マガポケベースマガポケの秘密基地! ここだけで読める面白記事あります!

第104回新人漫画賞、結果発表!

f:id:magazine_pocket:20200905123932j:plain
 半年に一度開催されている「週刊少年マガジン」新人漫画賞。

 

入選1本、佳作5本を含む総勢17名が雑誌とWEBで掲載決定!!
特別奨励賞は11本!! 奨励賞は8本!! 受賞者のすべてをここに発表!!

 

今回は第104回の結果発表をご紹介します!

入選1作

髙橋ユータ先生『Your Graduation』

f:id:magazine_pocket:20200904193548p:plain

春場ねぎ先生コメント:
見事にやられました。序盤の何気ないシーンも読み返すとより味わい深く感じられます。大きな物語の一部のドラマだけど、その設定がこの単話の中で邪魔になっておらずうまく調整されていました。全ては読者を意識した見せ方ができているという点に尽きると思います。登場人物の今後を読み手に想像される読み切りが描けるのも強いですね。

 

編集部コメント:
孤島の学校に女子高生1人と青年教師1人……ラブコメ感のある序盤から一転、島の秘密が明らかにされていく中盤の転換点が斬新でおもしろい!ブラジャーのホックがはずれるシーンや、教師への淡い恋慕、「卒業」という言葉が持つ意味など何気ないラブコメネタがすべて伏線となり残酷な運命へとひっくり返る手法に驚き、そして感服! 対宇宙型生物兵器として「卒業試験」に挑む終盤の戦闘シーンは、ヒロインのせつない感情と新しい世界への覚悟が表現されていて、読み応えがプラスされています。もっと続きが読みたいと思わせるスケール感も素晴らしい!!

 

佳作5作

真波先生『お仕事ですよ、晴明さん。』50p

f:id:magazine_pocket:20200904193618p:plain

春場ねぎ先生コメント:
ホラーギャグドラマのバランスが心地いい配分でした。軽いテンポの中にもドキッとさせる描写を入れてくれることで一貫して高いテンションのまま読み進められます。ここからさらに恐ろしく楽しく感動する漫画にするためには、読みやすさを意識した演出の強化が求められるでしょう。

 

編集部コメント:
いくらでも恐ろしく描ける話を、キャラ同士のコミカルなやり取りや、姉妹間のドラマを入れたことで、明るい読み味に仕上げているのがすごい。冒頭の幽霊登場シーンや、姉が幽霊となった理由を説明するシーンなど、要所での演出力も際立っていました。あとはもう少し除霊方法に工夫が欲しかったのと、背景を丁寧に描けていれば、なお良かったです。

 

翼先生『GAS MASK』50p

f:id:magazine_pocket:20200904193700p:plain

春場ねぎ先生コメント:
女の子が可愛いけど、それ以上にかっこいい男の子を描く力のある作家さんだと思いました。溜めに溜めてからのクライマックスで熱くならないはずがありません。欲を言えばその先をもう少し見たかった感があります。ヒロインの導き出した答えやそれに付随する決着が順序よく書かれていると良いと思います。

 

編集部コメント:
迫力が素晴らしかったです。バトル展開の描きっぷりはやろうと思ってもなかなかできない。シンプルなストーリー展開なれど、演出力で押し切れてしまっている。キャラクターも、セリフの外連味も才気を感じました。メジャーな王道バトルで勝負できる素養があると思います。欲を言えば、キャラクター性にオリジナリティーを追求して欲しいです。

 

春場ねぎ賞も受賞!! 西宮瑠花先生『学上の昼食』50p

f:id:magazine_pocket:20200904193747p:plain

春場ねぎ先生コメント:
作風とモチーフが見事にマッチした作品。時にはオーバーなデフォルメで、時には小さな揺れ動きを繊細に、緩急のある作画で感情をダイレクトに伝えてくるので読み進めながら世界観に引き込まれて行きました。先輩側の描写をさらに丁寧に描くことで、最後の展開により一層の厚みを持たせられると思います。

 

編集部コメント:
美術部の先輩女子と、彼女に憧れる後輩女子の物語。とんでもない画力に度肝を抜かれました!完全にプロ級です!序盤は百合コメディなのかな?と思って読んでいたら、中盤から一気にテンションが変わって、「絵を描くこと」の意味を問うドラマチックな展開にとても惹かれ、前向きな結論にとても感激しました。ラストの演出も素晴らしかったです!

