突然ですが、みなさんは宇宙人の存在を信じていますか?
例えば、こんな形のUFOから――
こんな姿をした宇宙人が出てくる……なんて想像をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
しかし、果たしてそれは本当に“妄想”なのでしょうか?
もしかしたら、地球では既に宇宙人による侵略が始まっているかもしれません……。そして私たちも、もしかしたら既に宇宙人と交流しているかもしれません……!
今あなたの隣にいる自分と同じ人間の姿をした人が、擬態した宇宙人ではないと、本当に言い切れますか?
今回は、日常に潜む宇宙人の脅威から、地球を守ろうとする者たちを描いた漫画『地球防衛隊X』を紹介します!
●『地球防衛隊X』はこんなお話!
本作の主人公は、国家機密の特殊機関「地球防衛隊」に所属する青年、大和孝一(やまと こういち)。
「地球防衛隊」とは、地球外生命体から日本を守るため、警視庁の管轄内で生まれた組織です。
地球防衛隊? 地球外生命体? 何それ? と思ったみなさん。この女性をご覧ください。
どこからどう見ても普通の女性――、いや、綺麗すぎる女性です。
しかし、彼女の正体は――
地球外生命体――「トランスン星人」。
奇妙に変形させた腕で老人を呑み込み――
“真っ黒な球”にしてしまう、恐ろしき地球外生命体なのです……。こ、こわすぎる……。
このように、人間に擬態して地球人を襲う地球外生命体から日本を守るため、地球防衛隊は日夜活動をしています。
大和もまた、トランスン星人の彼女を捕獲するべく、接触を試みていました。
ある晩、彼女を発見した大和は、すぐさまレーザー銃を突きつけますが……
彼女はまったく動じることなく、大和に「何から日本を守りたいの?」と問いかけます。
地球外生命体から日本を守るために活動してきた大和にとって、これは愚問です。
それでもなお、明確な答えを持っている大和に対して、彼女は「本当に国を守るということがどういうことか」を問いかけ続けます。
彼女の問いは、大和の心を大きく揺さぶりました。
優秀な大和ならば難なく彼女を捕らえることができたはずなのに、あろうことか、「日本から出ていけばいい」と忠告を残して見逃したのです。
その後、彼女を見逃したことで、都内の神隠しは増加。大和は自分の気の迷いを悔やみ、再び彼女を探し始めます。
その最中、かつて隣の家に住んでいた女子学生の歩実と、6年ぶりの再会を果たします。
そこで知ったのは、彼女が祖父の介護のために大学進学を諦めたということ。
そして、彼女が置かれている状況。
大和がやるせなさを感じていた、その瞬間――
トランスン星人が再び姿を現し、歩実の祖父の片腕を切り落としたのです……!
そして、再び大和に語りかけます。
「自分でも気づいてるはずでしょう?」
そう、彼女は見ていたのです。高齢者や浮浪者だけを狙う神隠し事件を「日本の希望」だと語る若者たちの会話を聞いた――
大和の表情を……!!
彼女は大和の本心を見抜いていたのです。
彼女に問われた、その次の瞬間――。
彼の銃口は、片腕を切り落とされた歩実の祖父に向いていたのでした……。
トランスン星人の言葉に導かれた大和は、もう後戻りできません。
こうして、“宇宙人から地球を守るはず”の地球防衛隊員・大和孝一と、“地球人を害する宇宙人”であるトランスン星人・通称ピロ子との、奇妙な協力関係が始まったのです。
ここからは、本作のキャラクターについて紹介していきます!
●正義の名のもとに日本の“害”を取り除く――“無敵の大和”・大和孝一
日本を地球外生命体から守る組織「地球防衛隊」の一員、大和孝一。
入隊試験をトップの成績で合格した、とても優秀な人物です!
