ーー9月某日。
昼下がりの週刊少年マガジン編集部に衝撃が走った。
「荒削りだけど、センスが溢れてる」
「非常に高い画力、奇抜で魅力的な世界観……素晴らしい完成度！」
「なにこれ超面白い！」
審査されていたのは、8月期「マガジングランプリ」（MGP）。
そこに傑作が現れたからです。
※マガジングラプリ（MGP）は週刊少年マガジン編集部が毎月行っている漫画賞。多くの新人漫画家の登竜門。
http://www.shonenmagazine.com/newcomer/
常日頃からプロ・新人を問わず、漫画の打ち合わせに打ち込む週マガの編集者たちが、その作品に驚かされました。
その作品は『ポーの世界』。
作者名は「ファム」さん。
その漫画の完成度に驚いた編集者たちは、
満場一致で本作を8月期MGPの佳作に決定したそうです。
しかし、彼らは、ファム氏の担当編集者から明かされた「ある事実」に再び驚かされることになりました。
作者であるファムさんの本名は
PHAM KHANH TWONG
（ファム＝カン＝トゥン）
ふぁむ…かん……？
？？？
PHAM KHANH TWONGさん
（ファム＝カン＝トゥン）
そう、彼はベトナムはハノイ在住のベトナム人だったのです。
東京から3,956km離れたハノイから『ポーの世界』を送り、
見事8月期MGPのトップである佳作に輝いたファムさん。
今回、マガポケベースでは彼にインタビューを行いました！
ーー8月期MGP佳作受賞おめでとうございます！ ファムさんは、いつごろから漫画家を目指されたのですか？
漫画は小さい頃から読んでいましたが、本気で漫画家を目指したのは17歳の頃からです。
ーー10代の頃から目指されていたのですね。ファムさんの好きな漫画を伺ってもいいですか？
好きな漫画は『聲の形』『不滅のあなたへ』。大今良時先生の作品です。また、『約束のネバーランド』や『鋼の錬金術師』も好きです！ アニメだと『コードギアス』シリーズが好きですね。
ーーやはり少年漫画がお好きなんですね。どんな経緯で週マガ（MGP）に漫画を投稿を？
以前、僕が日本に来ていた時、持ち込みで担当編集さんが付いたんです。その担当編集さんの勧めで、MGPに漫画を投稿することにしました。
ーー今回、佳作を受賞した『ポーの世界』で特にこだわったポイントはありますか？
こだわったポイントはいっぱいあるんですが……実は一番大変だったのはやっぱりセリフでした。
私はまだ日本人らしい喋り方に慣れていないので、日本語として間違っている所は担当編集さんからの指摘がないと困りますね（笑）
ーー確かに、『ポーの世界』は、セリフなどにあまり違和感を感じませんでした。担当編集とのコミュニケーションの成果だったんですね…！ ファムさんはハノイ在住とのことですが、海外から漫画を投稿するのは大変ではないでしょうか？
今まで特に困ったことはありません。ただ原稿を送る時はちょっと心配ですが…。
ーー確かに、『ポーの世界』はアナログの原稿でした！ あの原稿は、はるばるベトナムから東京まで4000km近くを移動してきたのかぁ…凄い。原稿は空輸ですが、ファムさんは担当編集と打ち合わせする時はどのような方法をとっていますか？
会うのは難しいので、主にメールとLINEで打ち合わせをしています。
ーーLINE便利すぎますね…！ 海外の漫画家さんとのやり取りも全然可能とは。ご丁寧なご回答、ありがとうございました。最後に、ファムさんの今後への意気込みをうかがいたいです！
はい、自分の漫画が公開されるなんて、とっても嬉しいです。
ありがとうございました！
今後もよろしくお願いいたします！
ーーありがとうございました。ファムさんの新作、編集部一同、楽しみにしています！
さて、なんと今回取り上げられたファムさんの『ポーの世界』は、マガジンポケットで無料公開中!!!
★TOPページから「47号」のタブに行けば読めます！
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ファムさんの今後の活躍にご期待ください！
また、「マガジンポケット」では毎月MGP佳作受賞作を無料公開中です。
「もしかしてこの新人漫画家さんが、未来の大ヒットを産むかも…！」というワクワク感が味わえます。
ぜひチェックしてみてくださいね。
（終わり）
