『ダイヤのA actⅡ』連載300回突破!! それを記念して、オリックス・バファローズ山本由伸投手&宮城大弥投手に寺嶋裕二先生が突撃取材!! 今回はその内容を大公開しちゃいます!! さらに、「週マガ」39号では両選手のサイン入りボールプレゼント企画も実施中です!
●『ダイヤのA actⅡ』連載300回突破記念企画
オリックス・バファローズ山本由伸投手&宮城大弥投手
左右のWエースに寺嶋裕二先生が直撃インタビュー‼
昨シーズン、最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村賞」を受賞した山本由伸投手(写真右)。そして弱冠20歳ながら二桁勝利を達成してパ・リーグ「最優秀新人賞」を受賞した宮城大弥投手(写真左)。パ・リーグ制覇に大きく貢献し、今シーズンも左右のエースとしてチームを引っ張る両投手に、寺嶋裕二先生が直撃取材!! 高校野球とプロ野球の違いや「エース論」を熱く語ってもらった!!
「週刊少年マガジン」の表紙をWエースで再現‼
山本由伸(やまもと よしのぶ)
1998年生まれ。岡山県出身。2016年ドラフト4位でプロ入り。力強いストレートと多彩な変化球を武器に、2021年に投手5冠を達成して「沢村賞」を受賞。今シーズンはノーヒットノーランを達成した。
宮城大弥(みやぎ ひろや)
2001年生まれ。沖縄県出身。2019年ドラフト1位でプロ入り。身長171cmと小柄ながら、抜群のコントロールと切れ味鋭いスライダーを武器に、2021年にパ・リーグ「新人王」を受賞した若き左のエース。
♦︎2年目に大胆なフォーム変更⁉
寺嶋:
まず高校時代の話を聞かせてください。宮城投手は地元・沖縄県の興南高校に、山本投手は地元・岡山県を離れて宮崎県の都城高校に進学しましたが、2人が高校を選んだ決め手は何だったのですか?
宮城:
どの県でも1つの高校が甲子園に出られますし、まずは地元から甲子園に出たいという気持ちがありました。様々なお話を頂いていた中で迷いましたが、一番の決め手となったのは、興南高校が甲子園を春夏連覇していたことです。
山本:
僕は中学時代、飛び抜ける実力がなく、あまり多くの高校には誘われませんでした。そんな中で、一個上の野球部の先輩が都城高校に行き、先輩に憧れていたところ、僕もたまたま誘ってもらったんです。
寺嶋:
投手として誘われたんですか?
山本:
いえ、中学時代のメインポジションは内野だったので、僕の守備を見て誘ってもらいました。ですが、投手をやりたい気持ちもありました。当時「どっちがやりたい?」と聞かれましたが、どっちも選べないというか、どっちもやりたかったです(笑)。
寺嶋:
高校時代、投手として特別な練習は何をしていましたか? 特に、高校とプロで違っていることがあれば教えてください。
山本:
特別なことはしていません。キャッチボールしたり、ブルペンに入ったり……。寮でのシャドーピッチングはよくやっていましたね。プロに入ってからは、シャドーは相当調子が悪い時しかやりません。
宮城:
高校時代は百何十球投げた試合の後でも連投したり、練習でも連日150球投げて、休んで次の日また150球投げたりしていましたが、プロに入ってからはそこまで投げ込んではいません。
寺嶋:
トーナメントを戦うために投げ込みが必要かもしれませんが、高校時代は投げ込まないほうがいいのでしょうか?
山本:
高校時代、大事な公式戦での登板が多かったので、球数はたくさん投げてきたほうです。最近は球数制限の問題も出ていて、高校時代に球数を投げ過ぎることはリスクだと思います。一方で、試合でたくさん投げるからこそ良い力感を覚えたり、コツをつかんだりする部分もあります。
寺嶋:
山本投手はプロ2年目に、肘に負担を感じたことをきっかけに投球フォームを変えたと聞きます。
山本:
プロ1年目に5試合先発をしましたが、投げてもだいたい5イニングだけでした。それでも投げ終わると、腕が伸びないし、曲げるのも痛くて、強い張りを感じました。プロの先発投手は中6日の間隔で登板しますが、中6日だと体の回復が追い付かないと気付いたんです。そこで専門のトレーナーに相談したら、「体の使い方が根っこから間違っている」と言われました。そこで、思い切ってフォームを変えました。1年目は、球数が増えるとどんどん握力がなくなっていたので、とにかく力んで投げないことを重視するようになりましたね。
寺嶋:
トレーナーは球団の人ですか?
山本:
外部の方です。オフから少しずつ取り組んでいて、春のキャンプイン時のフォームの変化を見て、球団には本当に大丈夫かと、当時はすごく心配されていた状況でしたね。
寺嶋:
宮城投手は、山本投手みたいにプロに入ってから肘が張った経験は?
宮城:
緊張感のある場面での肘の張りは、高校とは違いますね。興南高校は強豪校だったので僕以外に良い投手がそろっていました。一方、プロでは1人の先発投手としての仕事が求められます。それも、たくさんのお客さんが見ている中で登板するので、力の入り方が違ってきているのかなと。
♦︎Wエースの苦手な対戦相手は!?
