みんな東大に行きたいかー!
(行きた―――い!)
東京大学、略して「東大」。
日本最高峰の偏差値を誇る最高学府。誰しもが一度は憧れる大学ですよね!
しかし、東大が実際にどんな場所なのか知らない人も多いのでは!?
そんな知られざる東大の秘密に迫った漫画がこちら──
『東大リベンジャーズ』!
ん? この絵面は…もしや……
『東京卍リベンジャーズ』じゃないですか!?
そうなんです。今回紹介するのは、『東京卍リベンジャーズ』の最高に笑える公式パロディスピンオフ!
本作は、東大出身のフリーター・井丁道武(いちょう みちたけ)が、タイムリープ能力によって東大生時代に戻り、人生のリベンジを図る物語!
本作の舞台はもちろん東大!
しかし、僕は東大と縁もゆかりもない男……。
最高学府の偏差値圧(サチアツ)についていけるのかとても不安です!
『東大リベンジャーズ』の“サチアツ”についていくには、僕も東大用語を学んで”サチアツ”を上げるしかないのでは――!?
というわけで今回は──
ミチタケから学ぶ! 『東大リベンジャーズ』を100倍楽しむための東大用語をお伝えしていこうと思います!
●『東大リベンジャーズ』はこんなお話!
●「東大」道はここから! 意外と知らない東大用語~入試編~
まずは、初級の入試編から!
東大“サチアツ”がんがん上げていきますよ!
・5教科7(8)科目
ミチタケを支える東大生の魂。
1月中旬に全国一斉で実施される「大学入学共通テスト」では、6教科30科目の中から志望大学に合った教科・科目を選択します。私立大学の受験と比較して、国公立大学の受験ではより多くの科目を勉強する必要があるのです!
そのため、作中ではミチタケ&マッくんの宿敵である慶應生への魔法の言葉(マウント)として使われることも……!
・東大歩けば開成に当たる
開成高校は、東大合格者数40年連続トップを誇る超名門校。その数の多さは、「東大歩けば開成に当たる」ということわざ(?)が生まれるほど!
そして、東大に知り合いの多い開成高校出身者は、圧倒的な情報量によって周囲からの信頼を得る「情報ヤリチン」になっていくのだそう……!
さすが、東大最大勢力です!!!!
・東京書籍『世界史B』の教科書
東大受験生御用達の世界史の教科書。
東大最強オールラウンドサークル「東大卍會」副総長にして東大受験6浪の男、ダラケンも愛用中!
6浪の男が参考にする教科書と言われると不安ですが、東京書籍の『世界史B』は同時代の諸地域がまとめて記述されているため、歴史を広い視野で見渡すことができる優秀な教科書。東大世界史の論述対策に最適なのだとか!
ちなみに……
ダラケンは数十冊所有しているようです。多すぎ……!
・学類ヒエラルキー
東大受験の募集は「学部」ではなく「学類」単位。
入学して最初の2年間は全員「教養学部」に所属し、どの学類にいるかで進学できる「学部」が決まります。ミチタケがいる「文科Ⅲ類」の進学先は文学部・教育学部で、学類ヒエラルキーでは最底辺扱いなのだとか……!
いや、東大生というだけですごくない……?
という一般人の感想はさておき、ミチタケとマッくんがもしもうっかり「理科Ⅲ類」の人間に近づいてしまったら……
自然とひざまずいてしまうようです……!! 恐るべき、東大の階級社会!!!
●これを知ればもはや東大生!? 意外と知らない東大用語~新入生編~
さらに“サチアツ”レベルを上げていきますよ!
次は、新入生が知るべき東大用語を解説していきます!
・オリ合宿
クラス内の人間関係が決まる最初にして最大の試練!
1学年上の先輩たちが企画する1泊2日の小旅行でクラスの仲間と親睦を深めるイベントです。
まずは最初の自己紹介が大切ですが――
ミチタケのように、テンパって静岡茶の歴史を早口で語りだしてしまうと大惨事に!
これから東大生になるみなさんはくれぐれも「振り切った東大生」にならないよう気を付けてください!
・上クラ
新入生のサポート役である上級生。
東大では、科類と履修する第二外国語によってクラス分けが行われます。それぞれのクラスには対応する1学年上の先輩クラスがあり、その先輩達のことを「上クラ」と呼ぶのです。
“オリ合宿”を引率したり、履修相談に乗ってくれたりする頼れる存在ですが……話し始めると止まらない振り切った先輩もいるのだとか……!
ちなみに、後輩クラスのことは「下クラ」、同じクラスのことは「同クラ」と呼ぶそうです。
・パ長
「彼女がいないパ長をオレは見たことがない」とミチタケが断言するほど重要な役職、それが「パ長」。
その実態はクラスコンパの幹事長。飲み会やイベントを仕切るうちに、「クラスを統べる王」になるそう……!
・逆評定
東大の出版サークル「時代錯誤社」から各学期開始前に発行される冊子。
授業・教員に対する学生からの評価が、「大仏」「仏」「鬼」「大鬼」の4段階でまとめられています。大仏の授業は単位をとりやすく、大鬼になると難しくなります。ごく稀に「大仏」を超える「神」もいるのだとか……!
