本日はありがとうございました!
という訳で、蒼喬先生に書いてもらった作者表記が今後、使われることになったぞ!
『英霊剣豪七番勝負』にこれからも注目だ!!
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