 

彩原最中先生『BAD』50p

f:id:magazine_pocket:20200904193637p:plain

春場ねぎ先生コメント:
キャラが良くて2人とも好きになりました。アクションの迫力満点で、巧みな画面の構成力でより意味を持った画が作られていると感じました。読み手の熱量と物語の熱量がうまく重なり、クライマックスを気持ちよく迎えられる構成になってます。

 

編集部コメント:
すごくまっすぐでとても良かったです。キャラクターに個性と信念がある。画面に華のある十分な画力、台詞にアイディアがあり、展開が詰まっていました。明るさとドラマが両立していて、エンタメとしての完成度がとても高い。一方で、大事な見せ場で先行作品の影響を色濃く感じてしまうのは残念です。見せ場にこそ個性を大事にできると良いと思います。

 

伊賀里先生『40% Happy End』50p 

f:id:magazine_pocket:20200904193732p:plain

春場ねぎ先生コメント:
序盤から物語に勢いがあり、読ませる引力のある作品でした。正しくないことを描くのは正しいことを描くことの何倍も難しいですが、それでも作品としてしっかり着地できていたと思います。その分、絵の方が単調に感じられるので、飽きさせない画造りを意識していけばさらに引き込まれる作品となるでしょう。

 

編集部コメント:
素晴らしいSFサスペンス! テロリストの主人公が世界平和を願う少女と記憶転移をしたことで、肉体的にも精神的にも異変が表れ、戸惑い追い込まれて行く様がとてもスリリングで面白い! 中でも、かつての仲間と対峙するシーンでは会話の巧みさやアクションの迫力など圧倒的なセンスを感じます! 画力アップとよりエンタメ性を高めることできれば、将来がとても楽しみです!

 

特別奨励賞11本

北村悠太先生『夜を駆ける』50p

センスを凄く感じる良作だ。(編集部)

 

寺田龍世先生『ソーシャルブレイド』47p

とにかく思い切りがいい作品です!(編集部)

 

伊禮ゆきとし先生『青の中で』48p

才能感じます!!!(編集部)

 

餅月舞茶先生『神様』50p

神話的世界観がよく描けており楽しめました。(編集部)

 

七星まあせ先生『私たちはまだ親友!』42p

設定がユニークでいいですね!(編集部)

 

三香見サカ先生『罪因事変』50p

この作者にしか描けない「美学」を感じた。(編集部)

 

七瀬のる先生『McDonald Romance』44p

日常的なアイテムの使い方も良い!(編集部)

 

みつば先生『君に幸あれかし』39p

深く考えず身を任せる気持ちよさ、漫画を読む楽しさに溢れた作品です。(編集部)

 

にしむら先生『翔ぶ始祖鳥。我は見た』50p

独特の世界観と作風、他のどんな漫画とも似ていない独創性の強い漫画だったと感じました。(編集部)

 

御手元隼先生『秋桜伝』50p

クライマックスでヒロインの正体と計画が明らかになってからは非常に爽快な読み味でした。(編集部)

 

桜谷敷『命短死恋せよ乙女』50p

人物の表情には色気があってよかったです。(編集部)

 

このほかにも、8作品が奨励賞を受賞しました!
たくさんのご応募ありがとうございました。

 

第105回新人漫画賞の締め切りは9月30日。
特別審査委員長は『カッコウの許嫁』 の吉河美希先生にお願いしています。
ご応募、お待ちしております!

▼あなたの投稿を待ってます! 第105回新人漫画賞の詳細はコチラ!

shonenmagazine.com

▼103回の結果発表はコチラでも!

pocket.shonenmagazine.com

▼マガジンデビューしたい方はコチラから!

pocket.shonenmagazine.com