ただ、神や大仏の先生に学生が集まりすぎて、逆に高評価をもらいにくくなることもあるそうなので注意が必要です!
・クラコン
クラスコンパの略。
言葉通り、クラスのメンバーが集まる飲み会で、同級生と仲を深める絶好のチャンスです!
しかし――
ミチタケのように、緊張のあまり友だち同士で端っこの席に座ってしまうこともあるようなので気を付けなければなりません……!
●赤門だけじゃない! 意外と知らない東大用語~キャンパス編~
みなさん、“サチアツ”パワーの高まりを感じてきましたか?
お次は、キャンパス編です!!!
・駒場 vs 本郷
東大は、1〜2年生が通う東大駒場キャンパスと、3年生以上が通う本郷キャンパスに分かれています。
「東大」といえば本郷キャンパスを思い浮かべる人も多そうですが、学生の中には、駒場原理主義者が隠れているという噂も……!?
本作に登場する「東大卍會」のボジは、本郷派を敵視する生粋の駒場原理主義者。
座右の銘は──
「東大生は皆、駒場から産まれた」。過激思想ですが、駒場への愛は伝わってきますね……!
・安田講堂
本郷キャンパスにそびえる東大のシンボル。
大正時代に建設されたモダンなデザインの講堂で、威風堂々とした佇まいが最高学府の威厳を醸し出しています。1968年の東大紛争では、大学権威の象徴として全共闘に占拠されたこともありました。
そんな歴史ある安田講堂ですが、学生であっても特定のイベントでしか入ることができないのだそう。
レアすぎる安田講堂を東大LOVEのミチタケとマッくんが見ると……
愛を叫ばずにはいられない! 安田講堂にはそれだけの魅力があるのですね……!
・赤門
安田講堂と並ぶ、もうひとつの東大のシンボル。
国の重要文化財に指定されている歴史ある建造物です! 1827年、徳川家のお姫様が加賀前田家に嫁入りする際、姫を迎え入れるための門として建てられました。
そのかっこよさは、ミチタケをして「マジイケ門」と言わしめるほど!
ちなみに、耐震性能が低い可能性があるとして、現在は通行止めになっているようです。
・三四郎池
本郷キャンパスにある、夏目漱石の小説『三四郎』の舞台となった池。
正式名称は、育徳園心字池。本郷キャンパスは、江戸時代に加賀藩前田家の上屋敷があった場所にあります。三四郎池も加賀藩主の前田綱紀によって造園された「育徳園」という大名庭園の一部でした。
東大LOVEのミチタケとマッくんは生の三四郎池に興奮していましたが、一般的な東大生はあまり行くことがないそうです。
・赤門ラーメン
学食名物・辛口あんかけラーメン。
安田講堂の地下にある中央食堂で提供されています。ミチタケのグルメレポートによれば……
見た目ほどは辛くない!
ワンコインでお腹が膨れる、学生にはありがたいラーメンです!
・駒場キャンパス1号館
登録有形文化財に指定されている駒場のシンボル。
安田講堂と同じくらい古い歴史を持つ重厚な建造物ですが、本郷に比べるとやはり影は薄い……なんてことを言っていると……
駒場原理主義者があなたの後ろに忍び寄るかも……!?
●1年に2度訪れる東大のお祭り! 意外と知らない東大用語~文化祭編~
東大“サチアツ”強化合宿もいよいよ終盤!
最後は学生たちの青春の舞台、文化祭を紹介しています!
・五月祭
毎年5月に本郷・弥生キャンパスで開催される東京大学の学園祭。
毎年約16万人が来場するほどのビッグイベントです。
そして新入生にとって、クラス別で出店する五月祭はオリ合宿に続く東大恋愛の大一番でもあります!
本作でも、早瀬さんの心をゲットすべく、ミチタケの秘策が炸裂!
この秘策は吉と出るか凶と出るか――!? 本編をチェックしてみてください!
・駒場祭
毎年11月に開催される東大恋愛の大一番、パート2!
こちらは1・2年生を中心にして開催されるのが特徴。特別講演会やサークル展示や各種パフォーマンスなど、さまざまな催しが駒場の秋を盛り上げます!
ちなみに、駒場原理主義者は五月祭よりも駒場祭の方が気合いが入るのだとか……!
・文Ⅲ劇場
文科Ⅲ類のクラスだけが参加する駒場祭の演劇公演。
ミチタケ曰く、「恋の最終戦争(ハルマゲドン)」!!!!!!
ひとつの催しに向けてクラスの団結力を高めていく文Ⅲ劇場は、恋愛を成就させる最終兵器なのです! 劇中で恋人を演じているうちに、本当の愛が芽生えるなんてことも……!?
しかし、脚本で揉めるのは演劇の常。クラスを二分する大論争が起こることもあるそうです……!
さて、『東大リベンジャーズ』に学ぶ東大用語の徹底解説はいかがでしたでしょうか?
東大用語を学んだおかげでかなり“サチアツ”が向上したのではないでしょうか!?
『東大リベンジャーズ』はマガポケで大好評連載中!
東大用語を学びながら、ミチタケのリベンジを見守りましょう!