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パラアスリートが『ダイヤのA actⅡ』から学んだ目標の立て方、達成する方法

 『ダイヤのA actⅡ』から感じる、目標達成できるヤツってすごいなーといううらやましさ。

パラアスリートの佐々木です!

 

仕事、就活、部活、受験など、皆さんも1度や2度は人生を決めるような大きな目標を立てたことってあるんじゃないかなぁと思います。

 

自分で立てた目標を達成するなんて、めちゃくちゃカッコいいけれど達成できなかったときの苦しさ、みじめさといったら……
すぐに切り替えられるヤツはいいけれど。

 

スポ根漫画は、目標に向かって取り組む主人公の眩しさからできている。

 

その目標、最後は達成するんでしょ? だって漫画だもん。
憧れつつも、遠いな、現実は簡単じゃないなと思うこともしばしば。
でも、本当に遠いの? 簡単じゃないの?

 

2020を目指す漫画好きパラアスリートが、漫画から毎日を「ちょっとだけ楽しくする」ヒントを解説。

 

寺嶋裕二先生の甲子園を目指す熱い高校球児を描く『ダイヤのA actⅡ』から「目標ってなにさ」を独断と偏見で分析しました!

 

常に目標にまっしぐらな沢村

「甲子園に行きたい!」
「エースナンバー、背番号1を手にしたい!」
そんな目標を持つ沢村栄純。

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同学年で沢村のライバル、降谷暁はエースナンバー1を背に甲子園でデビュー。


試合には敗れるも、負けた相手は優勝校。投げ合った相手は高校球界屈指の好投手。現実世界でいえば、松坂大輔投手や田中将大投手のような存在。

 

f:id:magazine_pocket:20200304204453p:plainベンチから見る自分の位置と、スポットライトを浴びるライバルの位置。その遠さ。
一歩でも近づきたい、絶対に負けたくない。そんな想いで練習に取り組む沢村の姿が『ダイヤのA act2』のハイライト。

 

いやあ、沢村カッコいいよ。マジで。
目標に向かって取り組む姿って尊い。憧れる。

 

これぞ、スポ根! 

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でも、性格が歪んだ僕から見ると、あそこまで頑張っても目標達成できなかったらどうするんだろう。どんな顔をしてこれから過ごせばいいんだろう。そんな風に感じてしまう。

 

目標を自分で設定するのか、誰かに設定してもらうのか。
どちらのパターンもあるけれど、誰かに設定してもらった目標に向かって燃えたぎる人もいれば、遠いなと思って意気消沈する人もいる。僕なんて、後者。 

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「あなたの目標はこれです」なんて上司に設定されたら、ごめんなさいとすぐに謝る。できませんって。やりたくないのほうが本音かもしれない。

 

「目標に向かって頑張ろう」と考える人からすれば、目標がないのに何を頑張るの? どうやって頑張るの? そもそも何で生きてるの? みたいな、存在を否定するかのような意見を並べられるけれど、そこはちょっと違う。

 

バカの一つ覚えみたいに、言われたことしかできない僕じゃないんで。 
中二病みたいに聞こえるけれど、自分が何をすればいいのか、自分に求められているものは何かといったことは、自分で見つけたい。考えたい。

 

目標は誰かにつくられるものじゃなく、自分でつくったほうがいい。そのほうが、気持ちは高まる。

 

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だからこそ、沢村に「すごいな、遠いな」と憧れる。
沢村は、誰かに言われて「甲子園に出たい」とか「エースになりたい」とか考えたわけじゃない。

 

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もちろん、通っている青道高校は甲子園の常連だから、甲子園に行くことが目標となるのは自然の流れ(沢村は入学まで青道のことを全然知らなかった件については伏せておく)。でも、「エースになる」という目標は、自分で立てたもの。

 

別に、目標は「ベンチ入りしたい」でもいいわけだし、「2番手ピッチャーでチームに貢献したい」でもいい。ライバルの降谷は凄いピッチャーだから、「エースじゃなくてもいい」とさえ思えるし、ダサいなんてこともない。

 

ちなみに、沢村の先輩の川上は、自分の実力を客観視できているからこそ「エースになりたい」より「貢献したい」を意識している。それだって別にいい。

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目標なんて、誰かに立ててもらうものじゃない。
自分で立てるもの。自分で立てるからこそ、その目標に責任が持てるし、意欲が湧く。

 

そこで気づいた。

 

だから沢村は他の人のことなんて気にしない。
戦う相手はライバルというより、自分自身だから。

 

僕みたいなナナメな物の見方しかできない人間を相手にしなくて済む。

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 でも、目標なんて、自分で立てられない……
マッチョすぎる……

 

自分で書いていてもそう思う。
目標を自分で立てられるようになったのはいつだろう。

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実は「パラリンピック日本代表になる!」という目標だって、自分の中で完全に覚悟が決まったのは少し前のことかもしれない。

 

「代表になれればいいかな」から始まって、代表になっても「試合に出られればいい」程度の気持ち。試合にちょっとだけ出たら「試合で迷惑かけないようにしなきゃ」に変わった。でも、そんな程度の気持ちだから、代表選考で何度も落ちたんだろう……

 

僕は沢村と違って、自分で目標を立てられなかった。
でも、そんなとき『ダイヤのA』を読んでいて思った。

 

「沢村はすごいな」と。


どうやったら彼みたいに自分で目標を立てられるのか、目標に突っ走っていけるのか。

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「パラリンピック日本代表になる!」
こう決めたときに、おのずと答えがわかったかも。


僕は沢村のように自分で目標を立てられなかった。
でも、誰かに与えられた目標にちょっとだけ気持ちを傾けて頑張ったら上手くいった。そんな経験を積んだら、その先の自分が見えてた。

 

頼る・頼らないのバランス。
部活って、先輩後輩の関係性、監督やコーチの存在があるから、そのバランスの中でうまく自分を見つけられるんだろう。

 

イヤイヤながらでも、誰かに設定してもらった目標に1回だけチャレンジしてみるくらいがちょうどいいのかもしれない。
しょうがない、1回だけねって。ワンチャンいいよって。

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この原稿の途中に、上司に立てられた目標に誰が取り組むかバーカ、みたいに書いたけれど、そこも信頼関係があるかないかなのだろう。

 

自分で目標が立てられるかどうかも、自分を信じられるかどうかってことなのだろう。少なくとも、沢村は自分のピッチングスタイルを信じているし、その道を疑っていない。

 

自分を信じていれば、自分で目標は立てられる。
他者を信じられれば、その目標に前向きに向かうことができるんじゃないか。

 

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漫画って、ホントに勉強になる。

 

佐々木一成 profile

『ブルーロック』に学ぶ、「出る杭」になる覚悟と勇気

WEBメディア「Plus-handicap」編集長。生まれつき両足と右手が不自由な義足ユーザー。国際スポーツ総合競技大会の正式種目であるシッティングバレー日本代表候補。

 

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