入隊時の輝かしい成績に加えて、着任から7年経った今では、その仕事の早さと優秀さを称えて、 “無敵の大和”の異名をとるまでに。
その異名に違わず、彼の“日本を救いたい”という思いは人一倍強く、愛国心と正義感にあふれています。
しかし、トランスン星人のピロ子との出会いを経て、「日本を守る」ために“本当に必要なこと”を考え始めるように。
その結果、彼は自らが日本にとっての“悪”と定めた人物を抹消する「ダークヒーロー」へと変貌していったのです……!
こうして、自身の目的達成のために必要なことを冷静に判断しながら、協力者であるピロ子と行動を共にすることになりました。
もちろん、組織内からも疑いの目を向けられることになるのですが、非常に優秀な大和は、自身に対する疑いを巧みに操作する思考能力を持っています。
そのうえ、未知の能力を扱う宇宙人と戦うことができる高い戦闘能力まで併せ持っているのですから、まさに無敵!!!
自身の正義を執行するためには、どんな手段もいとわないという大和の考えに共感することは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、大和が望む正義の行きつく先はどこにあるのか――しっかり見届けたいと思います!
●大和と行動を共にする正義の執行者! “トランスン星人”・ピロ子
この美しい容姿を持つ女性は、地球外生命体のトランスン星人・ピロ子。
人を呑み込み、“黒い球”へ変える能力を持っています。
彼女が地球にやってきた理由。それは、滅亡してしまった祖国(ほし)から亡命し、地球に自分の居場所を見つけること。
彼女は、自分の祖国が滅んだ理由に思い至っていました。だからこそ、初対面の大和に対して、「日本をダメにする“無能”を喰ってあげましょうか?」と提案します。
その結果、大和の心を動かすことに成功。
彼の“真の目的”を達成するための執行者として、行動を共にすることになったのです。
未だ謎が多く、恐ろしい地球外生命体であることに変わりありませんが、それはひとまず置いておき、彼女のかわいらしさも紹介させてください……!
人間を食べすぎて消化不良を起こしている顔も……!
女の子座りでぺたんと小首をかしげる姿も……!
電波を傍受しているちょっとアホっぽい(?)顔も……!
なんだか心をギュッと掴まれてしかたないのです……! これはもう、僕もトランスン星人の影響を受けちゃってるということ……!?
恐ろしい存在ですが、これからもピロ子のかわいい姿に魅了されていきたいと思います!
●高い洞察力と非情な判断力を併せ持つ! “空爆の使者”・信濃(しなの)みなと
大和とピロ子が一緒に行動するようになって1か月――。
神隠し現象は「X」と呼ばれ、日本のトレンドを席捲します。
この事態を重く見た地球防衛隊は、特別対策室を設置。
その室長として着任したのが、信濃みなとです。
彼の目的は、捜査員の中にいるであろう「Xの内通者」を探し出すこと。
当初、捜査員の中に「X」そのものが紛れていると考えた信濃は、防衛隊全員に抜き打ちの検査を実施しました。しかし、それが空振りに終わると、彼は「内通者」が捜査員の中にいると断定。この男、できる……!
それもそのはず。何を隠そう信濃は、ハーバード大学を卒業した財務省官僚。さらには元首相の孫であり、使えない人材は容赦なく切り捨てるという超実力主義者です。
そんな彼についた異名……それは、“空爆の使者”。
信濃は“内通者”のことを正義から逸脱した“人外”だと言い、本格的な捜査を開始します。
この鋭い目つき……睨まれただけですべてを話してしまいそうになります……(ガクブル)
ここからは、信濃と大和の心理戦がスタート。
内通者を暴くために動き始めた信濃から、目が離せません!
「日本を救う」という共通の目的がありながら、本来倒さなければならない宇宙人と手を組んででも正義を執行しようとする大和と、防衛隊のトップとして完全無欠な正義を執行しようとする信濃。そして、「X」として大和に協力するピロ子。
彼らの「正義」は、どのような「平和」をもたらすのでしょうか――?
「地球人vs地球人」、そして「地球人vs宇宙人」という2軸の闘いが繰り広げられる中、お互いの策謀が渦巻くアツい心理戦から目を離すことができません!
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