寺嶋:
2人は「こういうことをやられると苦手」と感じることはありますか?
山本:
僕はクセが出るタイプで、走者に変化球を狙って盗塁されるということが定期的に起きます。その時に「何かがおかしいな」と思って、投球フォームをチェックして修正することを繰り返しています。そういうクセを見てくる選手が嫌ですね。
寺嶋:
対戦していてプレッシャーを感じる打者はどんなタイプですか?
山本:
フルスイングしてきて、ホームランを打てる打者ですね。特に、逆方向にホームランを打てる打者は神経を使って抑えないといけなくなります。ファールを打って投手の球数を増やすことを得意とする打者もいますが、苦手ではないです。
宮城:
僕もクセを見抜く打者は嫌ですし、フルスイングする打者にも嫌なイメージを持っています。僕はプロの中では身長が低く、ほとんどの選手が大きく見えるので、本当にほとんどの打者が嫌です(笑)。
▲Wエースが苦手なフルスイング打者。『ダイヤのA』なら……轟雷市!?
寺嶋:
「今日は調子が悪いな」という感覚は、いつ分かるものですか?
山本:
キャッチボールの段階でしっくりこない時、ブルペンまでは良いのに試合が始まったら力んでしまう時、ブルペンでは最悪なのに打者を相手にすると良い球を投げられる時と、色々なパターンがあります。
寺嶋:
1球投げて「これはいける」と思ったらバンバン行くと。
山本:
試合経験を積むことで、「こういうときはこれだ」という修正方法がだいぶわかるようになってきました。それに、自分の調子が悪いことにより早く気付き始めたので、調子が安定し出しています。
▲チーム内で互いを意識する沢村と降谷。山本&宮城投手は……!?
―『ダイヤのA』では、主人公の沢村栄純とライバルの降谷暁という2人のピッチャーが、チーム内でお互いを意識します。2人はお互いをどう意識していますか?
山本:
昨シーズンは、春先から宮城が僕より勝ち星を重ねていて、防御率が僕より良い時期もありました。でも、そこで焦らないようにはしていました。「シーズンが終わった時、僕のほうが絶対成績は良いはず」と思っていました(笑)。
宮城:
僕にとって由伸さんは、ずっと追いかける存在ですし、ライバル意識というより背中を見ていました。同じように、後輩たちにいつかそう思わせるような投手になりたいなと思います。
♦︎山本&宮城投手の「エース像」
寺嶋:
高校の時に持っていた「エース像」とプロ野球の世界に入ってからの「エース像」に違いはありますか?
山本:
高校の時は、エースは大事な試合で投げることが多く、監督にもよく「責任感を持て」と言われましたね。チームには、試合で登板できないピッチャーもいて、そういう選手の気持ちもわかっていてほしいとも言われました。プロに入って多少意識は変わりましたが、それでもエースは大事な試合を勝たないといけません。相手チームに打たれても、「あいつが打たれたならしょうがない」と思われないといけない。そのためにも、試合だけじゃなく練習態度や私生活まで意識するようになりました。
宮城:
高校野球はトーナメント戦であり、本当にここぞという試合に絶対勝てる投手というのがエースでした。プロの投手は、中6日の登板間隔で1年間投げます。毎試合、先発投手は最低でも7~8回投げるべきというイメージを持っています。そのための体調管理が求められるので、1年間通して調子の波がほぼないのがプロのエース像かなと思いますね。
―最後に、高校球児に向けたメッセージをお願いします!
山本:
僕は高校1年生の秋頃から「プロになりたい」と意識を持ち、そこから急激に成長しました。目標があると成長スピードが違います。目標を持ち、自分で考えて練習をして、良い結果につなげてください!
宮城:
まずは怪我なく3年間全力でやることが大事です。その中で目標を持ち、自分がどう過ごしていくかを計画しながら取り組むと、目標にたどり着くと思います。怪我せずに頑張ってもらいたいです!
●超豪華!!
山本由伸投手&宮城大弥投手Wエースのサイン入りボール
抽選で3名様にプレゼント!!
応募方法:
郵便ハガキに「週マガ」39号についている応募券を貼り下記を明記の上、あて先までお送りください!
※電子版には応募券はついていません
・郵便番号
・住所
・氏名
・年齢
・学年(職業)
・電話番号
・『ダイヤのA actⅡ』の感想
あて先:
〒119-0181
東京・小石川郵便局 私書箱11号
週刊少年マガジン「ダイヤのA actⅡ」プレゼント39号係
締め切り:
2022年9月10日 ※当日消印有効
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
※応募券のコピーは無効となります。
※営利目的での転売やインターネットオークション等への出品はいかなる場合においても禁止いたします。
※雑誌公正競争規約により、この懸賞に当選された方は、この号の他の懸賞に当選できない場合があります。
※お送りいただいたハガキは、企画終了後、速やかに破棄します。
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